江戸観光案内

古地図を片手に江戸の痕跡を見つけてみませんか?

柳島橋

2012-10-20 | まち歩き

柳島橋は、横十間川に架かる橋で、横十間川が北十間川と交わるところに在ります。西へ渡り、2kmほど行くと浅草寺雷門。反対に東へ渡り、直ぐに南に折れて700mほど行ったところが亀戸天神です。江戸時代には、浅草寺でお参りした後に、梯子をして柳嶋妙見堂をお参りし、更に足を伸ばして亀戸天神をお参りするという人も多かったようです。歌川広重の浮世絵「柳しま」(江戸名所百景)や「柳嶋妙見堂」(東都名所)にも描かれた橋です。


池波正太郎著「唖の十蔵」(鬼平犯科帳(一)に収録、文藝春秋)の中では、盗賊「野槌の弥平」の子分である茶漬屋の梅吉と連れの男(後に長谷川平蔵の密偵として活躍することになる小房の粂八)が柳島橋を渡る場面が登場します。物語の中では、柳島橋は、「天神川」に架かる橋と説明されていますが、天神川というのは横十間川の別称で、これは亀戸天神の脇を流れていることに由来します。


柳島橋西詰 東京都墨田区業平5-7-7

東京メトロ半蔵門線・都営浅草線・京成線 押上駅から約600m 徒歩約8分


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