秋冷や三和土に座る石の臼 井芹眞一郎
この句の一番のポイントは、「座る」という言葉の斡旋である。「座る」という擬人化は、案外出て来そうで出て来ない言葉ではないだろうか。昔ながらの生活に欠かせない「三和土」という場所と、「石の臼」という生活道具。この二つが、「座る」という言葉でその存在価値を一層高めているのである。「阿蘇」1月号より抄出。(Midori)
この句の一番のポイントは、「座る」という言葉の斡旋である。「座る」という擬人化は、案外出て来そうで出て来ない言葉ではないだろうか。昔ながらの生活に欠かせない「三和土」という場所と、「石の臼」という生活道具。この二つが、「座る」という言葉でその存在価値を一層高めているのである。「阿蘇」1月号より抄出。(Midori)