平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

言論統制の始まりか? 高市総務大臣がテレビ局の電波停止に言及!~ヤバイよ、自民党!

2016年02月09日 | 事件・出来事
高市総務相、電波停止に言及 公平欠ける放送に「判断」

 高市早苗総務大臣が国会で、TV局が政治的な公平性を欠く放送を繰り返した場合、放送法4条違反を理由に電波停止を命じる可能性に言及した。

 さあ、怖ろしい言論統制の時代が始まりましたよ。
〝政治的公平性〟と言われると、「なら、いいか」と考えてしまうかもしれないが、ここは要注意。
 公平性があるかどうかを判断するのは、何と時の総務大臣らしいのだ。
 現に高市氏は昨日、国会でこう答弁している。
「私の時に(電波停止を)するとは思わないが、実際に使われるか使われないかは、その時の大臣が判断する」

 <その時の大臣が判断する>
 おおっ、個人的な主観に委ねられるのか!
 高市氏は、自分は公平公正な人間で客観的判断ができると考えているかもしれないが、僕は人間なんて、そんなに立派なものではないと思ってる。
 人間、批判されれば面白くないし、「この野郎!」と思うのが常だ。
 まして権力者なら尚更。
 支持率や権力保持のためなら批判勢力は出来る限り、少ない方がいい。
 現に昨年の自民党の勉強会で、
「政府に批判的なマスコミは潰してしまった方がいい」
 って発言した議員がいたからね。
 今回の高市発言はこの文脈でとらえた方がいい。

 それに、この高市発言、絶対にテレビ局を萎縮させますよね。
 今まで100%で批判していたのを70%に抑えておこうという意思が働いたり、「これは政府からクレイムが来そうだから別の話題に切り替えよう」と考える番組製作者が必ず出て来る。
 これだけでも大きな圧力だ。

 高市氏は、放送法、電波法を持ち出して、この発言をしているが、憲法には次のような条文がある。
<日本国憲法第21条>
 第1項 集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。 表現の自由は、これを保障する。
 第2項 検閲は、これをしてはならない。通信の秘密は、これを侵してはならない。

 憲法と放送法、電波法。
 どちらが上位の法律かはわかってるよね? 高市さん。
 この憲法の精神がわかっていれば、このような安易な発言はできないはずだ。
 でも、これでわかってきたぞ。
 自民党は今の憲法がウザくてしょうがないんだ。
 だから憲法を自分たちに都合のいいものに変えようとしている。

 それからテレビ。
 今回の件はもっと大々的に報道して怒れよ!
 自分の首がどんどん絞められているのに何もせずに見ているつもりか?
 本当にジャーナリストのプライドがないな!
 ベッキーや清原はもういいからさぁ。
 まあ、ジャニーズ事務所にも逆らえないテレビ局だから政府に物も言えないのは当たり前か?

 野党もこれをもっと追及して問題にしろ。
 これで安倍自民党の考えてることが浮き彫りにできるぞ。
 こんなやつらに憲法改正をさせたら、とんでもないことになるって国民に伝えられるぞ。

 かつて田中角栄はマスコミに言った。
「君たちの仕事は批判することだ」
 田中角栄に比べて今の政治家は何と小さいことか。
 何しろ今は、政権批判をするな、公正中立をお願いします、だもんね(笑)
 おまけに、昨年の戦争法案の時は若手議員にテレビ出演を自粛させたし、甘利口利き問題でも出演をキャンセルした。
 これらはしっかり反論できる機会だったのに、それから逃げている。
 それでもって、一方では、放送法と電波法をちらつかせて圧力か。
 本当に小さい。

 フランスの哲学者ヴォルテールは言った。
「私はあなたの意見には反対だが、あなたがそれを主張する権利は命をかけて守る」
 これが民主主義の基本であり、権力者が心がけることだと思うのだが、安倍自民党の皆さん、どうだろう?


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