※見どころ、クライマックスにも触れています。原作未読者はご注意。
----この映画って、
いまひとつ内容がよく分からないんだけど?
「そうだね。
その設定とはまずこの言葉から始まる。
<GHQ最高司令官マッカーサーの財宝を盗み出した帝国陸軍将校たち>。
これを受けて、ぼくは最初、
この映画は秘宝をめぐる冒険ものかと思っていたら、
どうやらそうではないらしい。、
トレーラーを見てみると、
少女たちが多数登場して、
その中のひとりが、
<戦争を止めることは決して恥ずかしいことではありません>と訴える。
え~っ、どんな映画?と思って試写に臨んだわけだけど、
いやあ、これには泣かされたね。
考えてみれば、原作が現代随一の“語り部” 浅田次郎。
もっと心してかかるべきだったね」。
----そういえば、えいは一時期
浅田次郎の本を読むたびに
涙がこぼれていたよね…。
「しっ(汗)。
なんて、いまさら隠してもしょうがないか…。
浅田次郎という人、彼は物語の転がし方がほんとうにうまい。
しかもそれが、
各キャラクターの個性、それもそれぞれの美徳の発露と関わってくる。
この、“人間はみなそれぞれに自分の信念に基づく生を営んでいる”という
個人個人の個性を尊重した物語。
それが、ぼくの思う浅田次郎文学の魅力。
そういう意味では、本作は
これまでの浅田次郎の映画化の中ではズバ抜けてよかった気がする。
監督である佐々部清の人間観とも近かったんじゃないかな。
回想形式のこの映画、その主たる舞台は終戦直前。
そこで秘宝隠匿のエピソードに登場する4人の男は次の通り。
真柴少佐(堺雅人)、小泉中尉(福士誠治)、
望月曹長(中村獅童)、
そして少女たち20名を引率する平和主義の教師(ユースケ・サンタマリア)。
本作は、そのすべての人に見せ場がある」
----それがさっき言っていた
それぞれが扮している人たちの個性が発揮されるシーンのことだね。
「そう。
そしてそのときに、
彼らはみな最高の表情を見せるんだ。
なかでも、ユースケ・サンタマリアの笑顔は忘れられないね」
----分かるような気もするけど、
ストーリーが見えてこないニャあ。
「うん。
それは知らない方がいいと思う。
なんのかんの言っても、
この映画は、語り部浅田次郎が紡ぎ出した
物語のオモシロさが軸になっていることには間違いないからね。
話してしまうのは、
これから観る人の興味を殺いでしまうことになる。
原作のストーリーをいかにしていかすか、
そのひとつに、この秀逸なキャスティングと、
それに見事に答えた役者たちの名演があるってことを押さえていればいいと思う。
ただ、それとは別に、もうひとつだけ。
最後にダメ押しとでもいうようにやってくる鳥肌もののクライマックスについては触れておこう。
それは、ある<奇跡>の瞬間」
----奇跡?
「うん。
浅田次郎の原作では
亡くなった人が姿を現すことが、しばしばある。
そしてそれは決して妄想ではない。
いわば、人の強い想いが引き起こす奇跡。
この映画でもそれが出てくるんだね。
その時のセリフに、
ぼくはスペイン映画の『永遠のこどもたち』を思い出したね」
----え~っ?全然関連なさそうだけど…。
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「いったい、何が起こるのかニャ」
※浅田次郎の映画を振り返ってみるといい度
こちらのお花屋さんもよろしく。
こちらは噂のtwitter。
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☆「CINEMA INDEX」☆「ラムの大通り」タイトル索引
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----この映画って、
いまひとつ内容がよく分からないんだけど?
「そうだね。
その設定とはまずこの言葉から始まる。
<GHQ最高司令官マッカーサーの財宝を盗み出した帝国陸軍将校たち>。
これを受けて、ぼくは最初、
この映画は秘宝をめぐる冒険ものかと思っていたら、
どうやらそうではないらしい。、
トレーラーを見てみると、
少女たちが多数登場して、
その中のひとりが、
<戦争を止めることは決して恥ずかしいことではありません>と訴える。
え~っ、どんな映画?と思って試写に臨んだわけだけど、
いやあ、これには泣かされたね。
考えてみれば、原作が現代随一の“語り部” 浅田次郎。
もっと心してかかるべきだったね」。
----そういえば、えいは一時期
浅田次郎の本を読むたびに
涙がこぼれていたよね…。
「しっ(汗)。
なんて、いまさら隠してもしょうがないか…。
浅田次郎という人、彼は物語の転がし方がほんとうにうまい。
しかもそれが、
各キャラクターの個性、それもそれぞれの美徳の発露と関わってくる。
この、“人間はみなそれぞれに自分の信念に基づく生を営んでいる”という
個人個人の個性を尊重した物語。
それが、ぼくの思う浅田次郎文学の魅力。
そういう意味では、本作は
これまでの浅田次郎の映画化の中ではズバ抜けてよかった気がする。
監督である佐々部清の人間観とも近かったんじゃないかな。
回想形式のこの映画、その主たる舞台は終戦直前。
そこで秘宝隠匿のエピソードに登場する4人の男は次の通り。
真柴少佐(堺雅人)、小泉中尉(福士誠治)、
望月曹長(中村獅童)、
そして少女たち20名を引率する平和主義の教師(ユースケ・サンタマリア)。
本作は、そのすべての人に見せ場がある」
----それがさっき言っていた
それぞれが扮している人たちの個性が発揮されるシーンのことだね。
「そう。
そしてそのときに、
彼らはみな最高の表情を見せるんだ。
なかでも、ユースケ・サンタマリアの笑顔は忘れられないね」
----分かるような気もするけど、
ストーリーが見えてこないニャあ。
「うん。
それは知らない方がいいと思う。
なんのかんの言っても、
この映画は、語り部浅田次郎が紡ぎ出した
物語のオモシロさが軸になっていることには間違いないからね。
話してしまうのは、
これから観る人の興味を殺いでしまうことになる。
原作のストーリーをいかにしていかすか、
そのひとつに、この秀逸なキャスティングと、
それに見事に答えた役者たちの名演があるってことを押さえていればいいと思う。
ただ、それとは別に、もうひとつだけ。
最後にダメ押しとでもいうようにやってくる鳥肌もののクライマックスについては触れておこう。
それは、ある<奇跡>の瞬間」
----奇跡?
「うん。
浅田次郎の原作では
亡くなった人が姿を現すことが、しばしばある。
そしてそれは決して妄想ではない。
いわば、人の強い想いが引き起こす奇跡。
この映画でもそれが出てくるんだね。
その時のセリフに、
ぼくはスペイン映画の『永遠のこどもたち』を思い出したね」
----え~っ?全然関連なさそうだけど…。
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「いったい、何が起こるのかニャ」
※浅田次郎の映画を振り返ってみるといい度
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