------これって夏休み映画だよね。
またまた子供向けなのかな?
「いやあ、そう思ってたけど、これがなかなかのできなんだ。
映画ってオープニングを観ただけで、
『あっ、これは期待できる』って時があるけど、
この作品はその好例だったね。
褪色させた死後の世界のイメージ映像から始まり、
魚眼レンズを使ったヒノキオの視線映像の本編へと繋ぐ。
製作サイドの意気込みが感じられたな」
-----ヒノキオってロボットの名前だよね。
『A.I.』のようなお話なの?
「いや、そうじゃないよ。ぼくも最初はそこを勘違い。
てっきり、少年とロボットの友情の物語と思ってた。
でも、まったく違う。
このロボットは自分で意思を持っているわけじゃない。
少年の遠隔操作で学校へ行ってるんだ。
いつものようにストーリーを簡単に説明しよう。
母親が交通事故でなくなって以来、
心が傷つき引きこもっている少年・サトルのため、
父親は遠隔操作できるロボット<H-603>を作る。
このロボットを使って少年は代理登校。
視聴覚とも彼につながってるというわけだね。
さてこのロボット、軽量化のため体の一部が檜でできている。
それで付けられたあだ名が『ヒノキオ』。
ヒノキオは最初はイジメを受けるものの、
イジメの告発を『イジメでない』と答えたことから、
ガキ大将のジュンに認められ、彼らを中心とするグループの仲間入り。
ところがそこに、さまざまな思惑が絡んでくる」
-----ジェラシー、嫉妬とかだね。
「そうなんだ。そこがうまい。
(※以下、ネタバレ注)
イジメの告発をした少女が意外なワルで、
イジメをしていたジュンが思わぬ優しい側面を持っていたり...。
しかもこのジュンは実は...。う~ん、さすがにこれは言えないな。
しかし、この事実がきっかけとなり、
サトルは<感覚フィードバックシステム>、
つまりはロボットが体感したものを自分でも触覚として
受け止められるシステムをこっそりインストール。
そして、それがクライマックスの事件で大きな意味を持ってくるんだ」
-----ふうむ、オモシロそうだ。
「さらに、ここに少年たちがハマってるパソコンゲームが絡んでくる。
このゲームはパソコンの中から次第に現実社会に浸食。
あの世とこの世をつなぐ扉になっている....。
ただ、このアイデアに関してだけは少し尻切れとんぼ。
実際はどうだったのか、結末もぼかしてしまっている。
でも、そんなSF的な発想の側面よりも
少年たちの友情が起こす<奇跡>の方が感動的だったね。
挿入歌にDAKOTA STARTがカバーした
ビージーズの「ラブ・サムバディ」を使ってるのもGood。
この曲は『小さな恋のメロディ』にも使用されていたしね。
雰囲気的にも似たところがある」
-----VFXはどうだったの?
「監督の秋山貴彦という人はもともとVFX監督。
ヒノキオがある人物を背負って走っているところなんて
CGということを忘れるくらい自然な動き。
物語とVFXのハーモニーが織りなす後半は、
まさに涙腺刺激の波状攻撃だよ」
(byえいwithフォーン)
※スピルバーグ・チルドレン度
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☆「CINEMA INDEX」☆「ラムの大通り」タイトル索引
(他のタイトルはこちらをクリック→)
またまた子供向けなのかな?
「いやあ、そう思ってたけど、これがなかなかのできなんだ。
映画ってオープニングを観ただけで、
『あっ、これは期待できる』って時があるけど、
この作品はその好例だったね。
褪色させた死後の世界のイメージ映像から始まり、
魚眼レンズを使ったヒノキオの視線映像の本編へと繋ぐ。
製作サイドの意気込みが感じられたな」
-----ヒノキオってロボットの名前だよね。
『A.I.』のようなお話なの?
