事の発端は ↑ おそらくこれです。
除菌ウェットティッシュです。
昨夜、食事を運んだ際にバァさんが、不安な顔をして言うのです。
「emiriちゃん、これ、どうやって開けるんじゃったっけ?」
「この青いところをこうやって押すだけだよ。」
「さっきまで開けれてたのに、急に分からんようになってしもうた。」
「あるある、そんな事。私もこの間、鶴の折り方をド忘れしてしまったよ。」
っと、バァさんには軽く答えましたが、どこか心に引っかかっていたのでしょうね。
っで、今朝ですわ。
デイなんですけどね、朝は勝手にやって貰っています。
私が出した服は着ないし、私が荷造りしたかばんは入れ替えるし、
結局、バァさんはすべて自分でしないと気が済まないからです。
それでも、几帳面に準備は出来ていたのです。
二人が出たのを確認して、私も秘密基地を脱出しました。
まず、ジジババの部屋の空気を入れ替えようと和室に行くと
Σ( ̄ロ ̄ll)ガーン
な、何故に?
バァさんのデイ用バックがあるのです。
中にはめがね2種類(近く用と遠く用)中身も入っています。
それから、おむつパッドに着替えの肌着。
えっ?忘れ物?う、うっそぉ~。
昨夜から、何か様子がおかしかったもんなぁ。
急激に認知症状が進んだか?
っと昨夜の件も手伝って、そぅ、思い込んでしまいました。
そろそろデイに着く頃です。
思い切ってデイに電話を入れました。
ちょうど責任者の方が出られました。
「あのぅ、我が家の内情を話すようでお恥ずかしいのですが・・・」で
言葉を始めました。
「バァさんは着るものも持ち物も頑固でさわれないので、
やりたいようにさせているのですが・・・」
「はい。分かっていますよ。」←担当者会議でもお話しをしたので。
「で、二人の部屋の掃除をしようとして、今、見つけたのですが、
バァさんのかばんが家にあるのです。
日ごろ使っているメガネもありますし、おむつの替えもそのままです。
どうした事なのか、こっそりと探ってみてくれませんか?」
「分かりました。」っと一旦電話を置きました。
んもぅ、その間に大急ぎで化粧です。
持って走らないといけないでしょ。
すっぴんじゃ出られないですもん。
そうしているとデイから連絡が入りました。
「今日はお祭りなので、お風呂もリハビリも無いから、
おジィちゃんの袋に一緒に入れてきたようです。」っと明るい声です。
(/∇≦\)アチャ-!。。。。。。。そ、そうだった。
今日は24日。
もぅ2か月ほど前から予定されていた地蔵盆ですよぉ。
特別のお料理も注文しています。
くぅぅぅ・・・ジジババの物忘れの前に自分の物忘れの方が
心配な今日この頃ですわぁ。
「あっ、でも、メガネが無いと不便でしょ。」
「とみさんは最近、ほとんでベッドで横になってらっしゃいますから。」
「あっ、おむつは・・・」
「こちらのがあるから大丈夫ですよ。
それより、二人が留守中にゆっくり休んでくださいね。」←ジーンとくる言葉。
っで、デイに走らずに済んだわけですが・・・
その間に
↑これです。バァさんのパジャマです。
かわいいでしょ。
先日、義姉に
「長袖じゃ、背中にびっしょり汗をかいているのよ。
クーラーが当たると風邪を引くでしょ。」っと言われ、
くっそぉ~とは思いましたが、それは私も常々、気になっていたことで・・・
それで、このパジャマ、20年近く前に義姉が田舎に持ち帰ったものです。
福井のお舅さんが婦人物衣料の大手通販会社の役員をされていて、
訳あり?商品なのか処分品をいくつか貰っていたのです。
Mサイズなのでピーにとバァさんはくれたのですが、
ピーがこの手のデザインを着るはずもなく・・・
ずっと箪笥の肥やしになっていました。
それとなく、ベッドに置いていたら着ているのです。
「ピーちゃんは着んのぉ?これは肌ざわりがいいけんね。
わしが着るわぁ。」ですと。。。クスッ( ̄m ̄*)
これね、5分丈~7分丈なんです。
裾を折らなくていいかと期待したのですが・・・
バァさんが穿くと「殿中でござる」状態です。
なので折り込むのですが・・・
せっかくのレースが中に入るとラブリーじゃないでしょ。
ほら、いい感じで折り返したでしょ。
デイから戻ったバァさん、さっそくコレに着替えておりました。
長さもいい感じです。
っが、しかし・・・
お祭りの話に夢中になり、パジャマの裾どころではありません。
ピンクとブルーの花(一応花でした)はみんな髪に飾ってもらったそうです。
「・・・で楽しかったんよぉ。あぁ、しんど。
・・・っで、こんなんしよっておもろうて・・・。あぁ、しんど。」
ひとこと、ひとこと語尾に「あぁ、しんど」がつきます。
「っで、おばあちゃんは楽しかったんやろ?」っとピーに言われ。
「うん。楽しかった。」っとバァさん。
「良かったなぁ。楽しくて。」っとピー。
プクク(* ̄m ̄)ククク。。なんか逆転してるし・・・
っで、私が縫い縫いしたパジャマの裾は気づかれることなく過ぎています。
だいたいがそんな感じです。すっかり、あたりまえっつぅことですかねぇ?