GRASSの日々折々

馬好きフォトグラファーが綴る日々の1ショット。

下北の旅(1)~寒立馬のお父さん~

2008年02月19日 | 日本の馬
3泊4日の下北半島の旅。
東北新幹線終点八戸から在来線で野辺地へ向かい、さらに大湊線に乗り換えて陸奥湾を北上、下北駅に着いたのは午後2時をまわっていた。どんなに朝早く東京を出発しても、乗り継ぎ列車の関係で辿り着くのはこの時間。やっぱり遠い。
日本海側は大雪なのに、下北地方のむつ市は晴天だった。同じ青森でも全然気候が違う。

寒立馬の撮影は翌日以降のお楽しみにして、その日は東通村営牧場に繋養されている「寒立馬のお父さん」に会いに行った。
「寒立馬のお父さん」は、もちろん「寒立馬」ではなく、フランス生れのブルトン種。ファナルという名の15歳の立派な栗毛馬で、寒立馬の種馬としては今年4年目だそうである。冬の間は栄養をとるために舎飼いされ、春、周年放牧されている牝馬の群に放牧される。
その昔は南部馬を祖とした馬たちが、何世代にもわたってブルトンと交配して生まれたのが、現在「寒立馬」と呼ばれる馬たちである。つまり「寒立馬」は、日本生れのブルトン種というわけだ。

ファナルの隣りの馬房に、芦毛のペルシュロンがいた。担当の人が「遠野馬の里」から来た農用馬の種馬です」と言った。え、うっそー?遠野で2年前まで農用馬の種馬だった「論容」??彼がどこに行ったのか気にはなっていたけれど、まさか下北で再会するなんて。現在遠野の農用馬の種牡馬は、「蝶学」という若いブルトン種である。
論容は下北で生産されている「農用馬」の種馬を務めているそうである。

それにしても、「寒立馬」と「農用馬」って、どう違うんでしょ?



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