１年が過ぎる。
昨年５月２日、川崎で胸部大動脈瘤の診察を受けた。すぐに手術をと言われたけれど
保留にして帰ってきた。
１年が過ぎてとにかくこの１年は大きくならないですんだ（と思う）。
５月中旬、地元の総合病院でCTを受ける予約はとってある。
半年ぶりの撮影で、もし大きくなっていたら改めて考えなければならない。
この１年無事だったからといっても爆弾を抱えていることに変わりはない。
何時破裂するかわからない。今度のCTの結果を見て考えることにする。
ゴールデンウィーク中、息子の家に行って家族と過ごしてくる。
後半のお天気があまりよくない予報だけれど・・・できたらルノワール展に行きたいと
思っている。
今回の地震で熊本の通潤橋も壊れたと放映していた。
広がる田畑の中にアーチ形の橋はあった。江戸時代の後期に作られたという。
その橋から水が威勢よく吹き出してくる。実に壮観であった。
何度も行っている九州旅行のうちのいつ、どんな時に立ち寄ったのか思い出せないが
夫と一緒だったことは覚えているので１０数年以前のことになる。
もちろん、熊本城の惨状は痛ましいけれど、通潤橋が壊れてしまったとのニュースは
残念でならない。
いつまで余震は続くのか、被災地に追い打ちをかけるように雨が降る。
どんな言葉も空しいだけである。それでも・・・どうぞ。。。。
昨日久しぶりに高校の先輩とお茶を飲んだ。電話は時々してくるけれどコーヒー
飲むのは半年ぶりくらい。
彼は少し離れた市に住んでいるけれど、「旅行じゃないのか？家にいるならお茶飲ま
ないか？」と電話してくる。きっとこの町に用があってくるのだろう。
県立病院の院長をしていたのだが退職後、老人ホームへ週に３日通っている医者
である。
老人ホームの入居者は圧倒的に女性が多いという。家族が訪ねてくるのはとても少ない
現状らしい。寂しい限りだと。ちなみに彼は１００歳を超えた義理の母親を（養子）
昨年自宅で見送った。
彼の話。
「小学校か中学校の校長だった人が足腰は元気なのに徘徊するようになって家族も
手に負えなくなりホームに預けた。今日も手をつないでずっと施設の中を歩いて
いた」と言うので「誰と？」と聞くと「そりゃあ、介護士さ」って。
まだ７０歳になっていないという。手を放すとどこへ行くのかわからないので
手をつないで歩いているのらしい。介護士の方も大変だ。
人は何時認知症になるかわからない。「気を付けろよ。おかしな電話がかかってきた
ことはないか？」と先輩づらして言って帰って行った。
わが市でも「行くへ不明者」の放送がかかることがよくある。
比較的見つかるケースが多いようだけれど、徘徊する人を持つ家族は気が休まるときが
ないであろう。ご苦労を思う。
昨日、隣町までモーニングを食べに行った。
いつも車を出してくれる人が実家に行く途中にある良いお店を見つけてきたのだ。
実際は行ってみると大したことなかった。
そこで先日のわたくしの奈良への旅について聞かれた。
彼女たちは小学生の時の修学旅行でしか奈良へ行ったことがないのだそうだ。
バスツアーは京都はたくさんあるけれど奈良へはないのだという。
かなりの人がそうらしくいつも行く喫茶店の店員も同じことを言っているとのこと。
「奈良の町を自分たちで見て回るのが大変だったら定観がいくつも出ているので
それに乗ればよい」と言うと「定観」と言う手段があることも知らなかったって。
わたくしは１人旅が多いのでかなり「定観」を利用する。
最上川下りもそうした。大きい街でホテルをとって２，３泊してそこから出ている
定観に乗る。最上川の時は天童で２泊して新庄に出てそこから最上川コース。
でも、彼女たちは奈良へも自分たちで行くのは勇気がいるという。
「外国じゃないから日本語が通じるので大丈夫」と言うのだけれど。
奈良へはなぜツアーがないのかは不思議である。
中途半端の距離なのかもしれない。
昨夜NHKで「若冲」を観た。あんなにたくさんの作品が集まっている展覧会に是非
行きたいと思うけれど、混雑している様子だ。当然だろう。
東京都美術館。上野駅から一番遠い。
京都国立博物館や建仁寺などで若冲を見たことはある。でも、あんなに多くの作品が
一堂に会している風景は圧巻であろう。一幅でも圧倒されるのだから。
実は国立新美術館の「ルノワール展」を観たい。１日に二つは疲れる。
どちらも混むことは必定だ。
多分、ルノワールを優先することになる。美術館での鑑賞も体力がいる。
