フィクション『同族会社を辞め、一から出直しオババが生き延びる方法』

同族会社の情けから脱出し、我が信ずる道を歩む決心をしたオババ。情報の洪水をうまく泳ぎ抜く方法を雑多な人々から教えを乞う。

寝たら最後

2018-11-29 21:51:31 | 美しく生きるという事

明日会社に行きたくないので、寝たら明日になってしまうので寝ません。

こうやって一秒一分一時間が過ぎ去るのを見ています。

寝なくてもきっと明日は来てしまうから、

時間がくれば用意して出かけると思うんですよ。

律義なオババなので。

しかし、元気がない時はいくら日記を書いても駄目ね。

そして好きな歌手の歌を聞いてほんの少しだけ勇気をもらってもすぐ忘れるね。

やっぱ自分でどうにかするしかないんだろうね。

どうにか出来るかね。

 

過去に住んだ家の事を思い出していました。

子どもたちの写真に写りこんでいる背景は当時住んでいた家ですね。

すると急に懐かしくなってそこに行きたくなってしまう。

オババは心がさみしいのです。

家にもう誰もいないから。

心を温めてくれる人がいないから。

だから家族が大勢いたころを懐かしむんでしょうね。

でもね、誰かと一緒にいるからと言ってさみしさが消えるわけではない。

まぎれるだけ。目立たなくなるだけ。

心はいつも寒いのです。

 

さ、これからお風呂入って温まって、お布団で寝ましょう!

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太古の昔から人は迷い悩み苦しんでいるんじゃないかな

2018-11-24 21:37:46 | 美しく生きるという事

オババはオババになっても人間が分かりません。

幾つになっても分からないと思うようになりました。

そしてごく近い人の事だって、分からないんですよね。

自分の事が自分で分からない。よく、人にはよく見える、と言われますが、

見えているのはほんの一部にすぎなくてほとんどが分からない。

生きていくのが本当に大変なのです、

人はこんな能力を持ってしまったがために、

なぜ生まれてきたか、どうやって生きるべきか、なんて年がら年中考えなければならなくなりました。

どれだけすごいことをやってきても、まだ足りない、もっとやれる、と上を向く。

文豪だって自殺した人は数知れず。

どれだけ悩んだのでしょうか。どんな思いで文章を書いていたのでしょうか。

昔っから悩んできて、いまだに悩んでいるのが人間。

進歩がないなあ。

エンドレスだね。

自分の本当の気持ちに気付かなくて、

他人の本当の気持ちにも気付かなくて、

実際のところ、いつもその日暮らしなのではないでしょうか?

誤解と間違いと勘違いでこの世の中は成り立っている。

理解なんてほど遠い。まったくの偶然の積み重ね。

恐ろしいほどのバランス感覚でやじろべえのように絶妙に一秒一秒をしのいでいる。

脳とは関係なく、心臓はマイペースで動き続ける。

誰も何にも言わないのに。何も命令していないのに。

私の身体の中にあるけど、私の意志ではどうにもできない。

すごい現実。

私が動かせる事なんて何一つないのです。

オババは毎日遠い眼をして未来を見据えています。

いつか来るであろうその日をどう迎えたら良いのだろうと思いながら。

 

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若者よ

2018-11-21 23:43:12 | 美しく生きるという事

散歩の時、校舎の外周を走る中学生を見ました。

一生懸命走っています。

たまに、友達と歩いている子もいます。

あの、髪を振り乱して走っている女子。

貴女の40年後はどんななんだろうか?

と、考えてしまいました。

どんな40年があるのだろう?

高校行って、大学行って、就職して、

結婚して子どもが生まれて育てて、

その子どもが大人になり結婚して子どもが生まれているかしら?

全く違う人生だって考えられます。

でも、どんなにじたばたしても今その未来は手に入りません。

地道に歳を重ねるだけなのです。

そしてオババがあと40年したら100歳ちょい前だと言うことに気付きました。

おいおい……。

冗談ではありません。

40年で何が出来るだろうか?

高校行って大学行って就職して結婚して子ども産んで育てる?

