浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

八正道と作善止悪

「垂訓」

2024-03-04 00:43:19 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

恩師のご著書「真理を求める愚か者の独り言」より


             第五章 心の曇りをとるための反省

              なぜ毎日の反省が必要なのか

先の続き・・・

言ってみれば、雑草がはびこるようにどんどん心の中に
煩わしい思いが増殖していくのです。
たとえ、表面の意識からは忘れられたと思っても、
潜在意識の中でまだ生き続けていれば、
また何かの縁にふれて、表面の意識に顔を出してくることになります。
そこで、早いうちに根絶やしにするつもりで
草取りをする必要が出て来るわけです。
想念の法則によって、自分の発した思いは自分に返ってきて、
自分の運命を形づくりますから、
自らの人生をよくしたければ、
自らの発する想念に責任を持たなくてはなりません。
一例をあげると、反省するのにいい時間は寝る前です。
寝る前の最後の思考が、次の朝起きた際の最初の思考として
蘇ってくることはやってみればわかります。
死ぬ際でも同じことです。

どんな思いを持って死ぬかは重要です。
寝ている間も心の活動は続いています。
常に眠っている間中まったく夢も見ないで
安らかな状態であるというのは、ニルヴァーナ
つまり涅槃に達した方に近い心ともいえるでしょう。
とにかく寝る前に自らの心を顧みて、
安らかな心で眠りに入るのはいいことです。
夜寝る前に、今日一日の生活はどうであったかをふりかえり、
苦しみの原因である心の作用、
そして喜びの原因となる心の在り方に関する
何十項目かについて調べていくのです。

◆今日一日、腹を立てることはなかったか
◆愚痴を言わなかったか 
◆人を謗らなかったか
◆要らぬ不安恐怖に振り回されなかったか
◆両親の恩を感じ、その恩に対して万分の一でもお返しができたか
◆人々に心から慈悲を愛を与えたか
◆明日に我が身に死が訪れようとも、後悔のない一日を過ごせたか
◆明日に家族の誰かに死が訪れても、後悔のないように接することができたか

このように一つ一つ点検していきます。
もし何か反するものがあれば、
「明日の生活に繰り返さないようにします。
神様、どうぞ私をお導きください。
明日からの生活を正してまいります」と誓って悔い改めることです。


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