ヴァルプルギスの夜

明日のメーデー、古代ケルトでいう春の祭を控えた今夜はヴァルプルギスの夜。

一説に大地母神ワルボーグ信仰に端を発したともいわれる今晩は魔女たちの宴であり、北欧神話主神のオーディンがルーン文字の秘密を得るため9日９晩、自らを縄で吊るし神鎗グングニルで貫き、大願成就したとも伝わるオカルト臭プンプンの伝説日であります。

そして、生と死の境が曖昧になる日であるそうで。

1945年の4/30、ナチスヒットラーが青酸カリと拳銃で自殺、亡骸は燃やされたと伝わります。

2022年現在、世界はまだ彼の亡霊に苛まれています。

死して尚現役

生涯現役が基本の自営業を選択したわけですが、頭では分かっていた老化という現象の始まりを実際体験し始めると、死ぬまで働くなんてできるのかしらんと如何にも軟弱者らしい疑問が脳裏をかすめたりする今日この頃。

理研さんのショウジョウバエの腸管内細胞の実験観察において、細胞の交代は通説であったアポトーシスではなく「暗黒の細胞死」エレボーシスであったとのこと。

枯葉の如く、まだ現役としてやれるんだけどね、法律（幹）だからね（再雇用なし）、じゃあね。さて第2の人生をと思われていた生き方が、弁慶の立ち往生の如く、死して既に原形をとどめず、内蔵（小器官）さえも腐り（タンパク質分解、アンギオテンシン変換酵素）黒く変色して尚後進の成長を待ち、遺体をさらしていたとは！

酸や毒、環境変化の目まぐるしい最前線の生き様に「漢だなあ」と。おっとこれも、なんちゃらハラスメントになりそうですね。

いっちょ気合入れますか。

執着

恋愛、親子、友人関係等において、大好きで肉体的、精神的、経済的に尽くしても報われない、そんな経験がある方も多いのではないでしょうか。

勿論、報われようとして尽くしているケースが多いと思うのですが、それを受け入れる、感謝するのは相手の自由であり、そして尽くす行為もまた自由で、身もふたもない言い方をすれば「好きで（趣味で）やっている」本質的には自己完結型行為に属するんじゃないかと思います。

ウクライナの公開した支援を感謝する国一覧の中に、日本の名前がないことに失望する声も聞かれます。
軍部としての見解だとの説明や大統領による感謝のスピーチも届いているようです。

外交ですからメリットの有無は当然かもしれませんが、置かれた状況下で己の正義を証明できたと満足できれば、今この時点だけの相手の評価など余り考えなくてもいいんじゃないかと思います。

また外務省ですらヒトラーと昭和天皇を同類として扱っているようにも見える映像も、本音の部分でウクライナ(等）においてそう思われている事が確認でき、国民には刺さりますが良薬は口に苦しと受け止め、平和主義であることを口先だけではなく態度で証明し続ける覚悟を再認識するいい機会ではないでしょうか。

烏は白いか

「カラスは白いよね」と聞かれたらどう答えます？と尋ねられましたので、季節外れの暑さですから秋風が恋しくなったんですかねえとお答えしました。

この質問、過去に何度か出会っています。

お相手とボクの気分によって、１余程怖い思いしたんでしょうね、２お、映画見ました？（アンソニーホプキンス主演）、３西方界隈の土竜衆にはそういう噂があるとかないとか、４相対的、アルビノ、陽光反射の類の話じゃなければ病院行ったら？５，そうでしょう！ボクの腹の中と同じ色してますからとか答えた気がします。

白いカラスの多分一番古い記憶は、さだまさしさんの「不良少女白色」。世間の常識や大人の事情にどうしても違和感を覚え、偉きゃ黒でも白くなる(ヤッターマンED)のは分かっていても、何が本当で何が嘘か、100でなければ０か、右でなければ左なのか、すっかり忘れていた疑問がよみがえり反発心が尚増長した照れ臭い日々。

それらがすべて物語に過ぎず、人はないものをあると考えそれを信じることができることに気づいたのは、もっと後になってからでした。

希望

壇ノ浦の戦いの話を書く気が全くなくなりました。

地球の上に座った女性が、たった1本残った弦の僅かな音に全神経を集中して聞き取ろうとするワッツの作品「希望」とは、絶望的状態の中で僅かにつまむことのできるギリギリのものであるということか。

知床半島沿岸での事故において、一刻も早く全ての乗船者の方の救助ができますように。