ターフの風に吹かれて

一口馬主の気ままな日記です。
キャロットクラブの会員です。

馬体論7 前肢

2013年05月15日 | 馬体論
競走馬の故障のほとんどがこの前脚だから大切なところではあるが、
そういう故障するかどうかという観点ではなく、
速く走れるかどうかという観点で見ていく。



まず何といっても大切なのがB(管)の長さ。
というより、AとBのバランス。
Bは短いほうがよい。
できるならば写真のようにAとBが2:1ぐらいがよい。
こういう長さの比較は簡単で誰でもできるのですぐに実行したい。

Bの枯れ具合(水っぽさ)をよく見ていた時期もあったが、
最近はほとんど気にしなくなった。
水っぽいと確かに故障しやすいのだろうが、
屈腱炎になるかどうかは運の要素も大きいし、
それで走る馬を逃すのは本末転倒だと思うようになった。

ただ、丈夫な馬に出資したい人はBの枯れ具合は見たほうがいい。
腱がくっきりと浮き上がっていれば大丈夫だ。

Cの繋ぎは、いちばん分かりやすい部位だろう。
だからよく繋ぎがどうのと言うと初心者なんて言われるが、
分かりやすくともやはりここがいちばん大切な部分なのである。
料理が卵焼きに始まり卵焼きに終わると言われるなら、
相馬は繋ぎに始まり繋ぎに終わると言ってもいいだろう。

繋ぎで大切なのはまずは角度。
当然のことながら45度がよい。
それよりも立っていれば立ち繋ぎ、寝ていれば寝繋ぎだが、
個人的には立ち繋ぎよりも寝繋ぎのほうが好きだ。
過去の名馬にも寝繋ぎのほうが多い。

よく立ち繋ぎは故障しやすいと言われるが、
そして、それは確かに事実ではあるが、
しかし、そういう理由で立ち繋ぎを嫌うのではなく、
速く走る馬を選ぶという目的で立ち繋ぎの馬を敬遠したい。

繋ぎの長さは、これも適当な長さがよいとしか言えないが、
どちらかといえば短いよりも長いほうが走る。

ただし、そんなことよりも何よりも、
この繋ぎで大切なのは動画を見ることである。
繋ぎだけは写真だけではなく動画を見たほうがいい。
歩いている様子からクッションや返しを確認したい。

繰り返す。
よく故障の観点から繋ぎを論ずる人がいるがそうではなく、
速く走るためには繋ぎが重要であり、
そういう観点から繋ぎを見るべきである。

蹄はあまり見ない。
よく色の良し悪しなんかも言われるが気にしない。
ただ、繋ぎと同角度かどうかは少し気にする。

Dの膝だが、ここは意外と大切である。
単純に大きい馬がいい。
繋ぎや管ほども重要ポイントではないが、
しかし、できるなら大きくてゴツゴツしている馬を選びたい。

Eの球節は全く見ない。
あんまり大きい馬は好きじゃない、というぐらい。