------この映画って原作を読んでいた時、すごく興奮していたけど、
どうだった?実際に映画になったのを観た感想は?
「ずばり言ってしまうと、
これは原作を読んでいない人には
かなりきつい上がりだと思う。
それは演出がどうのという問題でなく、
やはり原作が隅々まで計算された完璧な小説だから。
それこそテレビドラマのシリーズにでもしないと
映像化は難しい」
-----言ってること、分かるような分からないような。
「この京極堂シリーズと言うのは、
物語の中心に京極堂言うところの古書を基にした<科学>があって、
それを軸にいくつもの事件・自称が重層的に展開してゆく。
本で読む場合は、それらを一つひとつ確認できるけど、
映画はそうはいかない。
京極堂の喋っていることを頭で理解しようとしているうちに、
映画は先へ先へと進んで、追いつけなくなってしまう。
この映画では、堤真一扮する京極堂がのっけから、
永瀬正敏扮する小説家・関口巽相手に
『存在』と『認識』の関係を一方的に喋り続ける。
ここでついていけなかったら、まずアウトだね」
-----でもなぜ、そんな作り方したんだろう?
もっとだれにでも分かる、取っ付きやすい方法はなかったのかニャ?
「やはり原作の味をいかそうとしたのだと思うよ。
京極堂シリーズは、まがまがしい妖怪や憑物落としなど、
いかにも怪奇幻想の世界のように見えるけど、それだけではない。
『この世には不思議なことなど何もないのだよ、関口君。』に象徴される
京極堂の思想が事件解決にあたって証明されるところに、その醍醐味がある」
-----ふうん、ニャんだかついていけそうにないな。
「いやいや、しかしそれらを彩る物語はすこぶるオモシロいから大丈夫かも。
『姑獲鳥の夏』でも、20ヶ月の妊娠、密室からの失踪、
新生児連続誘拐、憑物筋の呪い.....など、全編が謎と怪奇に満ち満ちている。
京極堂はこれら怪奇な事象に名前と姿を与え、
それを祓うことによって、相手を救っていく。
これまでの推理による事件解決法とはまったく違う----。
これは知っておいた方がいいかもね」
-----話題になってたキャスティングはどうだった?
「それぞれ読んだ人のイメージというものがあるから、
ぼくが言うのは筋違いかもしれないけど、
みな信じられないくらいピタリとハマってたね。
なかでも永瀬正敏はさすがって感じ。
これまでのスタイリッシュなイメージをかなぐり捨てて、
ここまで、うじうじとした感じが出せるとは....。
京極堂を演じる堤真一は少しセリフが聞き取りにくかったのが残念。
長ゼリフの喋りっぱなしが多いから大変だとは思うけども...。
阿部寛の榎木津礼二郎はもう少しはじけてもよかったのでは?
ま、この『姑獲鳥の夏』は榎木津の出番が少ない作品だから、次に期待かな。
もうひとりの重要な役・木場修太郎の宮迫博之は、
なるほどこんなアプローチもありだなって感じだね」
----えっ、シリーズ化されるの?
「いや、それはぼくの期待を込めて(笑)。
美術も『目眩坂』を始め、なかなか楽しめたし。
次が観たいという気にはなったね」
(byえいwithフォーン)
※もうひとつの『姑獲鳥の夏』
※下調べ必要度人気blogランキングもよろしく}
☆「CINEMA INDEX」☆「ラムの大通り」タイトル索引
(他のタイトルはこちらをクリック→)
どうだった?実際に映画になったのを観た感想は?
「ずばり言ってしまうと、
これは原作を読んでいない人には
かなりきつい上がりだと思う。
それは演出がどうのという問題でなく、
やはり原作が隅々まで計算された完璧な小説だから。
それこそテレビドラマのシリーズにでもしないと
映像化は難しい」
-----言ってること、分かるような分からないような。
「この京極堂シリーズと言うのは、
物語の中心に京極堂言うところの古書を基にした<科学>があって、
それを軸にいくつもの事件・自称が重層的に展開してゆく。
本で読む場合は、それらを一つひとつ確認できるけど、
映画はそうはいかない。
京極堂の喋っていることを頭で理解しようとしているうちに、
映画は先へ先へと進んで、追いつけなくなってしまう。
この映画では、堤真一扮する京極堂がのっけから、
永瀬正敏扮する小説家・関口巽相手に
『存在』と『認識』の関係を一方的に喋り続ける。
ここでついていけなかったら、まずアウトだね」
-----でもなぜ、そんな作り方したんだろう?
もっとだれにでも分かる、取っ付きやすい方法はなかったのかニャ?
「やはり原作の味をいかそうとしたのだと思うよ。
京極堂シリーズは、まがまがしい妖怪や憑物落としなど、
いかにも怪奇幻想の世界のように見えるけど、それだけではない。
『この世には不思議なことなど何もないのだよ、関口君。』に象徴される
京極堂の思想が事件解決にあたって証明されるところに、その醍醐味がある」
-----ふうん、ニャんだかついていけそうにないな。
「いやいや、しかしそれらを彩る物語はすこぶるオモシロいから大丈夫かも。
『姑獲鳥の夏』でも、20ヶ月の妊娠、密室からの失踪、
新生児連続誘拐、憑物筋の呪い.....など、全編が謎と怪奇に満ち満ちている。
京極堂はこれら怪奇な事象に名前と姿を与え、
それを祓うことによって、相手を救っていく。
これまでの推理による事件解決法とはまったく違う----。
これは知っておいた方がいいかもね」
-----話題になってたキャスティングはどうだった?
