日日是好日

退職後の日々を写真で記録

PERFECT DAYS

2024-03-20 09:51:58 | 日記
昨日は久しぶりに映画を見に行ってきた。
先日のアカデミー賞にノミネートされていた「PERFECT DAYS」。
主役は役所広司。監督は日本人ではない。
新潟市には5つの映画館があるが、この映画は2つの映画館だけでしか上映されておらず、しかも一日一回の上映である。
概してノミネートされた日本映画は全映画館で上映されることは少ない。

(ネットより)

映画が始まると主人公の朝のルーティーン が三度流れる。同じシーンが三度流れるので「なんだ、これ」と思ってしまった。
その後、仕事である公共トイレの掃除に出かける。仕事は真面目にする。仕事が終われば銭湯に入り、僅かなつまみでお酒を飲み、夜は本を読む。
これの繰り返しで、特に大きな事件が起きるわけでもなく、坦々と日常が過ぎて行く。
見終わっても、特に大きな感動を受けずに映画館を出た。

しかし、アカデミー賞にノミネートされ、カンヌ映画祭最優秀男優賞を受賞した映画である。この映画で何を言いたかったのか帰宅してから考えてみた。
主人公は公共トイレ掃除の仕事をしているが、これは何の仕事でもよくて、朝起きて布団をたたみ、歯をみがき、顔を洗って、玄関を出てフッと息をつき、自動販売機から缶コーヒーを買って車で仕事に出かける。多くの人の日常である。
仕事は嫌がらず真面目にこなす。仕事後は安い店で一杯の酒をのみ、休みにはほんの少し高い酒を飲む。夜は布団に入り古本屋から100円で買った本を読む。慎ましくも、何不自由なく、不満にも思わず、満足した一日である。いや、満足とも考えないかも知れない。これがPERFECTなのであろう。
毎日を一生懸命に生きるとは、このような生き方なのだろう。
宮沢賢治の「雨ニモマケズ」を思い起こさせる。


「歯をみがき顔を洗って始めよう」

 3/19の歩数:4,239歩


コメント (2)
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