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ハケンは見た!100社を経験した派遣社員の会社観察記(月澤たかね)

2008年12月19日 01時00分00秒 | 
<金曜は本の紹介>

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 この本は、題名の通り、100社を経験した女性派遣社員の会社観察記です。

外資系企業や財閥系企業、大企業病の企業や潰れかけの企業など様々な企業での体験や、さまざまな上司、失敗しない仕事のやり方、派遣前にチェックすべき事項、自分を守る方法などについても書かれています。

 派遣社員になろうと思っている方だけでなく、正社員の方にもとてもオススメな本です。

日本には色んな会社があるということを改めて思い知らされ、そして自分の会社を客観的にみつめることができる良い本だと思います。とてもオススメです!!

以下は、その中でも面白かった点などです!

○10年程前から、私は外資系企業での就業を希望するようになった。その理由は次の通り
 ・時給が比較的高め
 ・年齢のことは日本企業ほどうるさくない
 ・自由の幅が広い。服装が自由で、おしゃれな人が多い。休暇をとることも個人の権利として認められている。
 ・個人主義で、人の行動に干渉し過ぎない。
 ・自己主張も認められていて、仕事の幅も努力すれば広げていけるチャンスが多い。
 ・外資系企業は、働く環境にお金をかけるので働きやすい。トイレがキレイなところが多い。トイレに行くだけで癒される。
 ・一人のスペースがたっぷりとってあって、長く座っても疲れないイスをわざわざ選んでいる。デスク同士もパーティーションで区切ってある。
 ・飲み物は必ずミネラルウォーターが自由に飲めるようになっていて、ほかにフリーまたは格安で飲める自販機が設置されている。
 ・異文化に接する機会が多いせいか、広い視野を持っている人が多い。
 ・一人でも行動できる人が多い・。
 ・会社によっては重要度の高い仕事を任せてもらえる。
 ・上司と比較的フレンドリーに話がしやすい傾向がある。

○親会社が変わると、会社の方針が変わる。どんなに業績が良くても、どんなにまじめに働いていても、現職の社長は会社を追われることになった。「ひえ~っマジメな社長だったのに、かわいそう!」と思いきや、親会社が変わるのと同時にハケン社員も整理されることになり、なんと!わ、わ、わ、私の契約まで急遽終了になってしまったっ!しょえ~! 社長と一緒に私の首もすぽぽーんととんだ!(笑)。

○午前中は、PCでホームページ見てお茶をすすりながら世間話して、仕事らしいこと何もしてないんですが、今度はランチのお誘いですか?でも思わず「カニが好きです!」と張り切って言ってしまった私も私なのですが(笑)。そして午後も同じようにのんびりと過ぎてゆき、まるで自宅での休日のような業務は終了したのです。結局自分が何のために派遣されたかいまだにナゾ。

○派遣会社から新しい仕事を紹介されたときは、必ず面接の前に職場の環境をチェックしておいたほうがいい。また前任者が辞める場合、その理由も聞いたほうがいい。あと、その人がどれだけの期間働いていたかも確認する。とにかく一番避けたいのは、前任者が短期間で何人も辞めているポジションだ。必ずそこの職場には何らかの問題がある。後日わかったことだが、前任者はあまりに上司の女性社員が厳しくヒステリックだったため耐え切れず、仕事の途中に「銀行に行ってきます」と言って出かけたまま、脱走したのだった!

○「紅一点!」なんて言ったらスゴク聞こえはいいのだが、現実はそういうところばかりでもない。女性のアシスタントは単なる便利なお世話係にすぎないところも結構あるもの。じゃあ、女ばっかりがいいか?というとそうでもない。ご経験されている方も多いと思うが全員女性という構成も、なかなかのクセもの。オンナ特有の意地の張り合いや陰湿なイジワルが出てきやすいのも確か。しかし不思議なことに、そういうオンナばかりの集団に、どんなワガママでも「しかたないなぁ~、はいはい僕がやりますぅ~」と雑用を一手に引き受けてくれるような男性が一人でもいると場が落ち着くのだ。う~ん・・・・おそるべし!Man(男)パワー!

○ある外資系企業でのこと。そこではプロのマッサージ師を契約社員として雇い、社員の健康向上の一環として、そこで働く人は全員マッサージを受けることができた。社内にはご丁寧に立派なマッサージルームがあり、プロのマッサージ師が常時5~6人ほど待機。それぞれのベッドがカーテンで仕切られた個室で、ほとんど町のマッサージルームと変わらない。このマッサージルームの利用は、うれしいことにハケンもOKなのだ!

