日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

機能化する茶市場-健康茶ブーム-

2008-03-31 23:21:50 | トレンド
花粉シーズン真っ只中だ。
スギ花粉のピークは過ぎたようだが、今度はヒノキ花粉が待っている。
そして、昨年あたりから花粉症対策として「紅富貴」と言う、緑茶が注目されている。
お茶に含まれてる「メチル化カテキン」が、花粉症などのアレルギーに対して効用があるらしい。

最近テレビCMを見ていても、緑茶やウーロン茶などの「お茶」は二極化しているようだ。
その一つは、もちろん美味しさだ。
アサヒ飲料の「若武者」やコカコーラの「綾鷹」、サントリーの「伊右衛門」などはその代表的な商品だろう。

それに対して、機能を謳っているペットボトル入りお茶も増えてきている。
かつては「爽健美茶」や「十六茶」くらいしかなかったのだが、最近では「血糖値を下げる」とか「脂肪分解」など、「健康飲料」と言うアプローチの商品が目立つようになってきている。
しかもこれまでのペットボトル飲料を製造していたのが、飲料水メーカーだけだったのに対して、花王などの飲料水メーカー以外の参入も当たり前のようになってきている。

その中で、サントリーは特に積極的な印象がある。
実際、サントリーのHPを見て見るとウーロン茶や麦茶、緑茶など親しみのあるお茶+機能と言う商品が多いことが分かる。
お茶ではないが、今盛んに流れているテレビCMの一つに「カロリーオフ野菜ジュース」と言うモノも含まれている。
もちろん、明日から始まる(と言っても、実際はもう少し先だと思うのだが)「メタボ検診」などを見込んでのコトだろう。

今のような状況を見ると、もはやペットボトル入りのお茶は、「飲料型サプリメント」と言う気がしてくる。




暫定税率にこだわる理由は?

2008-03-30 21:21:24 | アラカルト
いよいよ暫定税率の対象となっている、ガソリン税分が値下がるコトが決定的になってきた。
まぁ、後1日あるのだから、何があるのか分からないのだが・・・。
と言うのも、自民党の「道路族」と呼ばれる皆さんが、まだまだ諦めていない様だからだ。
昨夜も福田さんが、「暫定税率維持」を表明している。

「道路族」と呼ばれる国会議員さん達が、「暫定税率維持」と言うコトを声高に叫ぶと言うのは分かる。
なぜなら、彼らの大票田は、道路建設に関わる人たちによるものだからだ。
選挙に勝つために道路建設に関わる人たちの支援を受け、その見返りとして道路建設という公共事業を提供しているのだから。
しかし、福田さんは道路族というわけではない。
もちろん、「道路族」と呼ばれる人たちが、政府与党の大物議員さん(と言っても、かつてのような大物と言うイメージはまったく無く、私利私欲にまみれただけの人にしか見えないのだが・・・)の意向を受けてと言うことなのだろうが、それだけのために、福田さんは「暫定税率維持」にこだわっているのだろうか?
とすれば、これまで福田さんが時折言ってきた「環境問題」や「原油高」などの話とは、辻褄が合わなくなってしまう。

もう一つ気になるのは、「暫定税率廃止=道路建設中止」と言うイメージが出来上がってしまっていることだ。
確かに暫定税率分の税収は、道路特定財源となっている。
だが、道路特定財源=暫定税率分ではないはずなのだ。
なぜなら、暫定税率以外の税金が既に、ガソリンなどに課せられているからである。
それをあたかも「暫定税率分の税収がなくなると、地方の道路維持はできませんよ~!!」と、誰かが声高に作為的に言っているような気がするのである。

そして暫定税率について、ググっていると面白いサイトを見つけた。
Tech-Onと言う技術者系のサイトに誰も言わないガソリン税騒動の真因と言う記事があったのだ。
記事そのものが長いため、読むのが大変だとは思うのだが、何とか読みきって欲しい。

暫定税率が廃止されれば、その分の税金は減り=ガソリン代は安くなり、生活者にとっては歓迎すべきことなのだが、それに隠れているイロイロなコトがあるようなのだ。
それらが、暫定税率の期間切れと共に隠れていた諸々のことが表面化した時、「ほら、御覧なさい」とほくそえみ、「ガソリン税や揮発税の暫定税率維持」との引き換え条件を出すような気がするのである。

