庭に出た時、何気なく目に入った飛翔する「大きな鳥」に我が目を疑った。
鷹? まさか? よくみるとトンビのように同じ場所をクルクル回ってる。でも高度は低い。
鷹は、もっと高度なところから一直線に獲物に向かうイメージしか持っていない。
凝視すると、タコ糸みたいな紐がみえた。
凧あげ?
でも飛んでる下は、デコポンの果樹園。
混乱していた頭が、ようやく落ち着いた。野鳥除けに吊り下げた「マネキン鷹」だった。初めてみた光景だったので、カメラに収めた。
孫達を驚かそうと、「アソコに、鷹が飛んでる!」と教えに行った。
即座に、「アレ 鳥と違うで! 凧やで!」 彼らは、すでに知っていた。
知らぬは自分だけだった。舞い上がった自分が、恥ずかしかった。