ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『近距離恋愛』

2008-05-18 21:15:49 | 新作映画
(原題:Made of Honor)


----遠距離恋愛ならよく聞くけど、
近距離恋愛ってニャによ。
恋人が近くにいるワケだし----。
それって普通でしょ?
「ん~。それはそうなんだけどね。
これは逆にあまりにも“近すぎて”
それまで恋愛の対象にはなっていなかったってこと。
お話の方はすこぶる簡単だから、
ささっと喋っちゃうね。
トム(パトリック・デンプシー)とハンナ(ミシェル・モナハン)は
大学時代から10年来の大親友。
他の女にはすぐに手を出すプレイボーイのトムも彼女だけは別。
つまり友情を大切にしているワケだね。
ところが、ハンナがスコットランドに6週間もの出張に出かけたことから、
彼は初めて彼女への恋心に気づく。
ようやく帰国したハンナに、
その気持ちを伝えようとするトムだが、
なんと彼女は出張先で
コリン(ケヴィン・マクキッド)という男と熱烈な恋に。
しかも、本来親しい女性が務めるはずの
筆頭花嫁付き添い人(Maid 0f Honor)になってほしいと頼まれる始末」

----あれっ、原題は「Maid」じゃなく「Made」だよね。
「うん。
引っ掛けてあるんだろうね。
しかし、このプロットで何か思い出さない?」

----う~ん。ニャんだろう。
「ぼくは最初『ベスト・フレンズ・ウェディング』が頭に浮かんだ。
でも、今こうやって話していて気づいたんだけど
その設定は『恋人たちの予感』にも似ている」

----ふうん。そう言われてみるとそうかもニャ。
ところでこの映画の見どころは?
「まあ、ハリウッド映画だし、
結末は見えているわけで、
見どころはその“お約束”に向けて、
トムがどれだけの“障壁”をクリアしてたどり着くかということに絞られる。
その点、この映画はコリンを完璧な男とした設定がいい。
トムは花嫁付き添い人としての立場を利用して
ハンナの気が変わるように仕向けようとする。
ところが恋敵のコリンはスコッチの名門メーカーの御曹司で公爵の称号を持ち、
スポーツ万能、インテリジェンスがあってしかもセクシー。
パーフェクトな男なんだ。
かくして勝ち目のない戦いが、
スコットランドの美しい自然の中で演じられる。
しかし、これがまた新鮮だったね。
都会の中で右往左往という
いわゆるロマンチック・コメディの
ありきたりなイメージを打破している。
全米でもスマッシュヒットしているようだけど、
それも分かる気がするな」



           (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「クライマックスは『卒業』かニャあ…」ぱっちり

※またまたシドニー・ポラックが出演している度

人気blogランキングもよろしく

☆「CINEMA INDEX」☆「ラムの大通り」タイトル索引
(他のタイトルはこちらをクリック→)index orange
猫ニュー


画像はアメリカ・オフィシャル(ダウンロードサイト)ウォールペーパーより。


最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (maru♪)
2008-07-14 00:23:44
こんばんわ♪

コリンを完璧な男にしたのは私も正解だと思います。
逆に「つまらない男」に見せているのも(意図的ですよね?)
そうじゃないとトムの良さが引き立ちませんし。
個人的にはどっちもタイプではありませんが(笑)
■maru♪さん (えい)
2008-07-14 12:51:39
こんにちは。

なるほど完璧な男=一緒にいて楽しい男
の公式は成り立たないということですね。
やっぱり、どこか抜けたところがある方がいいですよね。
モテない男のひがみで
本来なら、プレイボーイは好きではないですが、
この映画のトムは許せる気がします。
途中、振られたからかな(笑)。
けちょんけちょん (たいむ)
2008-07-15 22:49:08
こんにちは。
ミスターパーフェクト:コリンが不憫でした(^^;
フラれる理由が「完璧」って納得行かないですよね。

男女の友人は、必ず片方が同性愛者と思われるのは、アチラのお国柄なのでしょうか。要は、完全なる男女の友情は成り立たない、ってのが常識なのかな?って少し思いました。
■たいむさん (えい)
2008-07-18 22:30:57
こんばんは。

よくぞ、あそこまで“完全なる男性”を創り出したものですよね。
でも、そういう男だったら、今までにも
そしてこれからも、いい縁にめぐり逢えそう…。

男女の友人で片方が同性愛者。
これって『ベスト・フレンズ・ウェディング』もそうでしたよね。
その昔、「男女の友情は、どちらかが美形だと成り立たない」とのたもうた知人がいたことを思い出しました。


コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。