フィクション『同族会社を辞め、一から出直しオババが生き延びる方法』

同族会社の情けから脱出し、我が信ずる道を歩む決心をしたオババ。情報の洪水をうまく泳ぎ抜く方法を雑多な人々から教えを乞う。

気が晴れない事ばかり

2023-12-12 06:19:07 | 美しく生きるという事

2023年も残すところ20日となりました。

職場ではクリスマスショーの練習が始まりました、

ちまたはクリスマス一色に染まり、クリスマスソングで浮かれているようです、

が、しかし、オババの心は何故か晴れないのです。

まず、1年過ぎるのが早いと言うこと。

いつも何もやっていない感でいっぱいなこと。

過ぎたことをくよくよしてしまうこと。

年を取るのはもう完璧に理解しています。

亭主もそれとともに年を重ねています。

私が気にいって買ったこの家に子ども達が住んでいたのはほんの数年でした。

後は夫婦と犬が残され、

その犬も昨年亡くなり、夫婦だけとなりました。

亭主はこの12月で定年を迎え、これからは再雇用となります。

仕事の口があるのはとてもありがたいのですが、

給料が下がり、ボーナスも金一封位となると、

これまで出来た『ボーナス出るから○○買おう』『何か食べよう』『どこか行こう』が

出来なくなってしまうのではないかと不安におびえています。

そんなに贅沢はしてこなかったと思いますが、それすらも出来なくなってしまう?

そして、犬の散歩がなくなってからは、休日は夫婦でお散歩することもありますが、

仕事の合間はゆっくり休もうと称して家にいることが多くなりました。

要するに何もしない。

これ、まずいですよ。

遠出をするとなるとお金がかかるので、一番手っ取り早いのは庭の手入れですね。

咲いている花を見ていると雑草が目に付き、抜いていると結構あちこちに生えているのでどんどん抜いていると時間が経ってしまう。

とても良い暇つぶしになるのです。

ただ、オババの家には庭が有りませんので、砂利を敷いているところに生えた雑草を抜くことと、鉢植えのシンビジュームや君子蘭、銀杏の様子を見たりそれくらいです。

そして考えました。

年取るとやたらと畑をやる人が増えるけど、それは身体に良い暇つぶしだからではないか?

土を触ると身体に良い刺激があり、作物が育つ楽しみ、収穫の楽しみ、食べる楽しみがあるからではないか?

若い頃は植栽が毎年どんどん大きくなって剪定が大変でした。フルタイムで働いていると本当に面倒だった。

だから今の家は植栽が少なく、小さな庭もあったけれど駐車場にしてしまったので、掘り返す土がないのです。

時間が出来ると土を触りたくなるんですね。

年を取って初めて分ることでした…。

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