この記事の最後にあるようなことが、本当の理由(というか、本音)だとしたら、生活者を馬鹿にしきっているような気がするのだ。





何事も「程々」が大事-メタボと悪玉コレステロール-

2008-03-29 20:36:55 | ライフスタイル
新聞各紙にLDLコレステロール:本当に悪玉? 少な過ぎると死亡率上昇--メタボ基準の一つ
と言う記事が掲載されている(紹介記事は毎日新聞)。
LDLコレステロールが別名「悪玉コレステロール」だと言うことは、知られている。
そしてこの春から実施される、「メタボリックシンドローム検診」の重要項目ともなっている。

昨今の健康ブームでは、何かと悪者になってしまっているLDLコレステロールだが、その他にも研究が進むにつれ「本当に悪者なのか?」と、問われることが少なくない。
例えば「脂肪」についても、大分前から「オリーブオイルなどの植物性油脂の摂取は、体に良い」と、言われるようになってきた。
「油脂」と言っても、「トランス脂肪酸」がLDLコレステロール値をあげると言う指摘が、されてきた。
ドーナツチェーンの「ミスタードーナツ」などは、「低トランス脂肪酸ドーナツ」を打ち出し、他社との差別化と健康志向を打ち出している。

私はテキトーで大雑把なタイプなので、「食べるモノは、美味しく・楽しく」が最優先で、「健康に良い」と言うのは2番3番となってしまうのだが、世間では「健康」が最優先になる人は多いのではないだろうか?
ダイエット目的の女性の場合、とにかく脂質を減らすコトがダイエットの近道とばかり、やたらとサラダを主食化している女性もいる。
ところが、このサラダ主食化生活は、様々な弊害を生み出すと言う指摘がされている。
特に、「一度決めたらまっしぐら」と言う真面目なタイプの女性などは、栄養バランスよりもダイエットと言う目的に邁進し、体を壊してしまうようだ。

「健康」となると、生真面目に、徹底的に取り組む傾向が、日本人の多くに見られるような気がするのだ。
「塩梅」と言うことばがあるが、高血圧の要因とされる塩分も上手に摂取しないと、体に変調をきたす。
「一病息災」と言うことばがあるが、自分の体と上手に付き合うことを考えれば、「程々」と言うコトが大切な気がする。

「桜」を持って、お花見はいかが?

2008-03-28 11:40:09 | トレンド
静岡や東京では、昨日桜が満開となったようだ。
近所にある幾つかの公園の桜も、5~8分咲きといった感じだ。
今週末は、名古屋でもお花見に出かける方も多いのではないだろうか?

そして、数年前からこの季節になると定番のように登場するのが、「桜」の名前がついたスナック菓子だ。
ドラッグストアーなどでも、この「桜」スナック菓子が幾つも目に付く。
今年初お目見えなのが、カルビーの「桜海老」(3/28現在、未発売の地域アリ)と、おやつカンパニーの「桜チップス」(トップ頁→「商品紹介」→「一般商品」→「スナック・チップス」と進んでください)だ。

「桜」と言っても、カルビーは「桜海老」。
おやつカンパニーは「桜の塩漬け」を使ったスナック菓子だ。
他にも、サークルKサンクスでは「さくらフェア」(地域によって内容が違う)を展開している。
「桜」と言ってもイロイロあるのに、「桜」と言うことばを見たり・聞いたりすると、どこか心がウキウキとしてくるのは、私だけではないだろう。

今週末、夜桜を楽しむのにはまだまだ寒いようだが、暖かなお昼はこんな「桜」をもってお出掛けしてみるのも悪くないのでは?
ささやかな庶民のお楽しみとして。

どこかピントがずれている福田さん

2008-03-27 23:38:46 | 徒然
今日、突然福田総理が21年度から道路特定財源を一般財源化にする、と発表した。
夕方のニュースのトップは総てこのニュースになったので、幾度もこの記者会見の発表をご覧になられて方も少なくないだろう。

この記者会見をテレビで見ながら、「福田さんって、やっぱりどこかピントがずれてるような気がする・・・」と感じたのは、私だけだろうか。
特に「道路特定財源を一般財源化する理由」として述べている内容が、私の理解不足ということもあるのかもしれないのだが、理由となっていないような気がしたのだ。

福田さんはこれまで、暫定税率維持をする理由として「環境問題」を挙げてきていた。
今回も「環境問題(と、原油高騰)」を理由に、一般財源化をすると言う内容のことを話している。
もちろん、一般財源化することで福祉面の予算を充実させる、と言うコトも含まれてはいるようのだが、道路特定財源を一般財源化することと、環境問題はまた別の話ではないだろうか?

