スマホをなにげなく見ていたら長野、岐阜の県境に
ある野麦峠の「野麦峠の館」が21年度限りで閉館
との記事があった。コロナ禍で野麦峠祭りは2年連続
中止。その上土砂崩れで通行止めになっているらしい。
以前野麦峠について書いたことがある。
白骨温泉に行った帰り、立ち寄ったのだ。
6人で観光バスを借りきっての1泊旅行の旅だったが
わたくしがここへ寄ることを強く希望した。
そのときも書いたと思うけれど高校時代先輩の友人に
「ああ野麦峠」(山本茂美)を読んだ?と聞かれて
読んでいなかったけれど「読みたくない」と
答えていた。
大体のあらすじは知っていてこういう辛い話は
読みたくなかった。
逃げていたのだ。
ところが、後年夫と飛騨古川に行ったとき、「八ッ三」
という古い旅館に泊まった。
その旅館こそ飛騨の若い女性たちが長野岡谷の紡績工場に
連れていかれるとき最後に泊まった宿であった。
宿の展示物を観てぜひ野麦峠に行きたいと思った。
後に富岡製糸場にも行ったが、集まった女工たちは
全く条件が違っている。
コロナはこういうところにも影響を及ぼしている。
いろいろな施設がコロナ禍に悲鳴をあげていることであろう。