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「ポストコロナ」の働き方とオフィス

2020-06-26 16:46:50 | ライフスタイル

VOUGEから配信されるメルマガをチェックしていたら、「ポストコロナ」というキーワードがあった。
VOUGE Japan:ポストコロナ時代のオフィス環境はどうなるのか?ハーバード大教授が予想。

この「ポストコロナのオフィス環境」を予想されたのは、ハーバード大学デザイン大学院で建築と公衆衛生を専門とする、ホーリー・サミュエルソン教授だ。
建築と公衆衛生という、異質な分野を専門とする教授がいる、というのは流石ハーバードというべきか?
そして記事を読んで感じたことは、人は様々な災害や事故・事件が起きるたびに「その問題の本質に目を向け、解決しよう」と新たなプランをつくる、という点だ。
その意味では、今回の「新型コロナウイルス」の感染拡大によって、私たちの「暮らしの在り方」の見直しが、新しい「暮らし方」のベースとなっていくであろう、ということは、想像がつくし、変わらなくてはいけないはずなのだ。

この記事で提案されている一つに、「テレワークやリモートワーク」と「オフィスを使う」というモノがある。
今の社会的な流れでは「テレワークやリモートワークか?、オフィースワークか?」という、選択をするという発想のような気がする。
確かに「テレワークやリモートワーク」を必然的に実施した結果、「オフィースで仕事をする意味」を考え直す傾向が生まれている。
実際、カルビーなどでは「単身赴任を原則廃止」し、「テレワークなどでカバーする」ということを発表している。
カルビー:ニューノーマルの働き方「Calbee New Workstyle」を7月より開始

今後、カルビーのような「テレワーク」が主体となる企業は、増えていくだろう。
しかし、それだけでは「働く」という意味において、物足りなさを感じるようになるのでは?というのが、VOUGEの視点なのだ。
しばらく前に話題になった「雑談力」等は、人が集まることで生まれる「発想力」だ。
一人で考えていても、その発想する力は限られるだろう。
様々な意見や考えがあるからこそ、+αの発想がつくられる、ということは、実感として持っている方も多いはずだ。
ZOOMなどを活用すれば、テレワークやリモートワークでも問題ない、と思われるかもしれないが、やはり人の表情や微妙なニュアンスを受け止める為には、実際に会うということが大切なのだと思う。

それだけではなく、VOGUEはもう一つの提案をしている。
それが「女性のキャリア形成転換期」という内容だ。
テレワークやリモートワークなどにより、自宅で過ごす時間が増えることで、(勤めている)企業だけに頼るキャリア形成ではなく、社外と結びつくことで得られるキャリアを得ることが、「ポストコロナ」では重要になっていくのでは?ということなのだ。
この「(勤めている)企業以外でのキャリアを得る」というのは、ドラッカーが「明日を支配するもの」で提案をしている「パラレルキャリア」という意味だ。

これは「人生100年時代」といわれる、超長寿社会に突入した日本では、男女関係なく必要となることかもしれない。
「ポストコロナ」の時代は、企業と働く人との関係が、劇的に変るのかもしれない。
むしろ、変わらなければ国際社会から立ち遅れてしまう可能性もあるのでは?という、気がしている。