○いろんな会社で働いたが、結構当たり前のことが大切にされないケースをたくさん見てきた。しかし、仕事において大事なことは、どこの会社もあまり変わらない。そしてそれはとても地味だ。
 ・迅速に進める。
 ・ムダを出さない。
 ・情報をシェアする。
 ・確認する。
 ・証拠を残す。
 ・大事な情報はもらさない。
 ・金銭面は何重かのチェックを通す。
 ・在庫は常に把握しておく 等々・・・・・。

○ハケンとしてコンクリートジャングルで生きていくための「自分を守る方法」を知っておく必要があるのだ。ハケン制度はメジャーにはなってきたものの、まだまだ弱い立場であることは変わらない。そこで大事になってくるのが、次のようなことである。
  其の1 マメに確認する。
  其の2 第三者から見ても明らかな仕事の指示元等の「証拠を残す」。
  其の3 派遣会社の担当者とマメに連絡を取り合うこと。

○ある欧州企業に入って1年位したとき、上司から呼び出された。「こんな会社でよかったら正社員にならない?」とのことだった。「とにかく、採用条件の詳細を書面で提示してください」とお願いして日を改めることにした。後日人事部の部長が提示した書面には最初「正社員」という話だったのが、いつの間にか「契約社員」に入れ替わり、なぜか月給制でなく時給制で、今より数十円高いだけ。おまけに社会保険には入れないと言われた。案の定そうだわ。明らかに今のハケン社員での労働条件とほぼ同じ条件で、会社として使いやすい直接契約に変えようとしている。そこで、知り合いのハケン社員のアドバイスに従って労働基準監督署に相談してみた。「あぁ社会保険は入れますね。こういうケースって時々あるんですよ。労働基準監督署としては企業に注意をすることはできます。でも、そうした場合、あなたがそこの企業にいづらくなる場合があるかもしれませんが、大丈夫ですか?」この時点で気持ちが決まった。絶対にこの会社と直接契約してはいけない。

<目次>
はじめに
第1章 笑える「珍」企業、笑えない「迷」企業
 01 制服のある会社は「おままごと」?
 02 外資系企業、その光と陰
 03 M&Aで会社は今日も大騒ぎ!
 04 派遣先でのちょっとしたオモシロ体験
 05 行動でわかる男性上司の家庭生活!?
 06 奇怪!オバサンの「オジサン化」とオジサンの「オバサン化」
 07 いまだに「超!学歴主義」の財閥系企業
 08 感覚がマヒする「大企業病」
 09 潰れかけの会社に見た危険信号
第2章 負けるなハケン! 正社員だから偉いのか?
 01 正社員の肩書き、資格になんてビビらない
 02 残業三昧ってそんなにエライ?
 03 上司の自己満足はごめんだ
 04 上下関係が厳しすぎるのも考えモノ
 05 対等だから頼れる、威張らないから尊敬できる、これがいい上司
 06 「勤務年数」長けりゃいいのか?
 07 行き過ぎた個人主義は悪いことだらけ
 08 こんな「キャリアウーマン」はイヤ!
 09 気が強い女性が多い外資系企業
第3章 どんな企業で、どう働く?
 01 これだけは譲れない、必須チェック事項!
 02 成長する会社ってこんなところ?
 03 大企業のオイシイところ
 04 地味だけど大切なこと
 05 ハケンだからこそできること
 06 「要注意企業」はハケンの墓場
 07 職場環境は無視できない!
 08 備品、設備から見える企業の体質
 09 会社の「カルチャー」を見極める
 10 自分にしかわからない「ホントにいい会社」
 11 ハケン先にいち早く溶け込むコツ
 12 「証拠」はハケンの命綱
 13 上司の本音を見抜く
 14 ほどよく立場をわきまえる
 15 無理は禁物。自分がいなくても世の中は回っている
第4章 どんどん広がるハケンの可能性
 01 やりたかったら、やってみる
 02 時に危ない「正社員」へのお誘い
 03 会社は、利用されながら利用するところ
 04 これからの時代、英語は必須?
 05 志あらば世界を目指せ
 06 どうしてハケンを選ぶのか?
 07 ワタシが会社を選ぶのだ
 08 時代は変わった。派遣制度も変わらなきゃ!

面白かった本まとめ(2007年)
面白かった本まとめ(2006年)
面白かった本まとめ(~2006年)

<今日の独り言>
4歳の息子の弁当にイチゴが入っていたようで、大喜びです。みかんと思っていたらイチゴが入っていたようで「ウォーッ」と思ったとのことです^_^)

コメント
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