ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『ウルヴァリン:SAMURAI』

2013-09-20 19:31:14 | 映画
(原題:The Wolveirin)


----これ、オモシロかったニャあ。
試写の予定をとり止めてまで、
フォーンを連れて行ってくれて、ほんとよかった。
「それはなにより。
ツイッターを見ていると、
あまりにも賛否が両極端だったもので…。
でも、否定している人たちの意見には
この映画に整合性というか
こう、あらねばならない…というのが多かったワケ。
いやいや、この手の映画にそれはないだろうと、
逆に火がついちゃってね」

----確かに、ありえない話だものね。
でも、それを言っちゃうと、
こんなヒーローがいることからしてまずあり得ない。
「そういうこと。
この映画の監督ジェームズ・マンゴールド
その“ありえない”を前提に作っている。
だから、
『こんな日本ですみません』…がない。
堂々としている。
だからビジュアルのオモシロさは
際限なく広がってゆく。
その極とも言えるのが“新幹線の上でのバトル”」

----あれは見ごたえあったニャあ。
これを“振り落とされるはず”なんて思ったらもうダメだよね。
「うん。
超人と忍者の戦いだからね(笑)。
ありえなさを指摘するのではなく、
もしも超高速列車の上で超人が戦ったら
どんな戦いになるか?
そのビジュアルを追求してくれたことに
もう、素直に感謝したい。
そりゃあ、日本人から見れば
おかしなところはいっぱい。
増上寺の屋根の上で武器を持って身構えていたら
だれか騒ぎだすだろう…とか、
秋葉原、高田馬場、上野が
すべて隣り合わせだったりとか…。
だけどこれは、コミックの延長としての日本。
もし、ウルヴァリン(ヒュー・ジャックマン)が日本にいたら、
どこに行ってどんなことをすれば
よりオモシロいか…、
それがこの映画の基本軸となっている」

----パチンコとかラブホテルとか…(笑)。
「まあ、
そういうのはこれまでにもなかったワケじゃないけど、
今回は市電や海辺のバスまで出てくるからね」

----そういえば『007は二度死ぬ』では
丸ノ内線が出てきたんだったよニャ。
「おっ、
いいところであの映画を出してくれたね。
ぼくは、この作品はかなり初期ジェームズ・ボンド
とりわけ『007は二度死ぬ』を意識していると思う」

----そうそう、Wヒロイン(TAO、福島リラ)だったものね。
「うん。
あの映画は漁師に偽装したスパイが海辺の村で日本人女性と結婚、
こちらは治癒能力を失ったミュータントが日本人女性と港町で愛し合う」

----この治癒能力を失うという設定には
さすがにフォーンも驚いたニャあ。
「モチーフが“永遠の命”の是非だものね。
不老不死研究に没頭する大富豪ということで、
ぼくはも楳図かずおの『14歳』が頭をよぎったな」

----ニャるほど。
でも、それだけ褒めているにしては
最後の方では少し欠伸も…。
「やはり、
途中から筋、
それにラスボスが誰かすぐ読めちゃうし、
しかもこのラスボス、
アマダンチウムの鎧をまとっているから動きが重い」

----ヴァイパーだっけ。
あの蛇のような舌を持つ女医者のほうがよかったのに。
「いや、あれはボンドガールで言えば、
『007/ロシアより愛をこめて』に出てくる
スペクターのローザ・クレッブのようなもの。
やはり特殊な技の使い手というところで
止めておかなくちゃだよ」


                    (byえいwithフォーン)


フォーンの一言「我らが真田広之は悪役だったのニャ」複雑だニャ

※飛行機が怖い、お箸を立てる、ウルヴァリンの意外な姿が見られる度

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