昼下がりのコーヒー豆のあくび アーリーアフタヌーンコーヒー日記

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コーヒー豆屋のちょっとだけゆっくり流れる時間

溶けない砂糖

2023-03-31 08:18:44 | 日記
ネットで購入したと言っていた肩から二の腕にかけて部分的にシースルーになった藍錆のワンピース。
後ろのホックが自分では止められず、奥さんにやってもらっている高校生の三女。

今年もまた桜に包まれた蓮華寺池公園。恒例の見慣れた風景。なのに、知らないところに来たようなよそよそしさ。
何かが違う、でも、それが何かわからない焦燥。

今、目の前で湯気を立てるコーヒーに砂糖を入れてもきっと溶けない。
何故かそんな気がして、怖くて試すことができませんでした。




多神教肯定派

2023-03-29 08:59:23 | 日記
まだまだ続く値上げの春。NHK受信料未払いで2倍の割り増し請求が可能になるおまけ付。一般消費者の怨嗟が聞こえてきます。一方米銀行破綻による金融不安は、FRBの金利引き上げインフレ対策に対し投資家、マクロ経済家を中心に否定的な声を大きくさせ、日銀金融緩和政策擁護論も根強かったりします。

そんな中、北朝鮮は飛翔物体を次々打ち上げ、露が旧式とはいえ日本海でミサイル発射演習。ウクライナ侵攻も継続する現在、現状では現実的に独裁にしかならない共産主義、社会主義への憎しみもこの国では増している気もします。

中世独のミンネゼンガー(抒情詩人)ヴァルター・フォーゲルヴァイデの「夢占い」。諸国の王となり、苦悩もなく思いも全て叶う幸福を極め、神よこの様にあらせられよと想った夢を占った老婆は「2+1では3になる 更に老婆のいひけらく 親指もまた指なのじゃ」(相良守峯訳)

im dienent kristen,juden unde heiden/ der ellu lebenden wunder nert;L,22,16/17
キリスト教徒もユダヤ人も異教徒も、世の中のありとあらゆる不思議なものを養い給う御方に仕えている (村尾喜夫訳)
騎士でもあり十字軍を讃える反面、上記のような思想も兼ね添えていたこと知れば、「夢占い」の意味も朧気乍ら見えてくるかも。

資本主義のミクロ、マクロも、共産主義も、「経済」という一神教に仕えている者に変わりはありません。

現在、世界中を席巻するこの一神教ですが、個人的に多神教崇拝者であります。思い切りマイノリティでしょうね、きっと。

のたりのたり

2023-03-28 07:37:26 | 日記
ホッと一息ついてトイレから出れば、玄関で生々しくひっくり返る靴の裏に、桜の花びら。
ほうほう。

 花を踏みし草履も見えて朝寝哉 蕪村

夜桜に誘われて、ついつい帰宅は千鳥足。
大分高くなったお日様に起こされふと見れば、三和土の上で裏返った草履に花びら一片。
あー ・・・もうちょっと寝よ。

怠惰でのどかで、幸せな時間・・・いいですよねー、大好きです。蕪村は客人の朝寝坊を詠んだらしいですけど。

あ、話は変わりますが、理研さんがπ中間子により、間接的に「何にもないのではない無(クオーク凝縮)」を証明したとか。
いやはやすごい時代です。

なんにせよ春です。

真実を絶対視するアホらしさ

2023-03-27 08:20:34 | 日記
雨上がり。メゾン駿河台横の貯水池脇のソメイヨシノは3分咲き、見ごろは週末でしょうか。鶯の問いかけに口笛で返すも、我乍ら滅法へたくそで、赤面の至り。

ベラルーシに戦術核配備を宣言した露。モスクワ南部にウクライナ軍のドローン攻撃を受け3人負傷したと発表。自らの侵攻は可で、相手の自国への直接反撃は不可だという理屈が罷り通るのでしょう。抑々自作自演もあり得ます。ベラルーシもロシア本国を守るための「盾」なのか。それは彼らにとって当然のことで、彼らの真実なのでしょう。

1968,3,27、人類初の有人宇宙飛行に成功したガガーリンが、教官と共に搭乗した複座練習機MIG-15で墜落、死亡しました。原因の公式発表は、観測気球か鳥との衝突回避により操縦不能に陥ったとのことで、これが真実。国民的英雄パイロットが無許可で発進させたSu-15が付近を通過した際の事故であったという関係者証言は、暗黙の了解事項という話もあるものの、真実とはみなされません。どちらがホントに起こったことなのかは、勿論僕らにはわかりませんが。

公文書に記載されたものだけが「真実」であり、それは文書主義を掲げる日本も同じ。自らの不利になる証拠の削除、或は利益になるように改ざんされるのは、某他国まで言及せずとも、先々代首相の頃から結構派手にやるようになったのはご存知の通りです。

現実に起こったことが真実でない以上、権力者の力が弱まれば往々にして真実は変わる可能性を秘めています。現実に変えるのは手間と証拠、手続きを考えれば結構困難でしょうけど。袴田事件を見れば、およそ想像もつきます。

虚構に過ぎない「秩序」を守るためには仕方なしという理屈も、わからないではない自分が悲しくもあります。

寝起きのベートーヴェン

2023-03-26 07:48:05 | 日記
目覚めにYouTubeが奏でるは交響曲第6番、ドリッパーが落とすのはフレンチローストインドネシアミトラG1。
今日はベートーヴェンの命日ということで、朝っぱらから交響曲をチョイス、スッキリ上品な甘みあるマンデリン啜りながらの43分間。

これまた全篇に渡り、妥協のない、洗練され尚且つスキのない、完璧な数式のような美しさ。

専門的なことは全く分かりませんが素晴らしいのでしょう。が、個人的には、ちょっとあれれ~的とか、ま、いいか的や手抜き感などなどが、そこはかとなく漂う愛嬌ある不完全な方が好きかもしれません。兎に角いいかげんで臆病な質ですから・・・一寸朝から疲労感。

鑑賞後の2杯目は、たおやかなさくらブルボンにしました。