「それぞれ読んだ人のイメージというものがあるから、
ぼくが言うのは筋違いかもしれないけど、
みな信じられないくらいピタリとハマってたね。
なかでも永瀬正敏はさすがって感じ。
これまでのスタイリッシュなイメージをかなぐり捨てて、
ここまで、うじうじとした感じが出せるとは....。
京極堂を演じる堤真一は少しセリフが聞き取りにくかったのが残念。
長ゼリフの喋りっぱなしが多いから大変だとは思うけども...。
阿部寛の榎木津礼二郎はもう少しはじけてもよかったのでは?
ま、この『姑獲鳥の夏』は榎木津の出番が少ない作品だから、次に期待かな。
もうひとりの重要な役・木場修太郎の宮迫博之は、
なるほどこんなアプローチもありだなって感じだね」
----えっ、シリーズ化されるの?
「いや、それはぼくの期待を込めて(笑)。
美術も『目眩坂』を始め、なかなか楽しめたし。
次が観たいという気にはなったね」
(byえいwithフォーン)
※もうひとつの『姑獲鳥の夏』
※下調べ必要度人気blogランキングもよろしく}
☆「CINEMA INDEX」☆「ラムの大通り」タイトル索引
(他のタイトルはこちらをクリック→)
後は、レナポンがいかに可愛く写ってるかです。ボクは出演シーンが短くてもイイのです。
あの中国ドラマの撮休に撮り、しかも去年のあの台風直撃の中でカラオケ屋が閉まるまでいた彼女(他の店は閉店してた)、レナポンはイイっす!!
ぼくも堤真一は好きです。
彼のベスト・アクトは
最悪(?)の酔っぱらいを演じた
サブの『MONDAY』かなと思うのですが…。
RSSリーダーで巡回してるのですか? すごく早くてビックリしました。嬉しいデス!(感激!)
原作を読んでないとベースになる世界観がわからないということでしょうか? 刊行されたのは、随分前のようでしたが、ベストセラーだったんですね。京極さんは、桑沢デザイン研究所を出てらっしゃる、ちょっと変わった経歴の小説家ですね。「嗤う伊右衛門」で少し知りました。「陰陽道」については「陰陽師」の映画の前から興味があって、原作やマンガで知っていたので、違和感はなかったデス。この手の趣向は、気になるもので…。<今回は、厳重に注意しました<謎>>(^^;
何に使うのかさえも分からず、使っていません。
なぜ早かったかと言えば.....
トラックバックのお礼で、いろんなサイトを回り、一段落した後に、
ブックマークに入れてある
「あかん隊さん」のところにおうかがいしたところ、
『姑獲鳥の夏』の書き込みを見つけたという次第。
だから早かったのは、たまたまです。
例の『交渉人 真下正義』と『名探偵コナン』のことを、
あかん隊さんにお知らせしたいと思っていたので
一気に書いてしまった、というのが真相です。
永瀬関口。ウジウジですかw期待できそう ^^;
阿部榎木津、弾けたりませんか?!残念!
京極堂シリーズ大好きなんで、楽しみにしています。
コメント&TB ありがとうございました。
永瀬正敏はさすがでした。
最初は、どうだろう?と思ってましたが、
さすが映画俳優です。
ところで以前、
お遊びで「この役はこの人...」というのをやりました。
もし、興味があったら覗いてみてください。
http://blog.goo.ne.jp/du-rhum/d/20040806
導入部分の長台詞で^^;
やっぱりそこだけ読み飛ばしたい衝動に駆られてしまいました(爆)
でも、その後はしっかりのめりこみ(笑)
シリーズ化したら おもしろそうですよねぇ
このキャストで映画を・・・別のキャストでTV版とか
ちょっといいかなぁと思いました
今回は、苦心の跡が感じられましたし、構成方法や映像手法にも好感が持てました。
堤さんは、やっぱり発音がはっきりしない部分があって残念。永瀬さんも暗くてうじうじ…とはいえ、下手をすると堤さんを上回る大声だしたり、ちょっとテンション高め。もーっとぐじぐじしたヤツでいい。
阿部さんは、真面目すぎ。あの役の人は、超越した感じで、他の仲間を「馬鹿」と平気で言える人。全くはじけてなくて、拍子抜け。もっとも、コミカルに演じると某テレビ()映画版もありました)で評判だった「○リック」にかぶりそうですが。
実相寺監督は『無常』『曼荼羅』『哥(うた)』などで、
テーマ、技法ともに、
当時、けっこう話題を呼んだ監督でした。
いつしか映画の方での活躍が薄れ、
それ以前に手がけたTV「ウルトラマン」絡みの紹介が中心になってました。
でも今回の素材は実相寺監督にあっていたと思います。
とりわけ「目眩坂」はよかった。
「煙草」はいただけませんでしたが....。
役者については、微妙ですよね。
よくあれだけ揃えたなと言うのには感心しますが...。
「この世には不思議なことなどない」これに尽きます。