ギャラリーと図書室の一隅で

読んで、観て、聴いて、書く。游文舎企画委員の日々の雑感や読書ノート。

模様替え

2017年01月24日 | 日記

冬期休廊中、游文舎は図書整理などをしています。昨年の今頃は、引っ越し作業から開館と慌ただしい時間を過ごしましたが、今少しゆっくり蔵書を見ています。新しい物も揃えていきたいとは思っていますが、小谷文庫・安藤文庫の充実ぶりに改めて注目しているところでもあります。
この度、蔵書類の配置換えをしました。写真は入ってすぐの部屋。ミニギャラリーを兼ねて、小谷文庫や游文舎文庫を気軽に楽しんでいただけるようにしました。突き当たりの作品は木下晋作「デッサンハル」。一瞬にして捉えた小林ハルさんの肖像は、小さいながらも存在感たっぷりです。LPレコードを楽しむ会もこの部屋で。小谷文庫は音楽関係の本も豊富。1月20日の同会ではドビュッシーを取り上げましたが、彼の発想源となっている詩人たちの詩集はもちろん、ドビュッシーの影響を最も強く受けた武満徹の著作なども揃っています。

第6回LPレコードを楽しむ会

2017年01月14日 | 游文舎企画
いよいよフランス音楽の華・ドビュッシーが始まります。

中村逸郎さんのおすすめ
フランス音楽の華・ドビュッシーの世界①
(なかむらいつろう;柏崎フィルハーモニー管弦楽団元団長)
Program
クロード・ドビュッシー Claude Achille Debussey
牧神の午後への前奏曲(1894)他
          

日時;1月20日(金)午後6時~8時
会場;游文舎ギャラリー
会費;500円(茶菓付き)

  
     
游文舎で懐かしいLPの名盤を聴きませんか?
皆さんのおすすめもお待ちしております。


新潟ギャラリー巡り

2017年01月08日 | 展覧会より
寒に入ったとは思えない穏やかな1日。游文舎も含め、柏崎はこの時期休館になるところが多い。そこで新潟市に出かけてみた。

まずは秋葉区のやまぼうし。舟見倹二さんの「ヒコーキに魅せられて」
ボックスアートと鉛筆画である。日露戦争時の地図を初めとする父の遺品が、小さな箱の中で強い存在感を放つ。ヒコーキは戦争の象徴でありながら、若き日の憧れでもある。その複雑な感情こそが次世代への証言として説得力を持つ。

ついで中央区のゆうむへ。写真は本間恵子さんの、繊細にしてちくちくと心に刺さるような作品。影も魅力的。他に佐藤裕子さんの、不思議な形の染色作品。初めて見る季村江里香さんの、布や紐が荒々しい質感となった小品に惹かれた。
KaedeGyallery+fullmoonでは「わたしの琳派」展。手法の異なる6人の作家の、それぞれの琳派風作品。色、モチーフ、空間などとらえ方はいろいろあろうが結局改めて自分に向き合い、突き詰める―こうして新たな可能性を見せてくれている。華麗だが力強い。DMから。

さらに羊画廊へ。「ガラス絵」展である。こちらはテーマは自由。バラエティーに富み、技法上の制約を逆手にとって、楽しさが溢れている。こちらもDMから。



游文舎は1月から3月までを、昨年の移転以来なかなか進まない書籍類の整理にあてさせていただきます。
毎週土曜日午後1時から4時は開館し、所蔵品の展示なども行います。気軽にお立ち寄りください。本年もよろしくお願いいたします。