まぬ家ごめ助

姓はまぬけ、名はごめすけ、合わせて、「まぬ家ごめ助」と申します。どうぞお見知りおきを。

慟哭

2021-09-29 16:01:56 | 日記
「イエスの生涯」著者=遠藤周作

この歳になって、これ程の衝撃を受けるとは。
イエスのことを、多少は知っていたつもりだったからこそ、著者の視点に、感銘を受けたのでしょう。
初心者向けではないし、けれども、玄人向けでもない、というような。
つまりこの本は伝記ではなく、著者が自らを語っているのに過ぎないのかもしれませんが、だからこそ、言葉では表現し得ない程に影響を受けたということです。

出会ったきっかけは、思いがけず、Oさんが僕に声をかけて下さったことにありました。
で、それならば彼女に何かお薦めしたいと思っていたところ、偶然、母の本棚でこの本を見つけました。
本屋や図書館などでよくあることですが、背表紙が僕に訴えている、というような経験でした。
過去ではなく、未来でもなく、今こそが、読むべき時、というような。

僕が、あの墓に入る時には、この本も一緒に入れて欲しい、そうも思いました。
キリスト教徒ではないけれども、イエスを愛するエセ親鸞者として、相応しいのではないでしょうか。