平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

鹿男あをによし 第5話

2008年02月15日 | その他ドラマ
 大和杯争奪戦・京都戦。

★剣道ってかっこいい!
 今回は剣道映像のかっこよさ。
 過去、剣道がこんなふうに描かれたことってないだろう。
 「医龍」の手術シーンなど、木曜10時の枠は今までスポットの当てられなかった事柄をかっこよく見せる。

 さてこの剣道映像。
 単に描写するだけでなく様々な工夫が凝らされている。

・長岡美栄(柴本 幸)のアップ→小川孝信(玉木 宏)のアップ→藤原道子(綾瀬はるか)のアップ。
 キリリとした長岡の顔の後で少しとぼけた小川の顔、最後にもっととぼけた道子の顔。道子はオチか?
・奈良女子と京都女子の選手たちの横パン映像(奈良女子の選手の方が断然かわいいぞ)
・防具越しの堀田イト(多部未華子)の鋭い目。
・足さばきや面、胴が当たる時のアップ。上がる白い旗。鹿、狐をあしらった胴のアップ。

 試合シーンの合間に挿入されるシーンもひと工夫。
・剣道部が健闘していることを伝える生徒たちは「剣道部、剣道部」というくちびるの映像だけ。
・騒ぐ教師たちの顔。
・次第に増えてくる応援する生徒たち。
 バドミントン、ラクロス、卓球などのバラエティに富む衣装。
・伝統、由緒を感じさせる古い体育館。奈良公園、朱雀門といった舞台装置。
 単なる剣道大会として撮られていたら、これほど目に楽しい映像になっていないだろう。 

 この剣道シーンはただ撮っているのではない。
 どのシーンも意味があって意図的に撮られている。
 だから面白い。
 こういう映像を「交渉人」とかはもっと学ぶべき。

★熱い意思!
 また人の熱い意思はまわりに伝播する。
 イトの勝利への意思が小川に伝わる。小川も熱くなる。
 「バカ!諦めるな!」
 小川の熱さがふたたびイトに戻ってくる。
 スポーツに関心のなかった溝口昭夫(篠井英介)も熱くなる。タオルと救急箱を用意したりして。

 迫力のあるシーンとはこういうことを言う。
 意思と意思がぶつかり熱を生み、他の人間に伝播する。
 それが視聴者にも伝わって熱くする。
 エネルギーの伝播。
 派手な銃撃戦が迫力のあるシーンとは言えないのだ。

※追記~今回の綾瀬はるか
 いよいよ大将戦。
 長岡が叫ぶ。
 「自分の剣道!」
 次に道子。
 「自分の剣道!」
 一瞬の間……。
 ギャグは間とキャラクターで生み出される。

 そう言えば、コメディエンヌ・綾瀬はるか全開の「ホタルノヒカリ」再放送が28日から始まるらしい。
 また見よう。

※追記
 そう言えばエンディングもかっこいい。
 単に鹿が走っているだけの映像なんだけど。



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