アゲハチョウ科 ホソオチョウ
前回確認しに行った時はメスしか居ませんでしたが今回は逆のオスばかりでした。メスは1頭だけ確認できました。東アジア一帯が原産国です。
名が示す通り尾が細いのが特徴ですね。極めて狭い範囲を徘徊しているようです。1970年以降あちこちで発見されているようです。
横から見るとペラッペラの薄いチョウです。頭の格好が在来のタテハチョウとはかなり違って見えます。岐阜県は1990年代に発見されたようですが飛翔力の弱いこのチョウが彼方此方に散見されるのは放蝶によるものだと言われています。困ったことですね。
スッキリとした柄です。ここ揖斐川提のこの部分だけに今のところ居るようですがそれ以外には長良界隈や木曾川笠松堤防界隈にも散見されているようです。マニアが矢張り居るのでしょうね。食草がジャコウアゲハと一緒なので在来種が淘汰されるのではとの心配も有ります。只知人がジャコウアゲハの為にと庭にウマノスズクサを植えているのですが一時このホソオチョウが急激に増えて困ったのだとか。ところがここに来てジャコウアゲハの方が勢いを盛り返してきたと話していました。どうなんでしょうね・・・??
こちらがメスです。柄的にはほとんど同じですが色が全く違うので雌雄の同定には迷う事が有りません。
身体の薄さもほぼ同じです。
幼虫
こちらが幼虫です。数回発生するようで食草のウマノスズクサのある場所と言いう限定付きです。
ウマノスズクサ科 ウマノスズクサ
ある種のアルカロイドを含んでいる毒草で過去には漢方薬利用も有ったようですが最近は使わなくなっているとか。この毒成分を含んでいる草を常食して体の中に毒を溜め天敵に食べられないようにしている模様です。
アサギマダラやフグと同じですね。この場所では花を見た事が無いです。刈り払われるからかな?