昼下がりのコーヒー豆のあくび アーリーアフタヌーンコーヒー日記

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コーヒー豆屋のちょっとだけゆっくり流れる時間

こしあんと経済成長

2024-03-20 08:31:41 | 日記
「春は牡丹で秋は萩。じゃ名前以外で、ぼたもちとおはぎの違いって知ってる?」
わかりません。答えは、ぼたもちがこしあんで、おはぎが粒あんとのこと。

理由まではご存じなかったので調べましたら、小豆を収穫して直ぐの新鮮な皮はOKだけど、時間のたった春に使うのはちょっと・・・てな具合。
保存技術の発達した現代では成り立ちませんが、結果の伝承だけが残ったよくある本末転倒パターンの様で、ふと経済成長という言葉を連想。

シンプルには物品の需要と供給関係による富の移動だったものが、為替や株、保険や金融商品などの登場で拡大&複雑化。単純経済活動の数倍にもなる金融経済が経済の主体となり、米国資本主義(ユダヤ)流経済成長が金科玉条の「こしあん化」して久しいなあと。

既に原形を留めず、金融工学なる数値化をベースに定量的に動く経済。でもこの国において経済の定義は、経世済民「世を治め民の苦しみを救う=政治」だったはずで、そこに多分に含まれるはずのエッセンス、定性的要素がほとんど見られないことに驚きます。

成程、株価上昇等の数値的なものが良くても、一般国民が恩恵を感じることは乏しく、景気がよく給料がよくなり需要が増え物価が上がるのではなく、物価を先に上げれば給料も上がるという、鶏が先か卵が先かを、同じじゃん、ならば逆も真なり的思考で、総体的な定量的側面のみで捉えるなら本末転倒もまた有りなのでしょう。

資金調達能力が脆弱な筈の中小企業が、金融緩和政策の撤回を求めるなど本来あり得ない姿。
そこにあまりにも複雑化し、矛盾や部分的に異常な負荷をもたらしている現経済構造の崩壊の兆候を見ます。
10年先か100年先か。それとも来年か。

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