冬から春へ、橋渡しをするのが梅の花だって、
でも、忘れていけない、
秋と冬をつなぐ花もあります。
それが、冬桜。
晩秋、北風が吹く頃から小さな花がほころび、
真冬の間、少しお休みして、その役を梅に譲るけれど、
ヒガンサクラが咲くのと同じ頃、
もう一度、花を咲かせます。
24節気の春分の頃、
それを三つに分けた72候の次候、桜始開が終わる日、
最後の冬桜を見つけてきました。
人々の目は、ソメイヨシノへ、
冬桜も負けないくらいに、にっこり微笑んでいます。
冬から春へ、橋渡しをするのが梅の花だって、
でも、忘れていけない、
秋と冬をつなぐ花もあります。
それが、冬桜。
晩秋、北風が吹く頃から小さな花がほころび、
真冬の間、少しお休みして、その役を梅に譲るけれど、
ヒガンサクラが咲くのと同じ頃、
もう一度、花を咲かせます。
24節気の春分の頃、
それを三つに分けた72候の次候、桜始開が終わる日、
最後の冬桜を見つけてきました。
人々の目は、ソメイヨシノへ、
冬桜も負けないくらいに、にっこり微笑んでいます。
昨日とは、一転、
冬の逆戻りしたような、冷たい雨の降る日曜日。
ほんのすこしだけ咲いた桜の花も、
膨らみ始めた蕾もその寒さに凍え、
まるで冷蔵保存されるような感じ。
行きつ戻りつする季節も、
ちょっとこれは戻りすぎでしょって感じ。
だらだらとしている土曜日の深夜、
お酒を呑むつもりでいたのだけど、
なんだかそんな気分になれなくて、
昨夜のお酒が残っているとか、
体調が悪いとか、
そんなことじゃなくって、
この時間からだと、4号瓶を空けるのは難しいかなって、
そんな理由、
でも、素面で眠れるかっていえば、
そんなことは絶対なくって、
軽く、お芋さんを呑むことに、
春の夜の肌寒さから、お湯で温めて、
鹿児島県 阿久根市 鹿児島酒造株式会社
紫やきいも 黒瀬
原材料:甘藷・米麹(タイ産米)
アルコール分:25度
有り体に言えば、裏ラベルに書いてある事を一切感じない、
普通に美味しいお芋さんとだけしか感じない。
それは、体調がお酒を呑むのに相応しくないからかも、
そんな時は、控えることにする。
それが、お酒の神様への礼儀、
そして、自分の体のためでもある。
雨上がりの宵の頃、濡れた地面に這うように漂い沈丁花の香り。
そして、土曜日の午後、いつもの散歩道。
ちょうどコブシとヒガンサクラが見頃、
頬に当たる風も暖かく、春になったのかなぁと感じる。
まさしく、私のハンドルネームの頃、「春か?」
見上げる空は、冬の頃とは違いなんとなくぼやけた感じ、
頬を切るような冷たさと引き換えの澄んだ青い空がちょっと恋しいかも。
とはいえ、日が落ちれば、暖かさは影を潜め、
空気がぐっと冷え込み、手がかじかむほど、
やっぱり、まだ春ではないのです。
東京では、ソメイヨシノの開花宣言があったと、
毎年同じ木を観測しているとのこと、
でも、サクラの花が咲いたって実感は全くない、
冬桜に始まって、
黄梅
白梅、
紅梅、
コブシ、
寒桜と
初冬から、追いかけてきたから、
桜の花の前に、もう一つ、春を感じる花を見つけたかった、
それがこの花、ハナモモ。
赤坂バラ園の一角に一本だけ植えられていた。
日差しも、風も春めいて、昼休みを公園で過ごす人は多くなったけれど、
バラの木々は、枯れ残った花が着いて、まだ冬眠モード、
シュートが伸びてくるのは、もう少し先かも、
今年は、ちょっとだけ我が家のバラたちが先行しているかも。
桜の、ソメイヨシノについていえば、
近所の桜並木の蕾はようやく花びらが顔を出した頃、
これでは、とてもとても開花宣言なんて、、、
それ以前に、開花宣言なんて、とても、無粋なことだと思うのです。
毎日、観察されることなく、風の向くまま、陽の当たるまま、
気長に待てばいいじゃないかと思うのです。
三連休、少し考えた事をしていて、ブログの更新が止まっています。
知恵の無い者の考え事など、所詮、碌な答えが出るわけ出ないし、
まあ、ただぼんやりと、考えていると自分で思っている、
要するに、何も考えていないのが、現実なのです。
そう、ただの現実逃避、あるいは妄想とでも言うのでしょうか。
最後の夜は、
新潟県上越市 新潟第一酒造株式会社
特別純米 山間(やんま) H28BY15号中採り直詰め
原材料名/米(国産)・米麹(国産米)
アルコール分/17度
精米歩合/55%
製造年月日 29.3
金曜日、なんとなく残念な呑み方で、ちょっと心残り。
とはいえ、三分の一しか残っていないのも残念。
甘い系のお酒だから、冷たくても、大丈夫と思ったのが失敗。
それゆえ、今日は、室温に戻して、呑んでみる。
冷たさを取ることで、甘さが立ってくる。
ただ、のど越しも軽やかで、思い通りなのだけど、
口の中に、ちょっと雑み、あるいは酸味?が残る。
それが、一昨日も気になったところ、
昨年呑んだ時には感じなかった味。
自然と向き合って仕事をしなければならない酒造り。
その難しさを感じる。
金曜日の夜が二回あるような感じの今宵。
飲み会の誘いも断り、なんだかぼんやりと過ごしています。
基本的に一途な人だと、自分では思っているのだけれど、
時々、浮気の虫が、ざわめき始めるのです。
好きになった理由が、時に、浮気の理由にもなる、
好きな味のお酒でも、そればかりだと、、
味に飽きたわけではなくて、
きっと、体調なのか、季節の変わり目で、、、、
小さな変化を求めているのか、
今夜も、酸味の強いお酒を避けることに、
いつもとは、違う酒屋さんで訪ねて、勧められたのが、
宮城県 柴田郡 有限会社大沼酒造店
乾坤一 HEAVEN & EARTH
原材料名 : 米(国産)、米麹(国産米)
原料米 : 宮城県産ササニシキ100%
精米歩合:55%
アルコール度:16度
製造年月:29.2.
