感動としあわせの家づくり物語

岡山県倉敷市の工務店「林建設」の大工職人「林俊文」が仕事で感じた「感動としあわせの家づくり物語」を綴っていきます。

日本のモノづくりの原点

2014-11-10 23:59:59 | モノづくり挑戦物語
週明けの月曜日は昨日の雨が嘘のように晴れ渡った岡山・倉敷。

大工の「まっちゃん」は先週、畳からフローリングに改造した倉敷市中庄での現場へ内窓取付の作業に向います。

こちらのお客さんは昨日の日曜日に連絡があり、もう一箇所内窓を追加して欲しいとの依頼に現地で採寸などの作業も同時進行。

先ずはお見積書を提出してから約1週間の納期が必要ですが、出来るだけ早めにお届けできるように最善を尽くしますので、少しばかりお時間の猶予をお願いします。

大工の「小野くん」は倉敷市玉島での住宅リノベーション工事現場で今日も大工工事。

いつもは一人の現場ですが、今日は左官さんに水道屋さんと多くの協力業者さんも現場で作業にあたってくれている様子。

構造体の補強に外装下地、床の下地組立てと時間を要する作業も殆ど完了して、いよいよ内装造作へと作業は移っていく状態まで工事は進んでいます。

大工工事の今月完了を目指して懸命に努力してくれている彼の姿に、午前中は時間が空いていた「しんちゃん」も応援に駆けつけてくれているようです。

そんな「しんちゃん」に連れられ午後からは岡山市北区大安寺のブロック塀の工事に私も着いて行くことに・・・

通常のブロックのサイズと言えば20cm×40cmで厚みが10cm~15cmのモノが相場。

しかし、今回は特殊なブロックで25cm×60cmで厚みも18cmほどある化粧ブロックと言う事でブロック一本の重量も相当なもの。

高さは5段積む予定ですが、セメントの硬化時間などを検討すれば一日に積み上げれる高さは3本ほどと、残りは明日の午後からの施工になる予定です。

夕方からは「しんちゃん」と一緒に倉敷市玉島勇崎まで高速道路を利用して移動。

今回は浴室のドアが外れてしまい取り急ぎ応急手当てで処置して新しい商品の入荷までの間に合わせ。

それでもアルミの平板などを使っての応急手当になかなか丈夫な感じに処置できてひと段落、先ずは大至急で商品の取り寄せを行いますので暫くのお時間の猶予をお願いします。

写真は当社の加工場で「まっちゃん」が玄関庇(ひさし)の材料を加工していた所を撮影。

最近はアルミ製品などの規格品が採用される事が多いのですが、今回は「和」を意識して木材で製作する計画で材種はスタンダードな杉材で、程度は上小節。

木材での造作庇(ひさし)は「つくり手」の材の選定、作り込み方次第で見栄えも、耐久性も満足の行くものになるのは昔から伝わる木造家屋に習うべき所。

その辺りも「まっちゃん」の工夫された加工技術を見れば、今回の庇(ひさし)も良いモノになると確信できました。

見えなくなると分からない部分にこそ「拘る」、職人としてのモノづくりの考え方。

それは良いモノは良いと、分かる人にだけ分かれば良いとの自己満足の様な世界ですが、この奥ゆかしい様な「職人の思想」がメイドインジャパンの根っこなのだと信じて・・・・

此れからも単に売れれば良いのではなく、次の世代に残せる古来から伝わる日本のモノづくりを私たちは実践していきます。

一本の木から始まる感動としあわせの家づくり物語 林建設 林俊文

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