新潟の娘のところへ行き二泊して昨日帰ってきた。
娘夫婦は二人とも中学校の教師をしていて帰りが遅い。孫は学校の授業が終わった後は学童で母親が迎えに来るのを待っているが、最後の一人になることも多いらしい。当然、夕食も遅くなる。
そこで時折、孫から「爺ちゃん、婆ちゃん来て!」と電話がかかってくる。それで爺ちゃんと婆ちゃんは娘の家へ行き、孫の学校からの帰りを待ち、夕食の支度をする。
夕食を作ったり洗濯などをするのは婆ちゃんなので、爺ちゃんの役目は朝の犬の散歩くらいで、たいして役には立っていない。
娘の夫はクラブ活動の顧問もしているので、土日でも学校へ行くことが多く、今では週休二日制が当たり前の時代であるが、殆どその恩恵を受けていない。
さらに学校の教師はいくら残業しても残業料は付かないのである。
時間外手当の代わりに、教職調整額として僅かな金額が支給されるため、いくら長く残業しても残業料を請求できない仕組みになっている。残業がいわゆる「過労死ライン」を越えている教師も多いと聞くが、あまり表に出てこない。
学校がブラック企業以下であると呼ばれる一因である。
これが一般の企業であれば、とうに労働基準監督署が立ち入っているレベルである。
次女の夫婦も中学校の教師をしており、教師になりたてのときは寝る時間も無いほど授業の準備に時間が取られていた。
企業であれば新入社員は仕事のやり方を先輩から教わりながら徐々に覚えて行くが、教員はなった途端に一人前扱いにされる。
そのため肉体的、精神的に問題を起こし、入院する教員も多いと聞いたことがある。
昔は、教師はなりたい職業の上位にあった。そのため多くの希望者があり、採用試験で何度も落ちた人を知っている。一度で採用されるのは稀だとも聞いたことがある。
しかし今ではブラック企業であることが知られるようになり、教師希望者が少なくなっており、何度も採用試験に落ちた人でも採用されていると聞く。
今朝の新聞にも「昨年度の教員採用試験の競争率は、全国平均で2.5倍と過去最低を更新。」と載っていた。
クラブ活動についても外部からの指導者を導入との話はずいぶん以前から聞いたことがあるが、一向に進んでいない。なぜだろうか不思議に思う。
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