<日曜は出産・育児のおはなし>
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この本は、アテネ五輪で活躍した冨田洋之・鹿島丈博・米田功、ソウル五輪で活躍した池谷幸雄・西川大輔などのジュニア時代の指導者である城間晃さんが書いた本です。
この本の題名にもなっているように、「基本を徹底する」ことで、才能を自然と開花させることができるということや、行き詰ったときには基本に戻ることが大切だがよく分かりました。
これらは、体操だけではなく他のスポーツや特に子育て、勉強、音楽、芸術、ビジネス等にも言えることだと思います。
また、才能を伸ばすには、手本となる良い人物がいる集団の中で、良きライバルに恵まれることが大切だということや、そのことを好きになるということ、あいさつが上手であること等が改めて分かりました。
とてもオススメな本です!!特に子育てしている方にはオススメだと思います。
以下は、この本でポイントだと思った点などです。
・私はそこで、さらに高いレベルの基本を彼らに要求しました。ところが、彼らはその連続技も成功させてしまいました。これには私自身も驚かざるを得ませんでした。学問でも芸術でも同じだと思うのですが、子供たちの可能性を阻むのは、常に大人の先入観なのかもしれません。人は得てして、自分を尺度に相手を測ってしまいがちです。自分があれだけ練習してもできなかったから、彼らには無理だと思うのが先入観です。これは、人を育てたり、また自分の成長を考えたときにも、あっては邪魔になるだけの考え方です。人にはだれにでも無限の可能性があるのです。それを先入観で阻んではいけないのです。
・特別な考えがあったわけではないのですが、私は元来、集団、チームというものが好きなのだと思います。体操の基本練習は、見た目には地味でも、実は肉体をハードに使う過酷で辛い練習が多いのです。くじけそうになったとき、仲間がいるというのは、何とも心強いものです。それと、マンツーマンで怒鳴られたり、叱られたりしていると、子供のほうも精神的にまいってしまうし、そうなれば鬼コーチの私でさえも可哀相になって、ついつい甘くなってしまうかもしれない。チームというのは、ちょうどいい指導の単位だと思ったのです。
・指導者は、自分より上のレベルの相手をどう指導してばいいのか?それは、徹底して「観察する」ことが最大のポイントだと私は思っています。とにかく、ひたすら「観察する」。そうして、何人もの選手を、何年にもわたって観察し続けていると、その選手のよい面や悪い面がよく見えるようになってくるものです。日々の小さな違いも見えてきます。そして気づいた点を「指摘する」。それも徹底して指摘し続けるわけです。あるとき、「旋回が小さくなってしまったな」と感じたことがありました。どこが、と言われてもわからないのですが、とにかく昨日までの雄大さと比べると小さい。おそらくそれは、実際に測ってみれば1センチあるかないかの話だったかもしれません。でも私の目には、間違いなく小さくなっていると映ったのです。「もうちょっとだけ、大きく回してみぃ。私のアドバイスはそれだけでした。しかし鹿島は、私の指摘を自分なりに受け止めて、また元の雄大な旋回を取り戻しました。彼がどこをどう意識して修正したかは、私の理解を超えています。
・それにして、指摘ほど疲れる指導手法はないなぁと、つくづく思います。口も疲れますが、気分的に「しんどく」なってくる。でも指導者は、疲れたからといって、指摘をやめてはいけない。中途半端な選手をつくってしまうくらいなら、最初から教えないほうがましです。できるまで「指摘」を続ける。もっと言えば、できるようになっても「指摘」するということが大切です。そして、日々の指導の中で多少のズレが生じたとしても、とにかく大きな方向性を見据えて、口うるさく指摘を続けていく。3歳でクラブに来て、15歳であん馬の日本チャンピオンになって私のもとを巣立っていった鹿島は、いったい何万回、何十万回、私の指摘を受けたのでしょうか。生徒は、指導者を選手としての実績によって信頼するのではなく、観察と指摘を繰り返してきた”実績”によって信頼するものです。
