C社のフルフレーム・ミラーレスは既存のEFマウントを使用?

 Canon Rumor  http://www.canonrumors.com/canon-full-frame-mirrorless-cr2/によれば、現在開発が進んでいる(と思われる)某C社の35mmフルフレーム・ノンレフレックス機のマウントは現行のEFマウントを使用するらしいとのこと。と云うことは、ミラーボックスが必要なくなるにも関わらず、これまでのSLR同様44.0mmのフランジバックが必要となる。これはノンレフレックス機であるにも関わらず、例えば某S社のα7シリーズのようにスタイリッシュな薄型のボディにはならないことを意味している。

 フランジバックとはレンズのマウント面からフィルムもしくはイメージセンサーまでの距離のことだが、ミラーボックスが必要ないレンジファインダー機とノンレフレックス機の場合にはSLR機比20mm少ない25mm程度で良いはず。これを敢えてSLR同じとするのは、SLR用のレンズがそのまま使用できるという大きなメリットがあると共に、ボディを薄型に、引いては軽量化するメリットが割り引かれることを意味している。

 もし、C社が開発中のフルフレーム・ノンレフレックス機に上記の噂どおり既存のEFマウントを使用するのだとすると、果たして我がNikonがどうするのか多いに気になるところですね。一つの新機種(ボディ)に新しいマウントを採用することはそれほど難しいことではないと思いますが、それは同時に膨大な数のレンズ(Nikonの場合には約60本)のマウントをすべて変更しなければならないことを意味するのです。物理的なマウントを変更するだけで良いのならまだしも、フランジバックが短くなりますから光学系もすべて設計し直し。膨大なコストと時間がかかります。

 それでも、例えばですが10年程度の内にすべてのDSLRをノンレフレックスに切り替える程の覚悟があるのなら、長いスパンで見ればそれがベストチョイスと云えるでしょう。今後60年、無意味に分厚いボディを作り続けるのが良いのか、膨大なコストを覚悟してでも新しいマウントを導入するのか。Nikon Fの登場以来既に57年、世界最長寿のFマウントを使い続け、数あるカメラメーカーの中でマウントを変更しないことのメリットとデメリットをもっとも良く理解しているNikonの決断やいかに。


 と云うわけで今日の一枚は、カメラ・レンズマウントの代表的な例。Nikon FE2にモータードライブMD-12を装着したもの。現在のFマウントと機械的な寸法は同じだが、電気的な接点は一切持たない。現在のフラッグシップであるD5やD800シリーズのマウントと比べるとFE2のマウントは随分と大きく見えるが、これは現在のカメラが肥大化したために相対的にそのように見えるだけで、先に記した通り同じ寸法のマウントである

 毎週撮影・掲載している「恩田の森Now」に、ただいまは10月24日に撮影した写真を5点掲載いたしております。稲刈りが済んだ森の様子をどうぞご覧いください。 blog「恩田の森Now」 http://blog.goo.ne.jp/ondanomori 
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