来年度の暫定税率が廃止されると、地方の予算額が減ってしまい、当初予定されていた事業ができなくなる、と言うコトも再三言われてきているのだが、暫定税率分の予算は道路建設と維持のために使われるはずのお金である。
この地方でも、暫定税率分の予算をあてにしていた道路整備(建設ではない)ができなくなる、と困っている自治体もある。
その地方に入る暫定税率の対象は、軽油分らしいのだが、軽油よりも遥かに多くの税収となっているガソリン税などは相変わらず、将来的不採算が見込まれそうな高速道路建設に使われるようになっている。
とすれば、この将来的不採算が見込まれる高速道路建設に使うのではなく、地方の道路整備(もちろん、建設ではない)に充て、残りの財源を電気自動車やバイオエネルギー開発に充てると言う発想が起きないことが、不思議でならない。

その様な論議もされないまま、道路特定財源を一般財源化して環境問題などに使うと言うのも、変な気がするのである。
それが余分なCO2を排出しないために、僻地や遠隔地への高速道路整備分を、ドクターヘリなどを保有した総合医療基地となる病院の充実にする、と言うのならまだ分かる。
また、情報の高速道路となる光ファイバーなどの情報整備を整えながら、地方産業振興に振り替え、地方の雇用創出や地方経済の活性化と言う構想だったら、十分理解できる。
ところが、福田さんの話と言うのは話としての辻褄がよく分からない上、具体性にも欠ける。

まぁ、具体的な話と言うのは、福田さんの意向を受けた官僚が作るものということなのかもしれないのだが、いつまでたっても官僚が書いているようでは「官僚主導の政治」から脱却することはできない・・・と、思うのだ。
もし、今日の記者会見でリーダーシップを発揮した!と、言うのなら、それもまた勘違いと言う気がするのである。


東京都の納税者はどう考えているのかな?-新銀行東京-

2008-03-26 21:29:29 | アラカルト
新銀行東京への追加融資、400億円が決まった。
何でも東京都民の殆どは反対だったようなのだが、都民の民意とは関係なく条件付追加融資が決まったようだ。
この「条件付き」と言うのが、どれだけ実効性があるのか疑問な気がしないわけではないのだが、東京都民ではない私には、関係のないことなので静観するしかない。

それにしても、この400億円の追加融資は東京都民からの税金だ。
都民はもちろん、東京都に事業税などを納めている企業のトップは、この新銀行についてどのように考えているのだろう?
都民の反対意見が多いという話は伝わってきているのだが、東京都に事業税などを納めている企業のトップの話と言うのは聞いたことが無い。
企業のトップとして、企業経営という視点での新銀行について様々な意見があるように思うのだが・・・。

この「新銀行東京」の発想というか、企業理念はとても良いものだったと思う。
当時は、中小企業の多くは銀行から「貸し剥がし」や「貸し渋り」などにより、事業資金の調達が難しい時期でもあった。
不動産などの資産が無い(既に担保になっている)ため、高度な技術を持っている中小企業、その多くが町工場が廃業に追いやられているような状況だったのだから。
しかしその「ビジネスモデル」と言うか、「事業計画」が余りにもずさんだったように思うのだ。
まるで、失敗が目に見えているような起業家の事業計画よりも、内容の無い事業計画だったのではないだろうか?
それでも事業化できたのは、「東京都」と言いうお墨付きがあったことと、他府県の地方税を遥かに凌ぐ税収があったからだ。
ことばが悪いのだが、道路特定財源の税収を見込んで、不採算高速道路計画を立てている国交省と同じような気がするのである。

元々の発案者である、大前研一氏の考えでは、今の新銀行とはまったく違っていたようだ。
土地など目に見える資産の担保ではなく、中小企業の持っている技術などを資産として担保とするなど、これまでの銀行がしてこなかったあり方を考える必要があったのに、素人が単なる金貸し業をしてしまったことが、大きな問題のよう思うのだ。

昨夜、都議会の席ではじめて石原さんが謝罪のことばを口にした。
このことがニュースになるほどだから、よほど石原さんは新銀行に対しての事業経営の自信があったのだろう。
その割には、肝心要なトコロは責任転嫁と言い訳に終始していた。
一連の石原さんの態度を見て、東京都に納税している企業のトップは、何を思い、どう行動するのだろうか?
納税者として、そろそろ何かを言っても良いのではないだろうか?