・ただただ緊張した雰囲気だけではつまらない。緊張しながらも、楽しい場所でないといけないというのが私の持論です。私が怒ると、後輩のコーチたちは明るい声をあげて子供たちを動かす。逆に後輩のコーチたちが怒っているときは、私はできるだけ静かに練習を見つめるように心がけていました。リラックスは、選手が成長していくうえで大切なポイントだと思うのです。いつも顔をこわばらせた状態では、力を発揮することはできない。大切なのは緊張とリラックスの適度なバランスだと思います。遠征先では、試合前夜にコーチがミーティングをするケースが多いのですが、私は子供たちに、「やるんやったら、おまえらだけで話し合っとけ」と言って、任せるようにしています。試合前ですから、普通でも緊張している。そこで私が今さらとやかく言ったところで、仕方がありません。それよりも、子供同士がリラックスして過ごす時間を少しでもつくってやろうと考えてのことなのです。
・基本というのは、実に地味なものです。練習も、同じことの繰り返しです。小さいうちから技に取り組んでおかなければ、高校や大学に行ってからでは遅いのではないか、という考え方もあるでしょう。しかし私は、「子供の頃にこそ、基本をやるべきだ」と考えています。これはもう、信念と言ってもいい。大人になってしまったら基本なんてやっている余裕などないのです。そして、体も心も成長してしまえばしまうほど、基本を身につけるのが難しくなっていくものなのです。子供時代は基本だけでいい。子供時代にこそ基本をやれ。
・基本とは何か、というのは、実はなかなか難しい宿題です。しかし、真剣に求めていけば、必ず答えは見えてくると思います。そして、その基本を一度、徹底的に追求してほしいと思います。基本という幹、土台が太くどっしりとしていればいるほど、子供は将来、楽に高い場所を目指せるのだと思います。技という枝葉は、子供が勝手に広げていきます。子供を指導する立場にある者の役割は、幹や土台を徹底して大きくすることです。そうすれば、ある瞬間に、子供は予想もしなかったような才能を開花させていくはずです。
・スポーツでも、勉強でも、仕事でも、人は「前は進みたい」という強い欲求を、無意識のうちに持っているものです。そして、そういう意識が強ければ強いほど、そこにかけた情熱や時間が多ければ多いほど、自分がつくり上げてきたものへの愛着は強いことでしょう。せっかく積み上げた積み木を、ひとつ、二つと下ろしてついには最初のひとつにまで戻ってしまうというのは、自分の努力を、自分でつぶしてしまうようなものです。でも、完璧を追求する、完璧な基本を追及するためには、ときにはそういう後戻りが必要なのです。振り出しに戻れること自体、とてもいいことです。なぜなら、基本ができていると、難しい局面やスランプの局面で、戻れる場所があるからです。大切なのは前進することではなくて、基本を徹底的に追求することなのです。行き詰ったときに、どこまで戻れるか。これが指導者の力量だと言い切ってしまってもいいと私は考えています。
・私は結局、その会社を1年で辞めました。体操選手への憧れを抑えきれなくなったからです。ツテを頼って、いろいろな大学を探し、自宅から通える大阪体育大学に入学しました。関西大学新人戦では優勝し、前途は洋々だと思われました。しかしその後はケガに泣かされました。給料がもらえる大企業での仕事を辞めて体操を選んだ結果は、実を結びませんでした。でも、不思議と後悔する気持ちはありませんでした。大学を卒業して就職するときに最初に考えたのは、「体操にかかわる仕事がしたい」ということでした。そしてそれから30年以上も、ずっと体操の指導にかかわってきました。好きという気持ちこそが、あらゆる物事を原点で支えているものだと私は思っています。
・どうせなら「声をかけてもらえる人」「人に教えてもらえる人」になったほうが、大きく成長できると思うのです。そのための秘訣は、いろいろとあるのでしょうが、私の場合は、たったひとつだけ「あいさつ」だと思っています。正直に告白すれば、「あいさつ」ぐらいしか思いつかないのですが。ただ単にあいさつをすればいいとは思っていません。あいさつにも、完璧なあいさつと、不完全なあいさつがあると思います。「こんにちは」と頭を下げる。最初は笑顔だけど、頭を上げたときに笑顔が消えていたら、これは不完全なあいさつだと思うのです。最後まで、笑顔なら、あいさつをされた方は自分への尊敬や好意を感じるものです。私はそんな細かいことを、口うるさく指導し続けてきたのです。
<目次>
はじめに 大きく伸びる人を育てる
第1章 遠い目標だから達成できる
1 将来を見据えるなら、今やるべきことに集中する
