フィクション『同族会社を辞め、一から出直しオババが生き延びる方法』

同族会社の情けから脱出し、我が信ずる道を歩む決心をしたオババ。情報の洪水をうまく泳ぎ抜く方法を雑多な人々から教えを乞う。

中間管理職の気分を味わう。

2023-03-30 19:03:46 | 美しく生きるという事

明日、この5年間一緒に働いてきた2歳年上の先輩が退職する。

彼女が職員達のリーダーだったので、その後を私が継ぐことになる。

一時だが先輩も心を病んだことがあったそうだ。

前からそれは分っていた。

パートの職員達は自分の言いたいことだけ言う。

責任を取るのは社員の私と先輩。

責任は先輩に一気にのしかかっていた。

今度は私に一気にのしかかるのだろう。

上はつかえて下からはつつかれる。

調整役だな。

上手く立ち回れるだろうか。

その辺は年の功でなんとか乗り切りたいところだ。

後は笑顔かな。

ニコニコ笑顔で言いにくいことを言う。

そこは絶対に怖い顔で言ったらダメだね!

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お試し行動

2023-03-28 22:14:03 | 美しく生きるという事

2歳児のお試し行動。

大人がそれに気づいて心配してくれたり世話焼いてくれたりするかどうか試すこと。

ひとりで出来るのにわざと途中で動作を止め、誰かが来るかどうか試す。

こんな小さなうちからそれをやるんだね。

思い起こせばオババも子供の頃はもとより大人になってからもよくやっていた。

友達、恋人…。

それをやっちゃあ嫌がられてみんな離れていったな。

今から思うとどうしてそんな事をしたのだろう。

その人の事を信用してなかったのだろう。

その人に大切な友達だと思って貰いたいけど自信がなかった。

逆に言えばかまってくれさえすれば安心した。

心がなくても。

だから、相手にわざと嫌なことをして身体を捕まれたり馬乗りにされたりして喜んでいるのだ。

それをされているうちは相手とつながれているから。

大人になると、愛されているという感覚は心が信じられないから身体を求めた。

相手が望めば必ず応じた。

嫌だと拒んで相手が離れるのが一番怖かったから。

 

そういう人間に育つにはどんな家庭環境に置かれれば良いのだろうか。

パパとママもいるのにどこをどうやればこういう子供が育つのか。

あるいはパパママ家庭の問題ではなくて、その子の生まれつきの性分なのか。

たとえ愛情深い両親に育てられてもひねくれるのか。

ああ、知りたい。

 

 

 

 

 

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愛しているという意味

2023-03-21 23:08:06 | とある知人の話

彼は妻を愛していたと言っていた。

だけど、日々100%と言うわけではなかったらしい。

つまり、憎んだり、疎ましく思ったり、嫌だと感じたり、いなくなったらどんなに楽だろうと願ったり、と言うことだったと思う。

実際彼の口からそれを聞いたわけではないが。

そう、愛するといってもずっと愛し続けてはいられないと思うのだ。

嫌なところを見たら嫌だなあと思うし、相手を見下したり。そんな一瞬があると思う。

そして彼は私の事も愛していたと思うのだが、恐らく私に対してもそのような感情はあったはずだ。

なぜなら、私は彼に対してそう感じていたからだ。時々愛したり、時々ひどく憎んだり、見下したり、侮辱したり軽蔑したりこきおろしたり。

ただ、そのような感情を持っていても態度や口に出さなければ分らないのかも知れない。

その感情を巧みに隠し、相手にずっと愛されていると思わせる技術が彼にはあった。

それで彼と知り合う女性はほぼ彼に愛されていると思い込み彼を独占したがった。

それは彼の大きな罪だと思う。

彼が死んだと聞いてどれだけの女性が涙を流しただろう。

実際のところ、彼はどの女性を愛していたのか、それは永遠の謎である。

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コンサートチケット申し込み落ち続け!

2023-03-21 22:57:36 | 美しく生きるという事

とあるバンドのチケットのインターネット抽選に申し込んでいますが、

今回も2回とも落ちました。

いやーな予感しかない。

これって当選する人いるの?って感じ。

当日発売はもう秒殺なので心臓に悪い。

…今日は義父母のお墓参りに行ってきました。

汚れた墓石をたわしで洗ってあげました。

(これから自分が入る場所だから綺麗にしよう)

という声が聞こえてきたようなそうでないような…

そして去年亡くなった愛犬の事も思い出しました。

半年前のお彼岸の頃はまだ元気でお散歩行ってご飯食べていました。

それが急に歩かないわ食べないわになって…

愛犬の事は毎日思っていますが、お彼岸と言うことで胸に迫るものがあります。

ま、春になったし、新しく楽しい事探そうっと。

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彼の家族

2023-03-13 07:46:53 | とある知人の話

彼は21歳の時に会社の同僚と同棲を始めた。

それから10年後籍を入れて夫婦になった。

子供はいなかった。

妻が50歳になった春乳がんが判明した。

すでに手遅れの状態だった。

桜の満開の中妻は息を引き取った。

彼は一人取り残された。

彼は妻の母親とこまめに電話で話した。娘を亡くして睡眠導入剤なしには眠れなくなった義母を支えていた。

それから8年経った夏、今度は彼が亡くなった。クモ膜下出血だった。恐らく身体のあちこちが痛んでいたのだろう。そして心も。

妻の母は元気にしているだろうか。

娘と婿を亡くして、今どうしているだろうか。

 

 

 

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