「のだめカンタービレ」、その魅力はスピード感にある。
そのスピード感を生むためのテクニックとは?
★あと説明
第9話では、千秋(玉木宏)が札幌に行くシーンがある。
空港にいる千秋と龍太郎(瑛太)。
なぜふたりが空港にいるかは事前に説明されない。
龍太郎が「ラーメン食べるためだけに札幌行くとは金持ちは違うな」と言うことでその理由がわかる。
あと説明である。
こんなシーンもあった。
シーンが変わり、いきなり焼き肉屋。
江藤先生(豊原功補)の奥さんが「今日は教え子ふたりの祝勝会なんだから」とあと説明する。
★カット終わりのせりふ
カット終わりに次のシーンの説明を加えるだけでスムーズに次のシーンに行ける。
例えば、真澄(小出恵介)が「千秋様、大変なことになっているのよ」と入ってくる。
次のシーンではRSに入りたいという学生が詰めかけているという描写に。
シュトレーゼマン(竹中直人)が来る時もそう。
クラシックライフのけえ子(畑野ひろ子)から千秋に電話がかかってくる。
「シュトレーゼマンが日本にいるらしいのよ」
千秋がふり返ると、マエストロがいる。
合コンのシーンも同じだった。
「というわけで今日は久しぶりに」とシュトレーゼマンが言うと、次のシーンは合コンのシーン。
これでかなりスピードアップとなる。
★モノローグ
モノローグも展開を早くする。
のだめがコンクール目指して合宿していることを聞く千秋。
「のだめがコンクール?」とモノローグ振っておいて、のだめがコンクールを嫌がっていたシーンを回想、次にこう繋げる。
「あんなに嫌がってたのに。無茶だ。あいつはコンクール向きの演奏者じゃない」
心情描写を芝居で描くのは時間がかかるが、モノローグなら短時間で表現できる。
★ひとつのシーンにふたつの意味を加える。
コンクールの練習を始めたのだめの理由を考えて土手を歩く千秋に、のだめが演奏している曲を重ねる。
これでのだめが練習をしていることも伝わる。
のだめが練習をしているシーンと千秋が考えているシーンを別々に描けば時間が倍かかってしまう。
のだめが練習しているシーンに千秋のモノローグを重ねるというシーンもあった。
★練習をするのだめ→コンクールののだめ
シューベルトの練習をしているのだめ。
曲は流れたまま、次のシーンでは「マラドーナ音楽コンクール」の看板が挿入され、次にコンクールで演奏しているのだめが描かれる。
これは曲繋がり、演奏繋がりのシーン繋ぎ。
これもかなりの省略になる。
その他、こんな省略もあった。
千秋の携帯にかかってくる電話。
次のシーンでは空港で電話をかけているシュトレーゼマンに。
ここでは、千秋が電話に出て「千秋です」と言うといったやりとりはない。
北海道のシーン。
千秋がなぜカニを買い、ウニ、「白い愛人」を買うかは、のだめの声(「のだめにカニ買ってきて下さい」「できればウニも買ってきて欲しいです」「ラーメンと『白い愛人』も欲しいです」)の挿入で説明される。
その間、市場でカニを買う千秋、ウニを買う千秋、土産物屋で「白い恋人」を買う千秋が描かれる。
そして次のシーンでは空を飛ぶ飛行機に。
実にテンポのいいシーンだ。
のだめのエスカレートしていくおねだりと龍太郎のリアクションもプラスされ、シーンとしても面白かった。
こうした省略のテクニックが、この作品にスピード感と勢いを与えているのであろう。
そして、この疾走感が演奏シーン・ギャグと共に見る者をアドレナリン全開にする。
これが「のだめカンタービレ」の面白さだ。
そのスピード感を生むためのテクニックとは?
★あと説明
第9話では、千秋(玉木宏)が札幌に行くシーンがある。
空港にいる千秋と龍太郎(瑛太)。
なぜふたりが空港にいるかは事前に説明されない。
龍太郎が「ラーメン食べるためだけに札幌行くとは金持ちは違うな」と言うことでその理由がわかる。
あと説明である。
こんなシーンもあった。
シーンが変わり、いきなり焼き肉屋。
江藤先生(豊原功補)の奥さんが「今日は教え子ふたりの祝勝会なんだから」とあと説明する。
★カット終わりのせりふ
カット終わりに次のシーンの説明を加えるだけでスムーズに次のシーンに行ける。
例えば、真澄(小出恵介)が「千秋様、大変なことになっているのよ」と入ってくる。
次のシーンではRSに入りたいという学生が詰めかけているという描写に。
シュトレーゼマン(竹中直人)が来る時もそう。
クラシックライフのけえ子(畑野ひろ子)から千秋に電話がかかってくる。
「シュトレーゼマンが日本にいるらしいのよ」
千秋がふり返ると、マエストロがいる。
合コンのシーンも同じだった。
「というわけで今日は久しぶりに」とシュトレーゼマンが言うと、次のシーンは合コンのシーン。
これでかなりスピードアップとなる。
★モノローグ
モノローグも展開を早くする。
のだめがコンクール目指して合宿していることを聞く千秋。
「のだめがコンクール?」とモノローグ振っておいて、のだめがコンクールを嫌がっていたシーンを回想、次にこう繋げる。
「あんなに嫌がってたのに。無茶だ。あいつはコンクール向きの演奏者じゃない」
心情描写を芝居で描くのは時間がかかるが、モノローグなら短時間で表現できる。
★ひとつのシーンにふたつの意味を加える。
コンクールの練習を始めたのだめの理由を考えて土手を歩く千秋に、のだめが演奏している曲を重ねる。
これでのだめが練習をしていることも伝わる。
のだめが練習をしているシーンと千秋が考えているシーンを別々に描けば時間が倍かかってしまう。
のだめが練習しているシーンに千秋のモノローグを重ねるというシーンもあった。
★練習をするのだめ→コンクールののだめ
シューベルトの練習をしているのだめ。
曲は流れたまま、次のシーンでは「マラドーナ音楽コンクール」の看板が挿入され、次にコンクールで演奏しているのだめが描かれる。
これは曲繋がり、演奏繋がりのシーン繋ぎ。
これもかなりの省略になる。
その他、こんな省略もあった。
千秋の携帯にかかってくる電話。
次のシーンでは空港で電話をかけているシュトレーゼマンに。
ここでは、千秋が電話に出て「千秋です」と言うといったやりとりはない。
北海道のシーン。
千秋がなぜカニを買い、ウニ、「白い愛人」を買うかは、のだめの声(「のだめにカニ買ってきて下さい」「できればウニも買ってきて欲しいです」「ラーメンと『白い愛人』も欲しいです」)の挿入で説明される。
その間、市場でカニを買う千秋、ウニを買う千秋、土産物屋で「白い恋人」を買う千秋が描かれる。
そして次のシーンでは空を飛ぶ飛行機に。
実にテンポのいいシーンだ。
のだめのエスカレートしていくおねだりと龍太郎のリアクションもプラスされ、シーンとしても面白かった。
こうした省略のテクニックが、この作品にスピード感と勢いを与えているのであろう。
そして、この疾走感が演奏シーン・ギャグと共に見る者をアドレナリン全開にする。
これが「のだめカンタービレ」の面白さだ。
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