GRASSの日々折々

馬好きフォトグラファーが綴る日々の1ショット。

トリカブトの花

2007年10月31日 | 馬徒然
9月、遠野の山で見つけた花。
放牧地を歩いていると、いろいろな草木に出会う。この紫の花は初めて見た。山野草の勉強、と思って、撮影後に図鑑で名前を調べてみたら・・・・。
トリカブト・・・だった。ひえー!

馬たちが水を飲みにくる湿地帯に咲いていた。
根っこに猛毒があるというけど、それは人間の悪意によってのみ凶器となるのであって、トリカブトの存在理由もちゃんとあるにちがいない。

それにしても、トリカブトってこんな花が咲くんですねえ・・・。

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ヤングメドウの子

2007年10月30日 | 遠野の馬
昨日、ヤングメドウの産駒ヤング・トウノーのことにふれたので、今日は他の子供たちの話題。

芦毛のアングロアラブ、ヤングメドウは、兵庫園田競馬場で32戦15勝した名馬である。主戦ジョッキーは、現在中央競馬の騎手として華々しく活躍中の岩田康誠、小牧太騎手。競走馬引退の後、縁あって平成13年(2001年)から遠野で乗用馬の種馬となった。

それほど大柄ではないヤングメドウ。半血の体格のよい肌馬との相性がよいようで、産駒は大きくなりすぎず、丈夫で、なおかつ美形な産駒が多い。
初年度産駒の代表は、現在JRA馬事公苑で演技馬として人気のホワイトワンボーイ。母馬は美しい半血のパロミノ、ホワイトボールド。ボーイは仔馬のときから輝くような品のある白馬で際立っていた。
今年の産駒にも、とてもチャーミングな子がいる(写真・6月撮影)。母馬はアパルーサの血を引く半血パープルペタル。パンダのような顔をした愛らしい牝馬、今は産毛が生え変わってすっかり白い顔になった。順調なら、来年のセリでお目見え。レジャーホースとして人気になりそう。

活路が少なくなってしまったアングロ・アラブ。だからヤングメドウには末永く、がんばってほしい。



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上山の芦毛馬

2007年10月29日 | 遠野の馬
リンクさせてもらっているブログ「競馬サロン◇ケイバ茶論」の10月27日の記事に、先日のセリで購買されたという芦毛馬の写真が掲載されています。

ブログの管理人である友人は、訪れた上山競馬場跡にある乗馬施設でその馬に偶然に出会ったそうです。どうやらヤング・トウノー(日本スポーツホース種 芦毛牡2歳 父・アングロアラブ ヤングメドウ 母・セルフランセ系 寛桜)のようです。とても美しい写真です。
嬉しかったので、今日はセリで生産者のNさんと歩くヤング・トウノーの写真をアップ。

「競馬サロン◇ケイバ茶論」
http://hirotomi.cocolog-nifty.com/blog/2007/10/post_b63f.html
当ブログのリンク案内から御覧下さい。



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サムソン連覇!

2007年10月28日 | 競馬場
天皇賞である。
台風一過で陽射したっぷりの東京競馬場。
インフルエンザ騒動で凱旋門賞を諦めたメイショウサムソンが、春の天皇賞に続いて、秋を制覇した。父オペラハウス、母マイヴィヴィアン、その父ダンシングブレーヴ。

野武士のようなサムソンは、バリバリのヨーロッパ血統だ。
花火のように華やかな活躍をするアメリカ血統の馬とは対照的に、ヨーロッパ血統はジワジワと底力を発揮し、ピークを過ぎたように見えて、息の長い活躍をする馬が多いように思う。
サムソンの父オペラハウス自身も晩成型の名馬。母の父ダンシングブレーヴは、'80年代ヨーロッパにおける最高の馬と評された馬。日本で種牡馬となったヨーロッパの名血を受け継ぐメイショウサムソンが凱旋門賞で走る姿を見たかった。来年チャレンジしてくれないだろうか・・・。

ヨーロッパ血統の日本で走った馬で鮮烈な印象に残っているのは、'96年アルゼンチン共和国杯を7歳で制したエルウェーウィン(父カーリアン)や、8歳にして今も活躍しているローエングリン(父シングスピール 母カーリング)・・・。
そして北海道の星、我が応援馬コスモバルクだ。
今日は5着につっこんだ。少し忘れられた存在のバルク。でも父ザグレブは、やはり晩成型だったヨーロッパの名馬である。これからもうひとつ大きなことをやってくれるかもしれない。もう6歳、でもまだ6歳。これまでケガもせず、不利な状況にもかかわらず走り続けるバルク。
応援幕も、出走馬の中で一番多かった。

というわけで、楽しい秋天でした。
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2007年遠野のセリ(5)~2歳馬の値段~

2007年10月26日 | 遠野の馬
2歳馬は、遠野馬の里のスタッフがオークションライダーを勤める騎乗方式。
調教され、すぐにでも乗ることができる2歳馬、今年は7頭が上場された。写真は2歳馬の最高値だったフリーデンアミーゴ(父フリーデンスラート、母アミー)。310万円でJRAが購買。続いて281万円(アイリスイズミスラート)、201万円(マロンスラート)・・・。
数年前は2歳馬でも100万円を超えたら拍手がおこった。今回は快挙かもしれない。

