急に秋に変わりつつあるって感じの日々です。
バラの花につぼみがついて、
もうすぐ咲きそうです。
猛暑だった所為なのでしょうか、
ちょっと、秋バージョンの花が遅れているような
そんな気配です。
気温の差が激しいこのごろ
ご自愛くださいませ。
両足で支えている私の身体の重さは、
足の力を緩めることで、普段とは違う場所でその重さを感じる。
足ならば、そう感じない重さは、
腕にとってはずっしりと感じる、重さ。
それは。決して辛い重さではなく、
むしろそれを心地よく感じてしまう。
膝を曲げ、ほぼ全身の重さを腕に感じるようになっても、
その重さがますます、心地よいものとなっていく。
腕を縛っている縄によって、吊るされている私は、
自らの足で立つのではなく、
その縄にすべての重さを掛け、自らの重さで
縄目がはっきりと残るほどに、縄が食い込んでいても、
そのまま、揺ら揺らと吊るされている。
揺れることで、少しだけ力が掛かることすら楽しく。
振り子のように自分の身体を揺らし始めてしまう。
目を開いていても、閉じていても、
私一人の世界。
食い込んでいく縄が抱きしめていただいているようで
この瞬間が永遠に続いていくような感覚。
縄に酔ってしまう。
背中に回し、きっちりと両手を縛った縄から
別の一本の縄が天井へと伸びていく。
ピンと張ったその縄に、思わず頬ずり。
女王様に強く抱きしめられ、頬に手を触れていただきたい。
そんな気持ちからか、縄に頬を絡ませてしまいます。
もうどのくらいの時間が過ぎたのでしょうか。
今まで感じていた、自分の重さが手から離れ、
背中に女王様の身体を感じます。
そして、頬には、縄ではなく、手の平を
縄に火照った、私の頬を静める冷たい手です。
「帰っておいで。」
揺ら揺らと空間を浮遊していた私の心が目覚め、
再び、しっかりと両足で自分の体重をささえます。
腕にしっかりと深く刻み込まれた縄目の痕、
自分の身体の重さ全部を支えていた重さの感覚が、
私の置かれた幸せな時の思い出です。
指先でそれを辿り、そのときのことを思い出し
縄無しで、縄に酔いしれています。