※かなり辛口です。各ファンの方は、ご覧になるまではスルーしていただいた方がいいかも。
(原題:Green Zone)
----この監督ってポール・グリーングラスだよね。
タイトルにもグリーンってあるけど、関係あるの?
「(笑)いや。それはないと思うよ。
フォーンはレッド・ゾーンという言葉は知っているよね」
----もちろん。「危険地帯」でしょ。
あっ、そうかこれは「安全地帯」だ。
ということは玉置浩二…って、これも関係ないか?
「今日は脇にそれるなあ。
この映画のグリーン・ゾーンとは
イラク中心部における米軍駐留地域を指している。
主人公のロイ・ミラー上級准尉(マット・デイモン)は、
この街のどこかに隠された大量破壊兵器を見つけるという極秘任務に就く。
しかし探せども探せども、兵器の痕跡すら発見できない。
国防総省の動きを不審に思ったミラーは、
同じく疑念を抱いていたCIAのブラウン(ブレンダン・グリーソン)の協力を得て、
部隊を離れ単独で捜査を開始。
しかし、国防総省のバウンドストーン(グレッグ・キニア)は、
そんなミラーの動きを血眼になって妨害する。
果たしてなぜ?」
----オモシロそうなお話じゃニャい。
あれっ、渋い顔してる。
「う~ん。
もし、これが映画の背景となっている2003年ごろに作られていたら、
よかったんだろうけど、
実は、大量破壊兵器は存在しなかったというのは、
もう、すでにみんなが知っていることだから、
先が見えてしまうんだね」
----でも、その裏で何が起こったかを
推理している映画と見ればいいのでは?
「確かに、それはあるんだけど…。
この映画自体は、いわゆる陰謀ミステリー。
特に、真実に基づいているというわけじゃない。
そこでこんどは、実際はどうだったの?
という別の“もやもや”が湧いてくる。
お話としては、悪くないし、
撮影に『ハート・ロッカー』の戦場描写で絶賛されたバリー・アクロイドを迎えているだけに、
ハンディカメラを多用したアクション・シーンもそつがない。
でも、いまだ現在進行中の社会情勢を描きながら
アクション・エンターテイメントにしているという
その構図があるだけに、どうしても引っ掛かってしまう。
そこが同じ監督&撮影コンビによる『ユナイテッド93』とは大きく異なる点だね」
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「マット・デイモンって、アクションでもすっかり名を成しているのにニャ」
※この監督とは『ボーン・スプレマシー』『ボーン・アルティメイタム』で組んでいる度
母の日には、こちらのお花屋さんもよろしく。
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(原題:Green Zone)
----この監督ってポール・グリーングラスだよね。
タイトルにもグリーンってあるけど、関係あるの?
「(笑)いや。それはないと思うよ。
フォーンはレッド・ゾーンという言葉は知っているよね」
----もちろん。「危険地帯」でしょ。
あっ、そうかこれは「安全地帯」だ。
ということは玉置浩二…って、これも関係ないか?
「今日は脇にそれるなあ。
この映画のグリーン・ゾーンとは
イラク中心部における米軍駐留地域を指している。
主人公のロイ・ミラー上級准尉(マット・デイモン)は、
この街のどこかに隠された大量破壊兵器を見つけるという極秘任務に就く。
しかし探せども探せども、兵器の痕跡すら発見できない。
国防総省の動きを不審に思ったミラーは、
同じく疑念を抱いていたCIAのブラウン(ブレンダン・グリーソン)の協力を得て、
部隊を離れ単独で捜査を開始。
しかし、国防総省のバウンドストーン(グレッグ・キニア)は、
そんなミラーの動きを血眼になって妨害する。
果たしてなぜ?」
----オモシロそうなお話じゃニャい。
あれっ、渋い顔してる。
「う~ん。
もし、これが映画の背景となっている2003年ごろに作られていたら、
よかったんだろうけど、
実は、大量破壊兵器は存在しなかったというのは、
もう、すでにみんなが知っていることだから、
先が見えてしまうんだね」
----でも、その裏で何が起こったかを
推理している映画と見ればいいのでは?
「確かに、それはあるんだけど…。
この映画自体は、いわゆる陰謀ミステリー。
特に、真実に基づいているというわけじゃない。
そこでこんどは、実際はどうだったの?
という別の“もやもや”が湧いてくる。
お話としては、悪くないし、
撮影に『ハート・ロッカー』の戦場描写で絶賛されたバリー・アクロイドを迎えているだけに、
ハンディカメラを多用したアクション・シーンもそつがない。
でも、いまだ現在進行中の社会情勢を描きながら
アクション・エンターテイメントにしているという
その構図があるだけに、どうしても引っ掛かってしまう。
そこが同じ監督&撮影コンビによる『ユナイテッド93』とは大きく異なる点だね」
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「マット・デイモンって、アクションでもすっかり名を成しているのにニャ」
※この監督とは『ボーン・スプレマシー』『ボーン・アルティメイタム』で組んでいる度
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残されたのは混沌のみみたいな、エンタメ仕様はオブラート?とか本気で勘ぐりたくなる感じなだけに、尚更に。
イラク人の想いに踏み込んだ作りも良かったです。
ぼくは、実話に基づいているのかと勝手に、そう思って観ていました。
それだけに、ヒーローアクションになっていたところが、
あれれ……って感じ。
こういう映画をエンタメ仕様にするってのはどうなんでしょうね?
マット・デイモンのコンビで面白くないはずがない!
と思ったので、昨日公開日に見に行きました。
アメリカでは政治的な批判を思いっきり受けていますし、
日本ではあんまり盛り上がっていないし、
えいさんは辛口だし、一体どうしたものか?と思っていましたが、
ポリティカル・サスペンスとエンターテインメントを
うまく融合させていたと思いますよ。
監督本人は「これはフィクションである」と逃げを打っていましたが、
アメリカがイラク戦争開戦でインチキをしたことは事実。
それをマイケル・ムーア監督のように
表立って非難しないところがニクい。
よっぽど「ハート・ロッカー」よりも
イラク戦争の本質に迫っていたと思いますし。
さすがにドキュメンタリータッチで映画を作るのも巧みだったと思います。
過去の戦争を振り返った映画などと比べると、実はメチャクチャ早いんじゃないかと。
これを遅いと感じてしまうのは、我々が情報のリアルタイム化に慣れてしまったのかも知れません。
でも、「リアルタイムの情報=正確」とは限らないのは映画に描かれたとおり。
情報の消費者として考えなければならない気がします。
この映画、リアルな事象を背景にしながら
ありえないほどにパワフルなアクションになっているのが
なんとも座りが悪かったです。
ポンドといえばショーン・コネリーという世代だからかもしれません。
しかも主人公はいくら軍人とはいえタフすぎ。
政治的な問題が背景にありながら、一見リアルで実はファンタジー的な部分がある。そのさじ加減が 自分にはあいませんでした。
と思ったら、相変わらず優しい文章でほっとしました(´▽`*)アハハ
でも、時期云々はあたしもまさしく思ったのですよ~。
すみません。
こういうときは“中辛”(笑)です。
“大辛”は、いやなので書きません。
あっ、カレーは別です。