----最近、園子温って精力的じゃニャい?
「そうだね。
『自殺サークル』を観たときは、
なんてグロい映画を作る監督だろうって思ったものだけど…」
---思ったけど?
と言うことは、今度はそうでもなかったんだ。
「いやいや。映像としてはさらにパワーアップ!
ただ、寸止めにしているところは、
少しオトナになったのかなと(笑)」
---ふうん。一言で言うと、
これはどんな映画ニャの?
『エクステ』って、つけ毛のことでしょ?
もしかして、これって
殺された人の毛が呪いとなって
次々と人を襲うと言う話じゃニャい?
「鋭いなあ(笑)。
ただね、この映画では
その殺された人が東南アジアで、
腎臓を売買された女性というところがたまらない。
その摘出手術の場面なんか
ちょっと『ホステル』を思い出したね。
まあ、こういう設定を映画にすること自体が
ほんとうはぼくにとっては苦手のはずなんだけど…」
----ん?その言い方からすると
けっこう楽しめたわけだ?
「うん。あまりにもブラックユーモア満載でね。
いちばんの功労者は、大杉漣。
フラワームーブメントを思わせる
70年代風ヒッピーファッションで
自分のことを『ぼくちゃん』なんて呼んでいる。
一つひとつの言動が芝居じみていて
これ以上の怪演は望めないほどだ」
----あれっ、主演は栗山千明なのでは?
「本来はね。
栗山千明が演じているのは
美容師の卵・優子。
女友達・由紀(佐藤めぐみ)と2人で将来の成功を目指している。
彼女には実の姉・清美(つぐみ)がいるんだけど、
娘のマミ(佐藤未来)に対して児童虐待をしていて、
優子はその少女を保護しようとする。
この物語の中に、
警察の死体安置所の管理人であり、
究極の髪フェチである山崎(大杉漣)が絡んでくる。
山崎は、死後も美しい髪が次々と生え続ける少女の死体から作った
エクステを売り歩くわけだけど、
そのエクステを付けた客が次々と怪死していく…。
まあ、映画のストーリーは、
ざっとこういうところだね」
----へぇ~っ。
そう言えば、栗山千明の黒髪もきれいだよね。
あっ、マミ役の佐藤未来も長い黒髪だね。
「うん。
そこで山崎は優子とマミ2人の髪に惹かれていくんだ。
その点でも
この映画は、まさに栗山千明にピッタリの企画だ」
----で、このエクステはどうやって人を襲うの?
「これが想像を絶する。
エクステが伸びていって、
付けた人の喉を絞めるなんてのは序の口。
まず耳から体の内部に入り込んで、
頭の中に自分の記憶を植え付けることで宿主(?)を完全支配。
爪から毛が伸びてきたかと思えば、
眼球を塞いだりもしてしまう。
あげくの果ては伸びた髪が部屋中に突っ張っていって、
宿主を宙づりに……」
----うわあ。痛そう。
「ここでぼくは、
頭皮が剥がれる凄惨な情景を想像し、
目を覆う用意をしていたけど、
さすがにこれは押さえてくれた(汗)」
----それがさっき話していた寸止めだね?
でも、映像は迫力ありそう。
「うん。
映画を観ていて、
ぼくの頭をよぎったのがスペクタクル・ホラーと言う言葉。
映像がとにかくパワフルなんだ。
CGなんかは、まだ特撮と分かる粗さを持ってはいるんだけどね。
それとこの監督が巧いなと思ったのは、
女優たちの演技バトル。
とりわけ、つぐみVS栗山千明による姉妹の喧嘩は
演技とは思えないほど真に迫っていた。
また、清美が置き去りにした娘の元へ現れるシーンは、
童話の『狼と七匹の子山羊』を現実に置き換えたような恐怖。
ジャパニーズ・ホラーの新たな地平を覗かせてくれたね」
----ニャんだか、べたボメだね?
「もっと言おうか?
少しネタバレチックになるけど、
山崎のラスト。
そのぶっ飛び方は、
園子温=和製ティム・バートン!」」
----それは言いすぎだあ。
フォーンの一言「フォーンの毛も黒いよ。大丈夫かニャ」
※怖いけど笑える度
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☆「CINEMA INDEX」☆「ラムの大通り」タイトル索引
(他のタイトルはこちらをクリック→)
「そうだね。
『自殺サークル』を観たときは、
なんてグロい映画を作る監督だろうって思ったものだけど…」
---思ったけど?
と言うことは、今度はそうでもなかったんだ。
「いやいや。映像としてはさらにパワーアップ!
ただ、寸止めにしているところは、
少しオトナになったのかなと(笑)」
---ふうん。一言で言うと、
これはどんな映画ニャの?
『エクステ』って、つけ毛のことでしょ?
もしかして、これって
殺された人の毛が呪いとなって
次々と人を襲うと言う話じゃニャい?
「鋭いなあ(笑)。
ただね、この映画では
その殺された人が東南アジアで、
腎臓を売買された女性というところがたまらない。
その摘出手術の場面なんか
ちょっと『ホステル』を思い出したね。
まあ、こういう設定を映画にすること自体が
ほんとうはぼくにとっては苦手のはずなんだけど…」
----ん?その言い方からすると
けっこう楽しめたわけだ?
「うん。あまりにもブラックユーモア満載でね。
いちばんの功労者は、大杉漣。
フラワームーブメントを思わせる
70年代風ヒッピーファッションで
自分のことを『ぼくちゃん』なんて呼んでいる。
一つひとつの言動が芝居じみていて
これ以上の怪演は望めないほどだ」
----あれっ、主演は栗山千明なのでは?