2 遠い目標を見つめていれば、道に迷うことはない
3 成功を阻むものは、常に先入観である
4 環境は、自分自身でつくり上げるもの
教え子が語る①鹿島丈博「「1%の運と99%の努力」」
第2章 人は集団の中で育つ
5 隠れた才能を伸ばしていくのは集団の力である
6 集団の力を自分の力へと変えるのは「努力」という力である
7 天才も凡才も、学ばなければならないことは同じ
8 優れた集団をつくり上げるのも、集団の力である
教え子が語る②池谷幸雄「大雑把に見えて、実は繊細な感覚を持った人」
教え子が語る③西川大輔「城間イズムが自信であり、誇り」
第3章 不完全だから努力する
9 自分自身をさらけ出してつきあえば、相手の気持ちが見えてくる
10 手本を示さなくても教えるのが指導者というもの
11 厳しさの中のリラックスが子供を大きく育てる
12 先生と子供も、結局は仲間同士である
教え子が語る④藤田健一「本気で叱ってもらえてことが、何よりの財産」
第4章 基本の持つ力の凄さ
13 基本を固めれば才能は自然と開花していく
14 伸びていく才能を立ち止まらせる必要はない
15 完璧を10個集めたら完璧になるとは限らない
16 基本とは、行き詰ったときに戻る場所である
17 すべてを支える原点は、好きだという気持ち
教え子が語る⑤田中光「練習を離れたときに垣間見た優しさ」
第5章 教えられ上手な人を育てる
18 1000の人から教えてもらえる人になれ
19 教えてもらうのが上手な人は、挨拶が上手な人
20 最後は見守るということが大事
教え子が語る⑥米田功「体操の技ではなく、人間性を教えられた」
第6章 結果だけが、すべてではない
21 失敗は物事の終わりではない
22 「できた!」という喜びこそ大切にしたい
教え子が語る⑦冨田洋之「「美しい体操」の原点を教わった」
おわりに 育てるということについて
「出産・育児のお話し」まとめ(2007年)
「出産・育児のお話し」まとめ(2006年)
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<今日の独り言>
4歳の息子がついに小学4年生の漢字を2/3覚えました。今年中に小学4年生までの漢字はすべて覚えそうです^_^;)毎日練習するからだとは思いますが、毎日2~3個のペースで漢字を覚えていくのは凄いと思います。毎日ほんの10分ほどの練習ですが、継続は力なりです・・・。
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これらは、体操だけではなく他のスポーツや特に子育て、勉強、音楽、芸術、ビジネス等にも言えることだと思います。
また、才能を伸ばすには、手本となる良い人物がいる集団の中で、良きライバルに恵まれることが大切だということや、そのことを好きになるということ、あいさつが上手であること等が改めて分かりました。
とてもオススメな本です!!特に子育てしている方にはオススメだと思います。
以下は、この本でポイントだと思った点などです。
・私はそこで、さらに高いレベルの基本を彼らに要求しました。ところが、彼らはその連続技も成功させてしまいました。これには私自身も驚かざるを得ませんでした。学問でも芸術でも同じだと思うのですが、子供たちの可能性を阻むのは、常に大人の先入観なのかもしれません。人は得てして、自分を尺度に相手を測ってしまいがちです。自分があれだけ練習してもできなかったから、彼らには無理だと思うのが先入観です。これは、人を育てたり、また自分の成長を考えたときにも、あっては邪魔になるだけの考え方です。人にはだれにでも無限の可能性があるのです。それを先入観で阻んではいけないのです。
・特別な考えがあったわけではないのですが、私は元来、集団、チームというものが好きなのだと思います。体操の基本練習は、見た目には地味でも、実は肉体をハードに使う過酷で辛い練習が多いのです。くじけそうになったとき、仲間がいるというのは、何とも心強いものです。それと、マンツーマンで怒鳴られたり、叱られたりしていると、子供のほうも精神的にまいってしまうし、そうなれば鬼コーチの私でさえも可哀相になって、ついつい甘くなってしまうかもしれない。チームというのは、ちょうどいい指導の単位だと思ったのです。