わしゃあ、あの子と違ってみんな終わってしまったの。

長いぜ~。

うーん、

あの子の孫に、

『わしゃあ、あんたのおばあちゃんが中学生の時にマラソンで頑張っているのを見て感動したよ』と教えてあげようかな。

そ、他人を応援し続ける事しか出来ないんじゃないでしょうか❗

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更年期障害か?

2018-11-18 22:29:06 | 美しく生きるという事

40代前半位から徐々にじわじわとやってくる面倒な奴。

50代に入ってからは苦しめられながらも気をまぎらわせ付き合ってきた。

お客さんが来なくなってからは快適に過ごせていたの。

ところが最近何だか変だよ。

 

考えられるのは、最愛の息子が結婚したせいかしら。

こいつは可愛いかった。

変なところもあるけど、妙に波長が合った。

私が唯一の理解者だと信じていた。

なのに、女が出来た❗

彼のことを理解出来るの?その女は。

こんなに早く結婚するとは思わなかった。

彼と結婚したがる女がいるとは思わなかった。 

あと一二年は私が面倒見たかった(帰省した時ね)。

彼が小さい時の写真を見ては涙をこぼす。

そんなだらしない母。

家に帰ってきたときくらい、うんと世話させてね。

 

……こうやってオババは姑街道まっしぐらとなるのであった……チャンチャン!

 

 

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休みたいなぁ~

2018-11-16 19:22:37 | 美しく生きるという事

…ふるさとはとおくにありておもうもの…

おやすみはてにはいらないからこいしいもの…

 

今よりも時間があるときは『私はこんなレベルで終わる人間ではないはず!』

と思い込んで転職を決めたオババ。

なのに、やっぱり想像以上に大変な職場。

オババが能力に欠けるのか、周りの人が出来すぎるのか、

それはちょっと分からないけれど、

とにかく考えたことを形にして成果を出さなきゃいけない仕事なのだった。

そしてオババはかつてそういう類の仕事をしてこなかったことを思い出したのだ。

あてがわれて仕上げておしまい、的なあまり考える必要のない事ばかりしてきたような気がする。

単なるオペレーターだったんだな。

そう考えると、『もう、面倒だからやめたい。働きたくない』という気持ちになってきた。

だけど、うちの亭主は安月給男だから彼の働きだけでは私は食えない。

ああ、じゃあ、生きるのをやめようか?

とも考えてみた。

生きていくのもいいけど、毎日三食食わなきゃいけないのがいやだね。

働かざる者食うべからず。

『私は子どものためにいつもそばにいてあげたいから働かない事を選択しました!』

と胸を張って言える人は、きっと高給取りの旦那様と結婚出来た幸せ者です。

だって食わせてもらえるんでしょう?

ね?いい旦那を見つけられた勝ち組よ。と言われているような気がします、オババは負け組なの?

あーあ。結婚しても子どもが生まれても、孫が出来ても、働かなきゃいけないのは負け組なのかな。

孫にあげる小づかいまで稼いでくれる亭主を持ちたかったな。

いいなあ。働かなくてもいいお洋服着られるんだもの。

わたしゃ、年中着たきりすずめ。

相当亭主、稼いでいるよね。

なーんて、超くだらない愚痴を言ってしまいました。

ま、たまにはいいじゃん。

あ、朝のお散歩で、厭世気味だったオババがなんとなく口ずさんだ、中島みゆきの『時代』。

ワルツかと思ったら4拍子だった。

今日は別れた恋人たちも生まれ変わってめぐり合うんだって。

良い歌詞だね。改めてジーンときました。

市井の人間だから、名もないし、功成らないし、何の記録にも残らない。

だけど、誰かと出会い、誰かと時間を過ごし、さよならをし、また会う。

中島みゆきが世界歌謡祭でこの曲でグランプリを取った年に生まれた人とオババは仕事をしているのです。

あの時髪の毛をひっつめにした25歳の彼女は、14歳のオババから見たらおばさんに見えました。

いまや還暦をとっくに超えた彼女の方がオババよりずっとずっとおきれいです。

あれから40余年。いまだにオババは彼女の歌に励まされているのでした。

1975年、彼女のこの曲に励まされた50代の女性、は、いたのだろうか?

ふとそんなことを考えました。

 

 

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