「いや、そうじゃないよ。ぼくも最初はそこを勘違い。
てっきり、少年とロボットの友情の物語と思ってた。
でも、まったく違う。
このロボットは自分で意思を持っているわけじゃない。
少年の遠隔操作で学校へ行ってるんだ。
いつものようにストーリーを簡単に説明しよう。
母親が交通事故でなくなって以来、
心が傷つき引きこもっている少年・サトルのため、
父親は遠隔操作できるロボット<H-603>を作る。
このロボットを使って少年は代理登校。
視聴覚とも彼につながってるというわけだね。
さてこのロボット、軽量化のため体の一部が檜でできている。
それで付けられたあだ名が『ヒノキオ』。
ヒノキオは最初はイジメを受けるものの、
イジメの告発を『イジメでない』と答えたことから、
ガキ大将のジュンに認められ、彼らを中心とするグループの仲間入り。
ところがそこに、さまざまな思惑が絡んでくる」
-----ジェラシー、嫉妬とかだね。
「そうなんだ。そこがうまい。
(※以下、ネタバレ注)
イジメの告発をした少女が意外なワルで、
イジメをしていたジュンが思わぬ優しい側面を持っていたり...。
しかもこのジュンは実は...。う~ん、さすがにこれは言えないな。
しかし、この事実がきっかけとなり、
サトルは<感覚フィードバックシステム>、
つまりはロボットが体感したものを自分でも触覚として
受け止められるシステムをこっそりインストール。
そして、それがクライマックスの事件で大きな意味を持ってくるんだ」
-----ふうむ、オモシロそうだ。
「さらに、ここに少年たちがハマってるパソコンゲームが絡んでくる。
このゲームはパソコンの中から次第に現実社会に浸食。
あの世とこの世をつなぐ扉になっている....。
ただ、このアイデアに関してだけは少し尻切れとんぼ。
実際はどうだったのか、結末もぼかしてしまっている。
でも、そんなSF的な発想の側面よりも
少年たちの友情が起こす<奇跡>の方が感動的だったね。
挿入歌にDAKOTA STARTがカバーした
ビージーズの「ラブ・サムバディ」を使ってるのもGood。
この曲は『小さな恋のメロディ』にも使用されていたしね。
雰囲気的にも似たところがある」
-----VFXはどうだったの?
「監督の秋山貴彦という人はもともとVFX監督。
ヒノキオがある人物を背負って走っているところなんて
CGということを忘れるくらい自然な動き。
物語とVFXのハーモニーが織りなす後半は、
まさに涙腺刺激の波状攻撃だよ」
(byえいwithフォーン)
※スピルバーグ・チルドレン度
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☆「CINEMA INDEX」☆「ラムの大通り」タイトル索引
(他のタイトルはこちらをクリック→)
記事はとても参考になりました。
TBさせてくださいね。
コメント&TBありがとうございます。
この映画、好きだと言うと「え~っ』という顔をされたことがあります。
もともと「中学生日記」が好きなので、
こういうお話には弱いというところがあるのは間違いないのですが...。
今年の一番の映画決定よ!
来年のカンヌにわたしから勧めさせていただくわ!
この映画を見て泣きなさい!
そして幸せになりなさい!
ありがとうございます。
幸せになります。
この映画、人によるとは思いますが、
少なくとも、二十歳をとっくの昔に超えてる私には、
十分に楽しめました。
HINOKIOの造形など、割とよくできているだけに、いろいろと詰め込みすぎたのが残念です。
金さえかけていいなら、これこそテレビシリーズ向きだと思うのですが、それどころかテレビ局からはなかなか宣伝に力入れてもらっていない(関西テレビ制作で、キー局としては親もとであるフジ制作の「星になった少年」を推すしかない)のがかわいそうで、劇場はガラガラでした・・・。
コメントありがとうございます。
>関西テレビ制作で、キー局としては親もとであるフジ制作の「星になった少年」を推すしかない
あっ、そうかそういうことなんですね。
配給元の松竹は早い段階から宣伝に力を入れていたのですが
(今年の年賀状もこの作品を使っていました)、
それでもこんなに差がついてしまう。
しかし恐るべしは東宝。
どこまで続くんでしょう、この一人勝ち。
最近では公開前から、大ヒットの予想がついてしまいます。
今後も『NANA』『タッチ』『この胸いっぱいの愛を』などが
興行街を騒がせること間違いないと思われます。
映画を見終わったときなんで自分がこんなに感動して泣いているのか
よくわからなくてとても不思議でした。
この映画は,映画界のナンバーワンです。
最高でした。もう一回見て大泣きしたいです。