・指導者は、自分より上のレベルの相手をどう指導してばいいのか?それは、徹底して「観察する」ことが最大のポイントだと私は思っています。とにかく、ひたすら「観察する」。そうして、何人もの選手を、何年にもわたって観察し続けていると、その選手のよい面や悪い面がよく見えるようになってくるものです。日々の小さな違いも見えてきます。そして気づいた点を「指摘する」。それも徹底して指摘し続けるわけです。あるとき、「旋回が小さくなってしまったな」と感じたことがありました。どこが、と言われてもわからないのですが、とにかく昨日までの雄大さと比べると小さい。おそらくそれは、実際に測ってみれば1センチあるかないかの話だったかもしれません。でも私の目には、間違いなく小さくなっていると映ったのです。「もうちょっとだけ、大きく回してみぃ。私のアドバイスはそれだけでした。しかし鹿島は、私の指摘を自分なりに受け止めて、また元の雄大な旋回を取り戻しました。彼がどこをどう意識して修正したかは、私の理解を超えています。
・それにして、指摘ほど疲れる指導手法はないなぁと、つくづく思います。口も疲れますが、気分的に「しんどく」なってくる。でも指導者は、疲れたからといって、指摘をやめてはいけない。中途半端な選手をつくってしまうくらいなら、最初から教えないほうがましです。できるまで「指摘」を続ける。もっと言えば、できるようになっても「指摘」するということが大切です。そして、日々の指導の中で多少のズレが生じたとしても、とにかく大きな方向性を見据えて、口うるさく指摘を続けていく。3歳でクラブに来て、15歳であん馬の日本チャンピオンになって私のもとを巣立っていった鹿島は、いったい何万回、何十万回、私の指摘を受けたのでしょうか。生徒は、指導者を選手としての実績によって信頼するのではなく、観察と指摘を繰り返してきた”実績”によって信頼するものです。
・ただただ緊張した雰囲気だけではつまらない。緊張しながらも、楽しい場所でないといけないというのが私の持論です。私が怒ると、後輩のコーチたちは明るい声をあげて子供たちを動かす。逆に後輩のコーチたちが怒っているときは、私はできるだけ静かに練習を見つめるように心がけていました。リラックスは、選手が成長していくうえで大切なポイントだと思うのです。いつも顔をこわばらせた状態では、力を発揮することはできない。大切なのは緊張とリラックスの適度なバランスだと思います。遠征先では、試合前夜にコーチがミーティングをするケースが多いのですが、私は子供たちに、「やるんやったら、おまえらだけで話し合っとけ」と言って、任せるようにしています。試合前ですから、普通でも緊張している。そこで私が今さらとやかく言ったところで、仕方がありません。それよりも、子供同士がリラックスして過ごす時間を少しでもつくってやろうと考えてのことなのです。
・基本というのは、実に地味なものです。練習も、同じことの繰り返しです。小さいうちから技に取り組んでおかなければ、高校や大学に行ってからでは遅いのではないか、という考え方もあるでしょう。しかし私は、「子供の頃にこそ、基本をやるべきだ」と考えています。これはもう、信念と言ってもいい。大人になってしまったら基本なんてやっている余裕などないのです。そして、体も心も成長してしまえばしまうほど、基本を身につけるのが難しくなっていくものなのです。子供時代は基本だけでいい。子供時代にこそ基本をやれ。
・基本とは何か、というのは、実はなかなか難しい宿題です。しかし、真剣に求めていけば、必ず答えは見えてくると思います。そして、その基本を一度、徹底的に追求してほしいと思います。基本という幹、土台が太くどっしりとしていればいるほど、子供は将来、楽に高い場所を目指せるのだと思います。技という枝葉は、子供が勝手に広げていきます。子供を指導する立場にある者の役割は、幹や土台を徹底して大きくすることです。そうすれば、ある瞬間に、子供は予想もしなかったような才能を開花させていくはずです。
・スポーツでも、勉強でも、仕事でも、人は「前は進みたい」という強い欲求を、無意識のうちに持っているものです。そして、そういう意識が強ければ強いほど、そこにかけた情熱や時間が多ければ多いほど、自分がつくり上げてきたものへの愛着は強いことでしょう。せっかく積み上げた積み木を、ひとつ、二つと下ろしてついには最初のひとつにまで戻ってしまうというのは、自分の努力を、自分でつぶしてしまうようなものです。でも、完璧を追求する、完璧な基本を追及するためには、ときにはそういう後戻りが必要なのです。振り出しに戻れること自体、とてもいいことです。なぜなら、基本ができていると、難しい局面やスランプの局面で、戻れる場所があるからです。大切なのは前進することではなくて、基本を徹底的に追求することなのです。行き詰ったときに、どこまで戻れるか。これが指導者の力量だと言い切ってしまってもいいと私は考えています。