オシムさんのことば

2008-03-25 21:21:18 | アラカルト
昨年秋、脳梗塞で倒れたオシムさんが今日退院をした。
今後は、通院リハビリとなるようだ。

それにしても、オシムさんの回復は驚異的なモノだった。
治療に当たった担当医師の力と医療技術の発展によって、当初考えられていたほどの障害を残すことなく、復帰できるようだ。
個人的には、オシムさんの復帰後の活躍に期待したい。

そのオシムさんが、退院についてのコメントを出している。
そこに見られる「オシム語録」は、やはり健在。
特に
「スタジアムに足を運び、選手たちに大いにプレッシャーをかけて下さい。もっと走れ、もっとプレースピードを速くしろと。良いプレーをした時には大きな拍手を与えて下さるように」
と言うことばは、代表ファンだけではなく総てのサッカーファンにとって、興味深いことばだ。

このオシムさんのことばだが、サッカーだけではなく政治や行政、企業に対しても同じようなコトが言えるのではないだろうか?
最近の停滞気味というか、思考停止状態の国会や次々と発覚する目的外使用の税金の無駄遣い、様々な企業の偽装問題など、公の顔をもっているはずの政治、行政、企業のあり方にもっと関心をもつことが必要な気がするのだ。

言い換えるなら「自己益ではなく公共益をもっと真剣に考え、論議をし、スピューディーな行動をし、公表するコトを、生活者は積極的に求め、素晴らしい社会行動には、拍手を送ろう」と言うコトだ。
私たちが快適な生活を送るためには、私たち自身も自己益ばかりを求めるのではなく、社会に関心を持ち、政治や行政、企業にプレッシャーをかけつづけると言うことが、必要なのかも知れない。

造り続ける-道路とマンション-

2008-03-25 12:10:54 | ビジネス
昨日、公示価格が発表された。
都市部を中心に、商業地・住宅地が値上がりをしていたようだ。
ただ地方となると、決して値上がり傾向にあるとは言えない。
反面、東京近郊のマンションなどでは800万円近くの値引きをして、完売したトコロもあったようで、マンションなどは値下がり傾向にあるようだ。
「数年前のマンション価格が、実勢とかけ離れていただけ」と言う指摘もあるようだが、その価格設定ができたのは、どうしてなのだろうか?
「需要と供給」のバランスが取れているからこそ、価格設定が適正になるとおもうのだが・・・。

最近気になるのは、マンションをそんなに造るほど需要があるのか?と言う疑問だ。
我が家の近所に、築30年超の賃貸マンションがあった。
立地もよく、いつも満室状態に近いマンションだった。
昨年の今ごろのことだ。
それが、昨年夏から解体工事が始まり、今ではコインパーキングになってしまっている。
マンションがあった場所は、地下鉄の駅から徒歩5分程度、市内でも文教地区と言われている場所だ。
それだけではない。
少し離れた場所に、かつて社員寮があった場所が更地になっている。
てっきり低層マンションになるのか?と思っていたら、工場用地という看板が立っている。
周辺は、一戸建て住宅や低層マンションが立ち並ぶ地域だ。
そこに「工場用地」と言うのは、違和感があり、「本当に工場用地なの???」と言う感じを受ける。
他にも、以前なら少戸数のマンションが建てられたような場所が、コインパーキングになっている。
元気だと言われている名古屋でも、マンション需要は減ってきていると言うことなのではないだろうか?

それでも、週末には新築マンションの折込チラシが目立つ。
マンション建設を主な事業としている建設会社は、需要が減りつづけていても、マンションを造り続けなくては経営が成り立たないということなのだろう。
それも、将来行き詰まる可能性があったとしても、造り続けることでしか方法がないと言うことなのだ。

「将来行き詰まる可能性がありながら、造り続ける」と言う意味では、道路建設も同じだ。
こちらは、需要云々の心配が無い。
なぜなら、収益を上げる必要が無いからだ。
そして、資金調達も苦労が無い。
なぜなら、潤沢な特別会計と言う資金があるからだ。

新しいモノは、どこかワクワクしウキウキする。
だから買い物は、楽しいのだ。
だが、使ってもいないモノが溢れ、収拾がつかなくなり、冷静になった時、初めて後悔を感じる。
利用する人もクルマも無い荒れ果てた道に、どれだけの魅力(=需要)があるのだろうか?
少なくとも、道には値引き販売はできないのだが・・・。


エコバッグ考

2008-03-23 23:30:11 | トレンド
産経新聞のWEBサイトを見ていたら、旅行や通勤OK おしゃれなエコバッグと言う記事がUpされていた。
この記事を読んで、フッと思い出したことがあった。
それは昨年の夏話題になった、「アニヤ・ハインドマーチのエコバッグ騒動」だ。

