----『キャプテン・ウルフ』ってSFか何かと思っていたら、全然違うんだね。
よく見たらアーミー服のヴィン・ディーゼルが体に哺乳瓶をたくさん装着している。
ということは、これコメディ?
「主人公はアメリカ海軍特殊部隊、
ネイビーシールが誇る超エリート軍人、キャプテン・ウルフ。
オープニング・エピソードは彼が率いる精鋭チームが、
誘拐されたプラマー教授の救出に向かうというもの。
『007』を思わせるスパイ・ミッションはアクションも冴え、見応え十分だ」
-----どうして、それがコメディになっちゃうの?
「ところがこのミッションは失敗。
博士は殺害され、彼が開発した機密プログラム“ゴースト”は姿を消し、
ウルフ自身も敵の銃弾に倒れてしまうんだ。
2ヶ月後、怪我から回復したウルフに新たに下された任務、
それはプラマー家で5人の子供を相手にした
ハウスキーパーになるというものだった!」
-----ガクッ。その流れってあまりに無理がない?
「いやいや。一応の理由付けはできている。
“ゴースト”を保管した可能性のあるスイスの銀行に
プラマー夫人が出向いている間、
ウルフは留守宅を警備し、“ゴースト”の捜索をするというわけだ」
-----「しかし、夫妻にはトラブルメイカーの子供が5人もいた!」(笑)
問題児をしつけながら、いつしか彼らの間には固い絆が芽生えるというわけだニャ。
「そう。ACCESS HOLLYWOODのクレイ・スミスの言葉を借りれば
『ジェームズ・ボンドとメリー・ポピンズが出会ったような映画』。
でもメリー・ポピンズは家庭教師。子供と接することのプロであるのに対して、
このウルフはまったく違う畑、軍隊から来た男だ。
子供をコードネームで呼んだり、罰として腕立て伏せを課したり、
日曜なのに早朝6時に起床させたり、緊急ボタン付きのベルトを装着させたり。
つまり、ミリタリー調の教育を彼らに施すわけだね。
これに対して、いままで甘やかされて育ってきた子供たちは猛反発。
前半は、このウルフVS子供たちのバトルが観る者の笑いを誘う」
----こういうときの子供たちって、けっこう学校で浮いていたりとか、
先生にニラまれていたりとかすることが多いよね。
「うん。その方が、彼らの内なる孤独や寂しさが強調され、
でも主人公にだけはそれが分かると言う<信頼の構図>を作りやすいからね。
今回は、主に長男のセスがその役割を担う。
鼻持ちならない教頭のマーニーが彼にレスリングを強要するものの、
彼はそれとは対極にあるミュージカル
『サウンド・オブ・ミュージック』に打ち込んでいる」
----よりによって、なんでまた『サウンド・オブ・ミュージック』ニャの?
「あの映画はトラップ・ファミリーのお話。
尼僧のマリアがやはり家政婦として赴任している」
----あ~あ、ニャるほど。その物語と重ねあわせてあるわけか。
でも、もう一つのお話。“ゴースト”探しは?
「“ゴースト”の隠し場所、それはひょんなんことから見つかるんだけど、
そこにたどり着くまでにはいくつものブービートラップが待ち構えている。
そう、まるでインディ・ジョーンズのようにね。
トラップをを解く鍵が何かは、ここでは明かせないけど、
ここはほんとうにうまい脚本だ。
いったいだれだろうと思って見てみると、トーマス・レノンとベン・ギャラント。
そう、『ハービー/機械じかけのキューピッド』のコンビなんだね。
2作続けて、ディズニーのファミリー・ムービーの伝統をいまに甦らせた点は
高く買ってもいいと思うな」
(byえいwithフォーン)
※あっちもこっちも見張る度人気blogランキングもよろしく
☆「CINEMA INDEX」☆「ラムの大通り」タイトル索引
(他のタイトルはこちらをクリック→)
よく見たらアーミー服のヴィン・ディーゼルが体に哺乳瓶をたくさん装着している。
ということは、これコメディ?
