国境なき記者団が定める<報道の自由度ランキング>。
日本は今年61位らしい。
ちなみに順位の推移は次のようなもの。
2010 11位~鳩山由紀夫
2012 22位~菅直人・野田佳彦
2013 53位~安倍晋三
2014 59位~ 〃
2015 61位~ 〃
安倍晋三氏が首相になってから、極端に悪くなっている。
まあ、このランキング<国境なき記者団>という一団体が勝手に定めたものと切り捨てることも出来る。
しかし、安倍氏がマスコミ対応に神経を使っていることは以下のような点で確か。
★NHK会長にお友達の籾井氏を登用。
経営委員にもお友達(作家の百田尚樹氏~今年退任、哲学者の長谷川三千子氏、日本たばこ産業(JT)顧問の本田勝彦氏~安倍首相の家庭教師など)を登用するなど、完全に公共放送を私物化。
★新聞・テレビなどの局長、部長、論説委員クラスと頻繁に会食。
これに関しては、権力と距離を置くべきジャーナリズムが首相と食事をすること自体、堕落しているが、会食が報道姿勢に影響を及ぼすことは否定できない。
少なくとも筆法鋭く対峙することはなくなり、なれ合いになることは確か。
★特定秘密保護法の施行。
★先日の「イスラム国」事件では、フリージャーナリストの常岡浩介さんが次のように証言している。
「あるテレビ局からは『政権批判はしないでください』と言われました。後藤さんが殺害された動画が公開された後には、番組から『助けられたはずだった、という話はしないでください』と言われて、出演を見合わせたこともありました」(週刊朝日)
★テレビ朝日の報道ステーションでは、『Iam not ABE』という言葉で安倍首相の人質事件の対応を批判した古賀茂明氏が降板の噂。
<安倍批判の古賀茂明氏、報道ステーション降板へ 「4月以降の出演はない」と明かす(J・CASTNEWS)>
★TBSのひるおびでも、やたら安倍首相擁護の発言が多いな、と思っていたら、しっかり政府公報のCMが入っていた(笑)
というわけで、
現在は、権力がマスコミを掌握しようとし、マスコミもそれに飲み込まれている状態のように思える。
報道の自由度ランキング61位も結構うなずける。
かつて、小泉純一郎首相は自分を批判するマスコミに対し、「批判するのが君たちの仕事だから仕方がない」と言った。
田中角栄首相も「批判するのが記者の本分」と語ったらしい。
このふたりに比べると、安倍晋三氏は何と小さいことか。
マスコミの言動に気を遣い、掌握をねらい、批判を受けるとすぐキレる。
そして、アメとムチを使い分けた無言の圧力。
大手マスコミもしっかりしてよ。
今回、発覚した西川農水相の献金問題もうやむやになりそうだし。
歴史はあなたたちを見ているよ。
50年後、100年後の人間たちはあなたたちをどう評価するのだろう?
ジャーナリストの良心と矜持を見せよ。
常に大きなものに立ち向かう弱者の味方であれ。
何時も私のコメントに お答えくださいましてありがとうございます
安倍晋三氏が首相に就任以来、日本の報道の自由度が著しく低下して
いるようですね。 マスコミとジャーナリストも、此の圧力に屈しないで
報道して欲しいです。そうです、 籾井氏が 民主党の国会議員 と
怒鳴りあう場面が TV放送されましたよね。 このような場面を、もっと
放送して貰いたいです。 如何に 籾井氏が 右翼的であるのか、分かると
思いますから。まぁ、民主党議員は、 発言の撤回を求めていましたが
籾井氏は 応じない構えでした。 真に右翼のような 雰囲気でしたよ・・・
また、安倍首相は 言論統制的 な政策を押し通す積もりです。
此れは正に、 「言語道断」 であります 。
そうですね、マスコミやジャーナリストは こんな事に負けないで
プライドを待って 、真実を報道して欲しいものです。
いつもありがとうございます。
逆の意味で、籾井氏のような存在は貴重ですよね。
曾野綾子氏の発言もそうですが、保守派の本音を素直に語ってくれる。
安倍首相は、同じ言葉を繰り返すだけで、なかなか本音をみせませんからね。
籾井氏、曾野綾子氏の発言から、安倍晋三という人物の本音が垣間見える。
民主党の階猛議員ももう少し上手くケンカしてくれればよかったんですけどね。
あれでは、「両方ともひどい」ということで、国民の籾井批判には繋がらない。
でも一方で、本音を引き出してくれる存在って必要ですよね。
マスコミも野党もどんどん政権側を怒らせて、本音を引き出してほしい。
しかし、大手マスコミは飼い慣らされていて、それをまったく出来ていないんですよね。
問い詰めるような発言をすると、出入り禁止になるようですし。