梅の花を模した、初春らしいデザインのラベル、
それにふさわしく、梅の香を呼び戻すような、優しい香り。
冷えたままだど、ただのアルコール水、酔っ払い水。
でも、それが目覚めてくると、甘みが引き立ってくる。
雑味も、酸味もない、ストレートな甘さ。
もちろん、純米酒だから、まとわりつくような甘さではない、
でも、甘いお酒だから、和み水は多めに、
あるいは、ちょっと塩気の効いた肴とともに、
求めていた甘さを楽しむ。
所詮、しがない、あるいは、うだつの上がらない会社員。
日々の食費を切り詰めて、遊ぶお足を調達する。
とはいえ、あまりみすぼらしいこともしたくない。
美味しいものを食べるときには、しっかりと、メリハリをつけて、
とある美術館の前の有名な関西風の天ぷら屋さん。
その天丼は、噂に違わず、目から鱗が落ちるような、
関東のそれとは全く違う味。
比べること自体が失礼なのだけれど、
普段口にするチェーン店や、学生街のそれとは全く違う、
油も、ネタも、全てが、違う。
久しぶりに、まっとうな海老を頂いた。
ワンコインの、ちょっと贅沢をしてオールスターだなんて、食生活。
たまには、こんな天丼も頂かないと、
でも、よく考えると、コストパフォーマンスは遥かにこちらが上。
海老二本、穴子、キス、小柱と小エビのかき揚げ、
蕗の薹、ナス、サツマイモ、ズッキーニ、南瓜。
これが本当のオールスターなのです、
それでいて、いつものそれより、倍ちょっとの値段、
昼ご飯は、仕事をする為の、空腹で機嫌が悪くならない為の補給だけど、
週末の夜会のお酒は、妥協をしたくない、
とはいえ、お金を積めば良いという訳でなく。
造り手さんの気持ちの籠ったお酒を、造り手さんも私も永くお付き合いできる値段で頂く。
とわ言え、昼ご飯と同じように、ちょっとの贅沢を、それがコイン数枚の違いだけど、
身の丈に合ったお酒を、末永く飲めるように、
今週、選んだのは、
新潟県上越市 新潟第一酒造株式会社
特別純米 山間(やんま) H28BY15号中採り直詰め
原材料名/米(国産)・米麹(国産米)
アルコール分/17度
精米歩合/55%
製造年月日 29.3
去年よりは、一ヶ月早く、頂くお酒。
軽い甘さは、この蔵元さんの、あるいは、越後のお酒の特徴かな、
少し酸味のあるお酒が続いたから、
甘めのお酒が恋しくて、選んだのが、このお酒。
温度が変わっても、味に大きな変化がないのが、不思議。
さっぱりとした甘さを保っている。
ただの酔っ払いが薀蓄を垂れ流すなんて、信憑性に欠けると、
そんな事は、これを書いている本人が一番わかっている事。
とはいえ、四合、あるいは五合までならば、意識はしっかりとしている、
あとは、体調次第。
事のはじめは、自身の備忘録、
例えば、昨夜のお酒のこと、
昔、記した事を読んでみても、まあ、間違っていないなって、
それが一般的な意見かどうかは別にして、
その時、感じ事に偽りはないと、
で、去年と同じように、飲み方を変えて、今夜も、
南陽酒造 埼玉県羽生市
純米大吟醸 花陽浴(はなあび) さけ武蔵。
アルコール分 16度
原材料名 : 米 (国産)、米こうじ(国産米)
原料米名 : さけ武蔵100%使用
精米歩合 : 48%
製造年月 :29.3
今夜は、冷蔵庫から直接、冷えた状態で、
この子の甘さは、冷えていても、際立っている。
冷蔵庫から出したばかりだと、味が薄いことが多いのだけど、
このお酒の甘さは、冷たい方が際立っていて、美味しさが増すような気がする。
昨夜は、果物の甘さって、書いたけど、今日は、蜂蜜の甘さに近いような、
そこから、濃厚さを引いて、さっぱりした甘さは、お酒の甘さ。
追記
30分が経った、
お酒自体の温度が、室温の近くなってくる。
酸味が蘇ってくる、
甘いお酒を飲みたい気分に、その酸味は望んでいない味
それに、雑味も、
いつもなら、他の蔵元さんなら、楽しめるそれも、
この子には、似合わない味、
確かに、甘さは、強くなるのだけど、
それ以外の味で、その良さを打ち消してしまう。
冷たいまま、甘さを楽しむのが、一番かもしれない、
