小学生のころ、はさみ将棋、周り将棋、将棋崩しと楽しんだのですが、
本将棋となると、あまりの弱さに我慢できなくなり、
楽しむことなど、できませんでした。
そんな私なのですが、今年の初め、
一時的にブログの背景を将棋の駒にしたのは、
第21期の竜王戦をネットで観戦した経験からで、
指す将棋ではなく、見る将棋の楽しさを知ったからです。
それを後押ししてくれたのが、
梅田望夫さんの一連のブロッグで、
将棋を観戦する楽しさをさらに深めてくれたのが、彼の新刊
「シリコンバレーから将棋を観る - 羽生善治と現代」
中央公論新社刊でした。
この本の著者も述べているとおり、
150Kを超えるの直球を投げたり打ったり、
25M以上離れた場所からのFKなんて不可能な私でも、
スポーツならば、スタジアムに出かけたり、テレビの前で、
なんだかんだと言いながら観戦しています。
それと同じ感覚で、将棋という棋士の勝負を見ること、
それも、将棋の楽しみ方の一つだと思うのです。
銀将の動きが定かではなくても、
局面の流れや、解説を読みながら、次の一手を考える、
まだまだ初心者、金将の動きも、ウィキピキでチェックし、
定石と呼ばれる駒組みなんて、全然イメージがわかないけど、
それは、それで、それなりに楽しめるものなのです。
趣味はと聞かれて、
「スポーツ観戦」と答える人は多いと思うのですが、
「将棋観戦」はとても少ないと思うのです。
でも、ネットの環境が整って、
タイトル戦の多くが一手毎に、リアルタイムで更新され、
プロからアマまで、さまざまな解説が書き込まれ、検討される。
将棋を指す楽しみだけでなく、見る楽しみを満喫するのに
とても素晴らしい環境で、それを楽しまない手はないと思うのです。
またひとつ、老後の楽しみが増えました。