初めて遠野のセリに立ち会ったとき、購買者だけでなく地元の観客席からも「ほれほれ、もう一声」などという掛け声が上って、ポヨヨンと1万円くらい値がつりあがったりすることもあった。関係者だけが参加するようなサラブレッドのセリと違って、どこか暖かみのある遠野独特のセリの雰囲気が好きだった。
この数年で購買者も増えて、遠野のセリは乗用馬市場として注目度の高い緊張感のあるイベントになりつつある。馬の取引価格も上った。今年は、観客席からの掛け声も禁止された。

来年は今年に比べて頭数が増える見込み。
遠野らしさを失わず、今後もセリが盛り上がりますように。

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2007年遠野のセリ(4)~サラブレッドの母馬~

2007年10月25日 | 馬徒然
遠野生産の乗用馬は、母馬がサラブレッドという馬もいる。

この馬、ダンス・スラート(牝1歳)もそんな一頭。父は乗用馬ウェストファーレン種のフリーデンスラートだが、母馬はサラブレッドのジョイ。ジョイの母はスーパージョイ(父アンバーシャダイ)で中央競馬で2勝をあげている。そして父は、種牡馬としても成功を収めている、あの菊花勝馬ダンスインザダークである。競馬界でいえば、天皇賞馬と菊花賞馬の血筋をひくお嬢様。
そんな彼女はもう一年遠野で過ごすことになった。

友人が生産したヤマヒサヤヨイ(牝1歳)も、母がヤマヒサエルサチ(父トドロキエイカン)というサラブレッドだ。父はダンス・スラートと同じく、ウェストファーレン種のフリーデンスラート。今はメイと呼ばれる母馬ヤマヒサエルサチの子供たちは馬術大会で大活躍中。ヤヨイも共励会でも入賞し、専門家たちによれば、「1年経ったら最もすばらしく変る馬」との評価。彼女も、来年まで遠野で過ごす。

競走馬として生まれたサラブレッドが、乗用馬の母馬として暮す場所。夏山放牧を乗り切って、あらたな道を切り開くのもまた、馬自身。それが遠野の馬世界。
その巡りあわせが、どうぞ幸せなものでありますよう・・・。
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2007年遠野のセリ(3)~縁の下の力持ち~

2007年10月25日 | 遠野の馬
初めて遠野のセリを見に行ったとき、何より感動したのが昼休みの光景だった。

馬たちが待機する厩舎で、生産者の家族のピクニックのようなランチ。
1年半てしおにかけて育てた子馬の旅立ちの日を、家族みんなで祝って、お祭りのようだった。厩舎の通り道、馬房の中、所狭しとシートを広げ、奥さんたちが徹夜で作ったお弁当で、お客さんをもてなす。
私もいろいろな家のランチに誘っていただき、いつもご馳走になる。
コンロを持ち込んで、暖かなトン汁や味噌汁を炊き出す人たちも。冷え込む日には、なんとも有難いメニュー。

このランチタイムこそが、遠野のセリの隠れた名物、縁の下の力持ちといったころだ。
写真は、昼休み前、味噌汁を準備中の皆さんです。
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2007年遠野のセリ(2)

2007年10月24日 | 遠野の馬
セリ前日は、1歳馬の共励会。通り雨などがあって、いささか不安定な天気。
1等、2等1席2席、3等1席2席3席、合計6頭が選出される。審査にあたるのは、馬事協会やJRA、全乗協の方々。1等賞になった馬が最高値で売れる場合もあれば、そうでない場合も・・・。
共励会が終ったあと、雨が上がり、空には大きな虹がかかっていた。
翌日のセリにむかって、どの馬も「虹の架け橋」を渡れますように、いいオーナーにめぐり合えますように・・・。
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2007年遠野のセリ(1)

2007年10月23日 | 遠野の馬
今年も無事に遠野乗用馬市場が終了。

延泊したくて、レンタカーと宿泊の確保で安心してしまい、帰りの切符の手配を後まわしに。これが失敗のもと。航空券でいえば「NO SHOW」、つまり無断キャンセルということで、翌日には使えない切符になってしまった。仕方なく延泊をあきらめて最終列車で東京へ。家に着いたのは夜中、急遽宿泊させてもらうことになっていた遠野の友達にも迷惑をかけてしまった。計画性のないことはするもんじゃないですね。反省!

生産者の人たちは、この日のために一生懸命である。本業の農業や家業が忙しいのに、セリにかける労力は大変なもの。
馬の手入れだけでなく、購買者の接待や会場の準備すべて、生産者の人たちが行なう。本当に手作りのセリなんですね。頭が下がります。
さて、今年のセリは・・・?
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年に一度

2007年10月19日 | 遠野の馬
あっというまに過ぎる一年。
日曜日は遠野馬のセリである。
出産、種付け、農作業開始、夏山開牧、祭り、セリ準備、刈り入れ、セリ、山牧場閉牧、越冬牧場開牧・・・。
繰り返される暮らしの中にも、思いもかけないハプニングがある。無事にセリに愛馬を送り出せたら喜びもひとしお。
今年は、どんなセリになるだろう。
遠野のセリも、すっかり私の年中行事になっている。
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