週ごとに、空気が変わっています、
もちろん、風景も、春の気配を其処此処に見つけることができます、
並木道の木に新しい息吹を見つけることはありませんが、
頬に当たる風は、冷たさを感じることなく、
日差しは、週ごとにその強さを増し、
黄色の花をより鮮やかに引き立てます。
花だけでなく、黄色の、例えば、101系のカナリアイエローの色味の変化に、
春の訪れを感じるのは私だけでしょうか。
昨夜は、上野公園の大寒桜を、十三夜の月の光の下で、
週末の散歩道の「タカトオコヒガンザクラ」の枝にもチラホラと花が咲き始めました。
通り道、ビルの横の小さな空き地に、植樹された桜も
ソメイヨシノは見事で、素晴らしいと思うのですが、
ヒガンサクラやヤマサクラの方が、私は、好き。
そうそう、気をつけて歩かないと、
沈丁花の香りを見落として、、嗅ぎ落としてしまう、
花粉症でも無いのに、沈丁花の香りを見つけられないなんて、
せっかくの春、それも春の訪れを見逃したようで、
なんだか、寂しい、物足りない感じになるのです。
追記
春の日差しが黄色を輝かせるって書いたら、
こんな写真が流れて来ました、
金曜日、夕方、思い立って、上野へ、
目指すは、ヴェネティアの美女。
そのふくよかな、姿、深みのある肌の色、
昨年見た、グラーナハと比較すると、
どうしても、イタリアに軍配を挙げてしまうのは、
アルプスの北には、文化が無いとの思い込みの故でしょうか、
とはいえ、こうして西洋の美術品を見るとき、
その作品の背景となった聖書の知識の有無が鑑賞の深さの違いになると、
改めて感じるのでした。
クラーナハにしても、ティチアーノにしても、
男の生首を持った女性を描いています。
それが、聖書の一場面を描いた作品。
それを知っているのと、知らないのでは、
ただの不気味な絵、あるいは、有名な絵なだけなのです。
きっと、肖像画に描かれた「教皇パウルス3世」についても、
その人について知れば、
鋭い眼光の理由も、分かるはず、
一つの絵に、たくさんの物語が含まれているのは、
宗教画も、人物画も変わりありません。
ベネティアの栄華の半輪に触れた後、
上野の山を下っていくと、寒桜の花が満開、
重厚な宗教画の重さを、少しだけ、軽くしてくれました。
寒桜が見頃を迎えつつあるこの頃、
酸味の効いたお酒が続くと、違った味のお酒が恋しくります。
嫌いになった訳でなく、ちょっと目先を変えてみたい、
そんな時は、酒屋さんから変えてみる。
なぜか、胸騒ぎがして、久しぶりに、四谷の酒屋さんへ、
ショウケースを見ると、迷うことなくそのお酒を、手に取る、
南陽酒造 埼玉県羽生市
純米大吟醸 花陽浴(はなあび) さけ武蔵。
アルコール分 16度
原材料名 : 米 (国産)、米こうじ(国産米)
原料米名 : さけ武蔵100%使用
精米歩合 : 48%
製造年月 :29.3
初めて出会ったのが、八反錦。それが丁度去年の今頃。
前回呑んだのは、純米吟醸の雄町、
そして、今回、さけ武蔵で造った大吟醸。
願っていた通りの、甘い優しいお酒、
もちろん、お砂糖系の甘さでなく、果物の甘さ、
それが何かって表現するのは難しいけれど、
少なくとも、柑橘系ではなく、
メロンのそれ、それも、熟成の最終段階の甘さ。
極めるってこと、信じるってことは大切だけど、
ちょっと一歩引いてみるのも、大事なのかなって、
今流行りのダイバーシティーの大切さを痛感しているのです、
でも、それ以上に、
このお酒がありそうだって、確信した私の第六感って、
すごいなって、思うのです。
真冬の寒風にさらされ、ほころび始めた梅の花、
咲いている木を、その色を変えながら、
晩冬を越え、初春を迎える。
灰色の雲の下、凍えるほどに澄んだ青空の下、
冬枯れの餌の少ない時期、鳥たちに甘い蜜を分け、
色の少ない季節に、小さなアクセントを添えてくれた花も
そろそろ、春の花にその役目を渡そうとしています。
立ち寄っている梅の木の中でも、最後に咲く木。
オフィスビル街の一角、日陰にある木。
ようやく、盛りを迎えました。