「本来はね。
栗山千明が演じているのは
美容師の卵・優子。
女友達・由紀(佐藤めぐみ)と2人で将来の成功を目指している。
彼女には実の姉・清美(つぐみ)がいるんだけど、
娘のマミ(佐藤未来)に対して児童虐待をしていて、
優子はその少女を保護しようとする。
この物語の中に、
警察の死体安置所の管理人であり、
究極の髪フェチである山崎(大杉漣)が絡んでくる。
山崎は、死後も美しい髪が次々と生え続ける少女の死体から作った
エクステを売り歩くわけだけど、
そのエクステを付けた客が次々と怪死していく…。
まあ、映画のストーリーは、
ざっとこういうところだね」
----へぇ~っ。
そう言えば、栗山千明の黒髪もきれいだよね。
あっ、マミ役の佐藤未来も長い黒髪だね。
「うん。
そこで山崎は優子とマミ2人の髪に惹かれていくんだ。
その点でも
この映画は、まさに栗山千明にピッタリの企画だ」
----で、このエクステはどうやって人を襲うの?
「これが想像を絶する。
エクステが伸びていって、
付けた人の喉を絞めるなんてのは序の口。
まず耳から体の内部に入り込んで、
頭の中に自分の記憶を植え付けることで宿主(?)を完全支配。
爪から毛が伸びてきたかと思えば、
眼球を塞いだりもしてしまう。
あげくの果ては伸びた髪が部屋中に突っ張っていって、
宿主を宙づりに……」
----うわあ。痛そう。
「ここでぼくは、
頭皮が剥がれる凄惨な情景を想像し、
目を覆う用意をしていたけど、
さすがにこれは押さえてくれた(汗)」
----それがさっき話していた寸止めだね?
でも、映像は迫力ありそう。
「うん。
映画を観ていて、
ぼくの頭をよぎったのがスペクタクル・ホラーと言う言葉。
映像がとにかくパワフルなんだ。
CGなんかは、まだ特撮と分かる粗さを持ってはいるんだけどね。
それとこの監督が巧いなと思ったのは、
女優たちの演技バトル。
とりわけ、つぐみVS栗山千明による姉妹の喧嘩は
演技とは思えないほど真に迫っていた。
また、清美が置き去りにした娘の元へ現れるシーンは、
童話の『狼と七匹の子山羊』を現実に置き換えたような恐怖。
ジャパニーズ・ホラーの新たな地平を覗かせてくれたね」
----ニャんだか、べたボメだね?
「もっと言おうか?
少しネタバレチックになるけど、
山崎のラスト。
そのぶっ飛び方は、
園子温=和製ティム・バートン!」」
----それは言いすぎだあ。
フォーンの一言「フォーンの毛も黒いよ。大丈夫かニャ」
※怖いけど笑える度
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ふふっ、凄そうですね、やつぱり。
今年になって園子温の世界観にスッカリはまってしまったとなひょうです。本作も勿論、鑑賞予定です。何よりも、つぐみが出演しているのが嬉しいな。『紀子の食卓』繋がりかな。
『自殺サークル』ご覧になっていたのですね。私でも相当不快感で一杯になったのに、果たしてえいさんには耐えられたのでしょうか。
記事を拝見したところ、ホラーといっても『自殺サークル』とは違った印象を受けそうな予感です。楽しめなくてもいいから、どう感じるか是非試してみたいです。
『自殺サークル』は荒削りな感じで、
後半、話がどうなったのか、
よく分からないまま終わった記憶があります。
この『エクステ』では
肩の力が抜けたような、
そんな気がしたのですが…。
こんな偉そうなこと言ってすみません。
一向に盛り上がりを見せそうにない『鬼が来た!』の記事にコメントありがとうございました。最近、すっかりマイナー寄りなので、共通の記事をお持ちの人が少なくて淋しかったです。
ところで、ようやく『エクステ』の予告編がネットでも配信されてました。何度か見てしまったのですが、大杉漣さんがスゴイことになってますね。漣さんも大好きな俳優の一人です。本編では、どんな事になってんの?と、ワクワクしてきました。期待し過ぎって、あんまりよくない事だと自覚はあるんですけど。この調子だと、初日にすっ飛んで観に行きそうです
それと、予告編に一瞬〈黒猫にゃんにゃん〉が映った気が~ グレー猫? 首輪が赤くて目がパッチリしていて大喜びしてます。
フォーンの『おかごねこ』もとっても可愛いんですけど、何気に『ご不満』のアイコンも好きですよ
大杉漣は、あれで驚いてはいけないですよ。
もう、とんでもないことになります。
この映画は、最初に『ビートルジュース』を
観たときを思い出しました。
他の監督にはちょっとマネができない世界ですね。
「ご不満」って、
よく分かりましたね。
あんまりかわいい顔(←飼い主バカですね)ばかりじゃオモシロくないので
最近は、不満じゃない映画にも付けていますが…。
『ドリームガールズ』の記事を拝見したのですが、フォーンも一緒に行ったのですか?仲良しなんですね
オフィシャルで流れている
映像と別のものなのかな?
話変わりますが『ラブ★コン』の
DVD『キュン死エディション- (初回限定生産)』に付いている
寺島進の海坊主クリップ(カラオケVER)は
ぜひ観てみたいです。
『ドリームガールズ』は
劇場で観たのでフォーンも一緒(笑)。