「君が代」は好きなテンポで歌って良いらしい

 北陸地方の某市で古書店を営む友人が、「体操男子団体、金メダルおめでとう! それにしても、あの『君が代』「のテンポはなんだったんでしょう…… 指定は♩=60なんだけど、♩=40くらいじゃありませんでしたか?」と、あるところに書いておられた。
 これに対してある方が、「内村も『大きな声で歌おう!…と思ってたけど思ってたよりテンポが…』って言ってましたね(^w^)」と云うコメントを書かれていました。

 見ていないので断定的なことは云えませんが、きっとホントに遅いテンポだったのだろうと思います。

 気になったので調べてみました。
 http://law.e-gov.go.jp/htmldata/H11/H11HO127.html
 http://www8.cao.go.jp/chosei/kokkikokka/kokkikokka.html
 「国旗及び国歌に関する法律」の第二条において「国歌は、君が代とする」、その第2項に「君が代の歌詞及び楽曲は、別記第二のとおりとする」と書かれており、お馴染みの楽譜が掲載されていました。

 でも、この楽譜、ちょっと不思議です。楽曲の多くは、作曲者がこのように演奏して欲しいと云う思いを持って速さや強弱、曲想などの表現方法についての指定をすることが多いのですが、この「君が代」にはそのような指定がまったくありません。と云うことは、どのようなテンポで、どのようなダイナミクスや曲想で演奏しても良いことになります。演奏する者の感性に任されている訳ですね。

 しかしですよ、演奏が余りにもテンポが遅かったり速すぎたりすると、慣れ親しんだ歌であったとしても非常に歌いにくくなりますし、歌詞の意味も判りにくくなってしまいますから、適切な演奏速度と云うのはおのずと決まってくるものだと思います。


 郷秋<Gauche>がこの43年間慣れ親しんでいる「君が代」です。♩=69です。ダイナミクスの指定があります。そして何よりも、混声四部合唱です。判る人にはすぐに判ることと思いますが「我が社」(注)で昭和4年から歌い継がれてきた「君が代」です。一般的に「国歌斉唱」と書かれたり云われたりする場面でも我が社では「国歌」とのみ書かれ、云われます。「斉唱」とはUnison、つまり全員が同じ旋律を歌うことだからです。あえて「合唱」とも云いませんがこれが我が社の常識です。世間の非常識かも知れませんが(^^)
注:周りに人がいるところ(例えば居酒屋)などで我が母校にして勤務先のことを話すときに使う「隠語」。

 横浜の住宅地に残された里山の四季の移ろいを毎週撮影し掲載している「恩田の森Now」に、ただいまは8月6日に撮影の写真を4点掲載しております。盛夏の森の様子をご覧いただければ幸いです。
blog「恩田の森Now」 http://blog.goo.ne.jp/ondanomori

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