・私は結局、その会社を1年で辞めました。体操選手への憧れを抑えきれなくなったからです。ツテを頼って、いろいろな大学を探し、自宅から通える大阪体育大学に入学しました。関西大学新人戦では優勝し、前途は洋々だと思われました。しかしその後はケガに泣かされました。給料がもらえる大企業での仕事を辞めて体操を選んだ結果は、実を結びませんでした。でも、不思議と後悔する気持ちはありませんでした。大学を卒業して就職するときに最初に考えたのは、「体操にかかわる仕事がしたい」ということでした。そしてそれから30年以上も、ずっと体操の指導にかかわってきました。好きという気持ちこそが、あらゆる物事を原点で支えているものだと私は思っています。
・どうせなら「声をかけてもらえる人」「人に教えてもらえる人」になったほうが、大きく成長できると思うのです。そのための秘訣は、いろいろとあるのでしょうが、私の場合は、たったひとつだけ「あいさつ」だと思っています。正直に告白すれば、「あいさつ」ぐらいしか思いつかないのですが。ただ単にあいさつをすればいいとは思っていません。あいさつにも、完璧なあいさつと、不完全なあいさつがあると思います。「こんにちは」と頭を下げる。最初は笑顔だけど、頭を上げたときに笑顔が消えていたら、これは不完全なあいさつだと思うのです。最後まで、笑顔なら、あいさつをされた方は自分への尊敬や好意を感じるものです。私はそんな細かいことを、口うるさく指導し続けてきたのです。
<目次>
はじめに 大きく伸びる人を育てる
第1章 遠い目標だから達成できる
1 将来を見据えるなら、今やるべきことに集中する
2 遠い目標を見つめていれば、道に迷うことはない
3 成功を阻むものは、常に先入観である
4 環境は、自分自身でつくり上げるもの
教え子が語る①鹿島丈博「「1%の運と99%の努力」」
第2章 人は集団の中で育つ
5 隠れた才能を伸ばしていくのは集団の力である
6 集団の力を自分の力へと変えるのは「努力」という力である
7 天才も凡才も、学ばなければならないことは同じ
8 優れた集団をつくり上げるのも、集団の力である
教え子が語る②池谷幸雄「大雑把に見えて、実は繊細な感覚を持った人」
教え子が語る③西川大輔「城間イズムが自信であり、誇り」
第3章 不完全だから努力する
9 自分自身をさらけ出してつきあえば、相手の気持ちが見えてくる
10 手本を示さなくても教えるのが指導者というもの
11 厳しさの中のリラックスが子供を大きく育てる
12 先生と子供も、結局は仲間同士である
教え子が語る④藤田健一「本気で叱ってもらえてことが、何よりの財産」
第4章 基本の持つ力の凄さ
13 基本を固めれば才能は自然と開花していく
14 伸びていく才能を立ち止まらせる必要はない
15 完璧を10個集めたら完璧になるとは限らない
16 基本とは、行き詰ったときに戻る場所である
17 すべてを支える原点は、好きだという気持ち
教え子が語る⑤田中光「練習を離れたときに垣間見た優しさ」
第5章 教えられ上手な人を育てる
18 1000の人から教えてもらえる人になれ
19 教えてもらうのが上手な人は、挨拶が上手な人
20 最後は見守るということが大事
教え子が語る⑥米田功「体操の技ではなく、人間性を教えられた」
第6章 結果だけが、すべてではない
21 失敗は物事の終わりではない
22 「できた!」という喜びこそ大切にしたい
教え子が語る⑦冨田洋之「「美しい体操」の原点を教わった」
おわりに 育てるということについて
「出産・育児のお話し」まとめ(2007年)
「出産・育児のお話し」まとめ(2006年)
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<今日の独り言>
4歳の息子がついに小学4年生の漢字を2/3覚えました。今年中に小学4年生までの漢字はすべて覚えそうです^_^;)毎日練習するからだとは思いますが、毎日2~3個のペースで漢字を覚えていくのは凄いと思います。毎日ほんの10分ほどの練習ですが、継続は力なりです・・・。