「主人公はアメリカ海軍特殊部隊、
ネイビーシールが誇る超エリート軍人、キャプテン・ウルフ。
オープニング・エピソードは彼が率いる精鋭チームが、
誘拐されたプラマー教授の救出に向かうというもの。
『007』を思わせるスパイ・ミッションはアクションも冴え、見応え十分だ」
-----どうして、それがコメディになっちゃうの?
「ところがこのミッションは失敗。
博士は殺害され、彼が開発した機密プログラム“ゴースト”は姿を消し、
ウルフ自身も敵の銃弾に倒れてしまうんだ。
2ヶ月後、怪我から回復したウルフに新たに下された任務、
それはプラマー家で5人の子供を相手にした
ハウスキーパーになるというものだった!」
-----ガクッ。その流れってあまりに無理がない?
「いやいや。一応の理由付けはできている。
“ゴースト”を保管した可能性のあるスイスの銀行に
プラマー夫人が出向いている間、
ウルフは留守宅を警備し、“ゴースト”の捜索をするというわけだ」
-----「しかし、夫妻にはトラブルメイカーの子供が5人もいた!」(笑)
問題児をしつけながら、いつしか彼らの間には固い絆が芽生えるというわけだニャ。
「そう。ACCESS HOLLYWOODのクレイ・スミスの言葉を借りれば
『ジェームズ・ボンドとメリー・ポピンズが出会ったような映画』。
でもメリー・ポピンズは家庭教師。子供と接することのプロであるのに対して、
このウルフはまったく違う畑、軍隊から来た男だ。
子供をコードネームで呼んだり、罰として腕立て伏せを課したり、
日曜なのに早朝6時に起床させたり、緊急ボタン付きのベルトを装着させたり。
つまり、ミリタリー調の教育を彼らに施すわけだね。
これに対して、いままで甘やかされて育ってきた子供たちは猛反発。
前半は、このウルフVS子供たちのバトルが観る者の笑いを誘う」
----こういうときの子供たちって、けっこう学校で浮いていたりとか、
先生にニラまれていたりとかすることが多いよね。
「うん。その方が、彼らの内なる孤独や寂しさが強調され、
でも主人公にだけはそれが分かると言う<信頼の構図>を作りやすいからね。
今回は、主に長男のセスがその役割を担う。
鼻持ちならない教頭のマーニーが彼にレスリングを強要するものの、
彼はそれとは対極にあるミュージカル
『サウンド・オブ・ミュージック』に打ち込んでいる」
----よりによって、なんでまた『サウンド・オブ・ミュージック』ニャの?
「あの映画はトラップ・ファミリーのお話。
尼僧のマリアがやはり家政婦として赴任している」
----あ~あ、ニャるほど。その物語と重ねあわせてあるわけか。
でも、もう一つのお話。“ゴースト”探しは?
「“ゴースト”の隠し場所、それはひょんなんことから見つかるんだけど、
そこにたどり着くまでにはいくつものブービートラップが待ち構えている。
そう、まるでインディ・ジョーンズのようにね。
トラップをを解く鍵が何かは、ここでは明かせないけど、
ここはほんとうにうまい脚本だ。
いったいだれだろうと思って見てみると、トーマス・レノンとベン・ギャラント。
そう、『ハービー/機械じかけのキューピッド』のコンビなんだね。
2作続けて、ディズニーのファミリー・ムービーの伝統をいまに甦らせた点は
高く買ってもいいと思うな」
(byえいwithフォーン)
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子供連れの親にも楽しめるようによく出来ていたと思います。観た時はほとんど子供がいなかたので、子供の反応がどんな感じか興味有ります。
DVDから「ゴースト」の映画が出てくるのは笑っちゃいましたが
眉毛が焼けちゃったりするのも「ゴースト」のパロですかね?
結構笑ったけどホロッとしっかりさせてくれて
ヴィン君のコメディデビューは上々ってトコですね~
コメンットいただけ光栄です。
この映画、けっこうパロディが多かったですよね。
設定が『メリー・ポピンズ』というのも
ディズニーっぽくて嬉しかったです。