江戸観光案内

古地図を片手に江戸の痕跡を見つけてみませんか?

新シ橋

2011-06-11 | まち歩き

新シ橋(あたらしばし)は神田川に架かる橋で、現在の美倉橋のことです。江戸時代の地図には、新橋、新シ橋、アタラシバシ等と表記されていますが、明治に入り美倉橋と改称されました。一説には、この地に三つの倉が在ったことから三倉と呼ばれるようになり、それが美倉に転じたとの説があり、他には町名から名付けられたとの説もあります。現在、橋の南詰広場には倉を模した公衆トイレが建っています。


新シ橋は、藤沢周平著「夜鷹斬り」(用心棒日月抄に収録、新潮社)の中で、青江又八郎が橋本町の吉蔵の店や神田川南岸の柳原土手から寿松院裏の住まいへ帰る途中に在る橋として登場しています。また、池波正太郎著「堀部安兵衛(上)(下)」(新潮社)の中では、安兵衛が江戸での人生で何度も関わりを持つことになる船宿「島や」が在る橋(作品中の表記は新橋)として登場しています。


新シ橋が登場するその他の作品

  • 藤沢周平著「亡霊」(よろずや平四郎活人剣に収録、文藝春秋)

新シ橋(美倉橋)南詰 東京都千代田区東神田2-3-1

都営新宿線 岩本町駅から約500m 徒歩約7分

JR・都営浅草線 浅草橋駅から約700m 徒歩約9分


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