★「河合はきれいだ! 河合はきれいだ!」
「踏みにじられるのを放っておけるわけないだろう」
「違うことはちゃんと言わないと本当になっちゃうよ。そうじゃないって大声で言おうよ」
みんなが叫び始めましたね。
第1話では「助けて!」としか叫べなかったのに。
★「Q10にはイヤなことがないのだろうか?」
通常、他人のために何かをしようとする時、ためらいが起こる。
「きれいだ」と叫んだり、「放っておけるわけない」「違うって大声で言おうよ」と言ったりするのはなかなか出来ない。
叫んでも相手に「当たる」かどうかもわからないし。
だがQ10にはためらいがない。
これが平太(佐藤健)たち、まわりの人間に影響を与えているようだ。
★今回は<過去>というのもテーマ。
・柴田京子の手を振り切って裏切った過去。
・「お前はブスだ」と言われ続けてきた過去。
・ヤバイ仕事を誘ってくる先輩を信じた過去。
・野球の予選で失敗した過去。
ふり返ると過去はつらいこと、苦いことの方が多い。
そして過去が人を臆病にする。囚われた存在にする。
<自分はもう人を好きになっちゃいけないんじゃないか>とか、<自分はきれいじゃない>とか、<もしあの時、手を振り切られてもそのままでいたら>とか。
過去のことはたまたま吹いた<風>でしかないのに、それにこだわってしまう。
でも、前に進むためには、自分を縛る過去などは捨ててしまった方がいい。
それよりも現在だ。
過去を捨てることで、平太は人を好きになる自分を取り戻し、河合恵美子(高畑充希)は少し自信を持てるようになった。柴田京子もきっと新しい恋に。
彼らは輝く現在を獲得し、将来ふり返って、あの時は楽しかったと言えるような過去を持てるのではないか。
★ラストの平太のナレーション「誰かを心配したり心配されたりする、そんな愛すべき人間になりつつある」
ここでは<心配されたり>というのがミソ。
平太は中尾(細田よしひこ)に手術の傷のことを心配されて戸惑う。
恵美子は「河合はきれいだ」と叫ばれて影山聡(賀来賢人)を真っ直ぐに見ることが出来ない。
しかし平太も恵美子もそれを受けとめる。
心が凝り固まってしまうと<心配されること>が重荷になったり拒絶したくなったりするものだが、平太たちは受けとめた。
<心配すること>と共に<心配されることを受け入れること>、これも大きな成長である。
Q10という作品は見事な交響曲である。
いくつかのテーマ、モチーフが変奏され絡み合って奏でられる音楽。
平太たちは楽器の演奏者。そこには長調があり、短調があり。
今回は恵美子によるシューベルトの「風」の独唱もあった。
Q10はオーケストラの中で異彩を放つトライアングルのような存在かな。
この作品は視聴者を心地よい音楽を聴くような1時間の世界に誘ってくれる。
「踏みにじられるのを放っておけるわけないだろう」
「違うことはちゃんと言わないと本当になっちゃうよ。そうじゃないって大声で言おうよ」
みんなが叫び始めましたね。
第1話では「助けて!」としか叫べなかったのに。
★「Q10にはイヤなことがないのだろうか?」
通常、他人のために何かをしようとする時、ためらいが起こる。
「きれいだ」と叫んだり、「放っておけるわけない」「違うって大声で言おうよ」と言ったりするのはなかなか出来ない。
叫んでも相手に「当たる」かどうかもわからないし。
だがQ10にはためらいがない。
これが平太(佐藤健)たち、まわりの人間に影響を与えているようだ。
★今回は<過去>というのもテーマ。
・柴田京子の手を振り切って裏切った過去。
・「お前はブスだ」と言われ続けてきた過去。
・ヤバイ仕事を誘ってくる先輩を信じた過去。
・野球の予選で失敗した過去。
ふり返ると過去はつらいこと、苦いことの方が多い。
そして過去が人を臆病にする。囚われた存在にする。
<自分はもう人を好きになっちゃいけないんじゃないか>とか、<自分はきれいじゃない>とか、<もしあの時、手を振り切られてもそのままでいたら>とか。
過去のことはたまたま吹いた<風>でしかないのに、それにこだわってしまう。
でも、前に進むためには、自分を縛る過去などは捨ててしまった方がいい。
それよりも現在だ。
過去を捨てることで、平太は人を好きになる自分を取り戻し、河合恵美子(高畑充希)は少し自信を持てるようになった。柴田京子もきっと新しい恋に。
彼らは輝く現在を獲得し、将来ふり返って、あの時は楽しかったと言えるような過去を持てるのではないか。
★ラストの平太のナレーション「誰かを心配したり心配されたりする、そんな愛すべき人間になりつつある」
ここでは<心配されたり>というのがミソ。
平太は中尾(細田よしひこ)に手術の傷のことを心配されて戸惑う。
恵美子は「河合はきれいだ」と叫ばれて影山聡(賀来賢人)を真っ直ぐに見ることが出来ない。
しかし平太も恵美子もそれを受けとめる。
心が凝り固まってしまうと<心配されること>が重荷になったり拒絶したくなったりするものだが、平太たちは受けとめた。
<心配すること>と共に<心配されることを受け入れること>、これも大きな成長である。
Q10という作品は見事な交響曲である。
いくつかのテーマ、モチーフが変奏され絡み合って奏でられる音楽。
平太たちは楽器の演奏者。そこには長調があり、短調があり。
今回は恵美子によるシューベルトの「風」の独唱もあった。
Q10はオーケストラの中で異彩を放つトライアングルのような存在かな。
この作品は視聴者を心地よい音楽を聴くような1時間の世界に誘ってくれる。
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