昼下がりのコーヒー豆のあくび アーリーアフタヌーンコーヒー日記

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コーヒー豆屋のちょっとだけゆっくり流れる時間

出会い

2020-06-30 11:42:55 | 日記
棋聖戦においても藤井七段の快進撃が続いているようです。ご本人の天賦の才や努力は勿論のことですが、師匠である杉本八段の指導も大きいんじゃないかと思います。

メディチ家に寵愛された金細工師で、彫刻、絵画、版画、鋳造、機械工学、数学、音楽など多彩な才能を持ったルネサンス期のアンドレア・デル・ヴェロッキオが亡くなったのは1488年の今日6/30とか。弟子の才能を伸ばす事にも長けていた様で、ダ・ヴィンチ、ボッティチェリ、ギルランダイオ、ベルジーノなど後世でも著名な多くの弟子を持っていたそうです。

彼にまつわる一番有名なエピソードは、弟子のダ・ヴィンチと初めて協業した作品として知られる「キリスト洗礼」において、ダ・ヴィンチに任せた左隅の2天使や一部背景の筆遣いの余りの巧みさを見て、以降筆を折ったというヴァザーリの「美術家伝」由来の話でしょうか。

ただ、彼が構成、デッサンなどをしたものの彫刻に専念したかった為、他の凡庸な弟子たちに後を任せ、仕上げをダ・ヴィンチがしたという説も伝わっています。

いずれにせよ相性はあるものの、素晴らしい師に巡り逢えることは大いな行幸な気がします。

驚嘆

2020-06-29 11:42:49 | 日記
三つ子の魂百までと言いますが、青春期迄ジムクロウ法という人種差別法のある社会で育ったなら、致し方ない部分もあるのかもしれません。勿論、差別者にならない方もいるわけですが。

昨今の「ブラックパワー」に対し、Twitter上の白人至上主義を肯定する「ホワイトパワー」にリツイートしたらしい米大統領、批判され削除したようです。

個の優劣感と劣等感の強さは比例する(同根)と思ってますので、ニュースを見るたび、随分と『精神的に』富士急ハイランドジェットコースター巡りのようなメリハリのある人生を送っていらしゃるんじゃないかという感想。よく疲れないもんだと。

フロンティアスピリッツのなせる業なんでしょうか。ジェットコースター嫌いなボクにはとても真似できるもんじゃありません。・・・したくもないですけど。


警告?

2020-06-28 12:32:47 | 日記
どんな流れでそうなったのかは全く不明でしたが、周りから「切腹」を勧められる夢をみました。

先日亡くなった母にも「そうするのがいい!静岡新聞にも書いてあった」とか意味不明の説得をされ、痛いのも死ぬのもやだな~とか思いながら、ひたすらどうやって逃げようか考えているうちに目が覚めました。

不思議と、切腹自体は不自然だとは思いませんでした。
あ~、雰囲気に呑まれやすい性格を実感。甘い言葉や演出には気を付けようと。


禅語を引用する難しさ

2020-06-27 11:19:13 | 日記
今朝の毎日新聞の余禄に、「好雪片々別処におちず」という禅語が引用されていました。

禅語辞典によるとされる説明では「雪の一片一片がぴたりぴたりと落ちるべき所に落ちている」、結論として「ひらひら舞う雪も定めに従って舞っているのである」と。

ウーン、違和感。
言葉的には決して間違ってはいないんでしょうが、これだと運命論的解釈をされかねないかなと。
「雪の一片」にフォーカスされすぎていて、全体像からの視点、瞬間の相互依存、相互限定(空的視点)を読者側が予め持っていないと伝わらない気がします。

素人の僕が異を唱えるなどおこがましい限りですけど。

体感遮断

2020-06-26 11:36:16 | 日記
もんわりと体中にまとわりつく湿度にいたぶられながら、旧い雑誌を眺めていたら茶花の写真に目が留まりました。・・・茶道、華道、生け花等全く縁のない人生なんですが。

不思議な曲線を持つ青銅器の経筒。花人は朴葉に金銀箔を張ってこれに咬ませました。瑠璃色の小粒は龍の髭の実だとか。
一瞬、不快感をを忘れて、見入ります。

茶花において、「花は野にあるよう」という自然で飾らない千利休の定石。
或は、西洋絵画のロマン主義、写実主義と同様に、作者の「心」にはこう映るのかもしれないと。

香川県出身の華道、芸術家の中川幸雄氏の作品でした。