このニュースなどは、記憶の遠い彼方へとなっていたのだが「おしゃれなエコバッグ」と言うので、思い出したのだ。
そして、この「アニヤ・ハインドマーチのエコバッグ」を持ち歩いている人に、出会ったことが無いということにも気づいたのである。
もちろん、エコバッグとして使っている人、というだけではない。
通勤などのサブバッグとして、使っている人も見たことが無いのである。
それは単純に、私がこの数ヶ月偶然にも見かけることが無かっただけなのかもしれないのだが、あれほどの騒動だったのだから一人くらい見かけてもよさそうなのに・・・と、思うのである。
多くの人は、騒動に参加すること(=話題の商品を手に入れるコト)が目的で、目的達成後は、押し入れの中にしまいこんでしまったのだろうか?

先日立ち寄ったファーストフード店で、高校生の女の子たちが、サブバッグ自慢をしていた。
一人の女の子が、ブルー地にバラのプリントのしてあるビニールコーティングのバッグを見せながら「これって、最近流行りのエコバッグらしいんだけど、なかなかでしょう」と話をしている。
確かに、一見エコバッグには見えない。
なかなかオシャレな感じがするし、高校生の女の子が持つサブバッグとしては容量もあり、使い勝手もよさそうだ。
ところが、数日後まったく同じエコバッグを持ったオバサンを見たのである。
このオバサンは、真っ当なエコバッグとして使っていた。

実際使っている現場と言うのは、オシャレなエコバッグと言ってもその使い方は、自由なのではないだろうか?
軟らかなビニールコーティングの風呂敷風エコバッグと言うのも、アリかもしれない。
そして究極のエコバッグというのは、スーパーでもらったレジ袋を繰り返し使うコトなのではないだろうか?
休日の夕方、単身赴任中と思しき男性が、ズボンのポケットからやおらスーパーのレジ袋を取り出し、袋に入れている光景を何度も見たことがある。

「エコバッグだからオシャレじゃないと・・・」と、考える必要は無いのではないだろうか?
その人なりの「エコバッグ・スタイル」があっても良いように思うのだ。



チベットとオリンピックスポンサー

2008-03-22 21:17:10 | マーケティング
チベット騒乱が収拾どころか、拡大に一途をたどっている。
そんな中、産経新聞のWEBサイトにチベット騒乱で五輪スポンサーにも厳しい判断と言う記事が掲載されている。

今や世界的スポーツイベントには、世界的企業がスポンサーの協力が無ければ成功しないと言われている。
もちろん、スポンサーとなる企業にとっても大きなメリットがある。
なぜなら、オリンピックにしてもサッカーW杯にしても、1業種1企業と決まっていて、スポンサーになれば、広告やイベントツアーなどの景品企画などの販促だけではなく、企業が使う封筒などの備品などにもそのマークが使える。
グローバル企業であると言うアピールにもなるし、イメージアップや社会的信頼も得る機会としては、投資以上の効果が期待できる。
その一例が、クレジットカードのVISAとマスターカードだろう。
マスターカードは、フランス大会以降サッカーW杯のスポンサーだ。
対してVISAは、オリンピックのスポンサーとして定着している。
その結果、アメックスやダイナースなどとはまったく違う、顧客獲得に成功している。
今では、アメックスやダイナースなどよりも有名で、親しみがあるかもしれない。
それほど、世界的スポーツイベントのスポンサーになると言うコトは、企業メリットがあるのだ。

ところが、今回のチベット騒乱によって北京オリンピックスポンサー企業が、厳しい判断に迫られている。
もちろん、既に支払ってしまった高額すぎるスポンサーに対する解約と言う問題もある。
それよりもスポンサー企業を悩ましているのは、北京オリンピックスポンサー=中国政府寄り=人権問題に対して関心が無く、人権を軽んじている国を支援している、と受け止められるのではないのか?と言う心配だ。
特にヨーロッパ企業にとっては、人権と環境に無関心な企業と言うのは、致命的なマイナスイメージとなりかねないからだ。
他にも、マクドナルドのように「世界の子供の日サポート」をしている企業には、企業理念と反する行動となりかねない。

中国政府が、チベットとダライ・ラマ14世を攻撃すればするほど、北京オリンピックボイコットだけではなく、スポンサー離れをおこしかねないということが分からないのだろう。
とすれば、中国はまだまだオリンピックなどの世界的イベントを開催する力が無い、と判断されても仕方ないのではないだろうか?
その意味で、中国は国内ばかりで世界の自分と言う視点を忘れているように思うのだ。
まぁ、「俺様、世界中心主義」と言う国だから、仕方ないのかも知れないのだが・・・。