平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

あしたの、喜多善男

2008年01月24日 | その他ドラマ
★今期のドラマは「いい人」が主人公の作品が多い。

 「あしたの、喜多善男」の善男(小日向文世)。
 「ボンビーメン」の小山一美(小栗旬)。
 「薔薇のない花屋」の汐見英治(香取慎吾)。

 この世の中で「いい人」が生きていくのは大変だ。
 「ボンビーメン」の一美は借金地獄。
 「喜多善男」の善男は自殺を考えている。

 善男の人生でよかったと思えることは元妻・みずほ(小西真奈美)と愛し合えたこと。
 美しい記憶。輝く思い出。
 だが、みずほと再会してその輝く思い出が幻想であったことがわかる。
 みずほは善男との記憶を否定したがっていた。
 過去にも裏切られ、未来にも希望の持てない男。それが善男だ。
 「いい人」の人生とはこの様なものなのか?
 「ボンビーメン」の一美は若き日の善男で、彼も善男の年齢になると自殺を考えるのか?

 こんな善男と対照的に「薔薇のない花屋」の「いい人」英治は幸せだ。
 愛する娘がいる。
 決してあせることのない死んだ妻との思い出がある。
 仲間がいる。

 もっとも死を前にした善男には平太(松田龍平)や元アイドル・宵町しのぶ(吉高由里子)など、心を通わせる仲間が現れたが……。

 いい人の人生とは?
 善良に生きるとは?
 美しいものなのか?つらいものなのか?
 それぞれの作者がどの様に結論を出すか見ていきたい。

※追記
 善男としのぶの関係は面白い。
 「○○させてあげる」
 「○○させてもらって嬉しい?」
 『させる』というのは受身の言葉。
 受身というのは受け入れるということ。
 一定の線は引かれているが、善男はしのぶに受け入れられているのだ。
 また同時に「嬉しい」と言ってくれる善男はしのぶにとっても救いなのだ。

※毎回出てくる中村屋のカレー。
 時々行くけど確かにおいしい。



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2 コメント

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そうなんですよね~~ (ice)
2008-01-24 19:12:40
コウジさんこんばんは^^

実は私もそう感じていたのです~~(笑)
≪いい人≫
もっと付け加えるならば
≪斉藤さん≫斉藤さんも人の事に一生懸命だし、
≪1ポンドの福音≫にももたいまさこシスターがいい人だし
えらくいい人の登場が多い気がしました。。

>「ボンビーメン」の一美は若き日の善男で、彼も善男の年齢になると自殺を考えるのか?
これ、私も考えましたよ~~~
≪ボンビー≫一美が午前 ≪喜多~≫善男が午後なんですよね~
以前どっかで聞いたことがあるのですが
人生を一日で現すと ≪日の出≫~≪日の入り≫って

この2つのドラマは特に出来不出来は別として
考えさせられますわ(苦笑)

 
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1ポンドの福音、なるほど! (コウジ)
2008-01-25 10:06:05
iceさん

コメントありがとうございます。
「1ポンドの福音」、確かにシスターは「いい人」ですよね。
「斉藤さん」は1話しか見ていないのですが、なるほど、人のために一生懸命ですね。

こんなに「いい人」が描かれるなんて時代の要請なのでしょうか?
いずれにしても、これら「いい人」についてお決まりの安易な結論でないことを期待したいです。

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