予想通りの内閣支持率の上昇

20日ぐらい前の朝、朝日新聞の1面を見て、思わず「これだからっ!」とため息をついて、妻ににその訳を話した。妻はすぐ呑み込み、納得した。
 看護師をしている娘は、いつもの独断が始まったとばかりに疎まれた。朝からどうこう言うのもなんだから、『次の世論調査で、内閣支持率は必ずあがるよ』とだけ、はっきり言うだけにした。
 案の定、先日来、内閣支持率が上昇していることが、いくつかのメディアが報道している。
  やっぱり世論調査ではなく世論操作の影響力の強さを表す数字でしかない。
 「これだからっ!」と言ったのは、朝日新聞の1面トップで【安倍色を出す】の大見出しをでかでかと印象的に活字にしたのを見たからだった。
 子供や芸術家あるいは一般論として個人的な色が出ることは評価の前提条件として肯定しなければならない。政治家である総理も同じだろうか?総理の言動は一般的な人間的な色合いより、社会的・政治的な意味が国民にとっては大切なはずである。そこを上手に転倒させている。
 忙しさに紛れる多くの読者に、その区別をする余裕はあるだろうか。自分の現役の頃を思い出しても、多くは見落としただろう。読者は感覚的に内閣への肯定感を吸収したはずだ。
 このところ,NHKのニュース報道にも微妙な変化を感じていたので、「これだからっ!」には可也、確信があった。
 念のためこのブログで書いておこうかとも思ったが、私のメディアへの批判がしつっこい感じもしたので敢て書かなかった。
 それにしてもここまで世論調査の数字が工作的にコントロールさているのを改めて思い知った。(これには事後談もあって、支持率の上昇を中川政調会長は『安倍カラーを出すことによって評価していただいた』と記者にあからさまに述べている。ここは、【安倍カラーを出したと(報道)していただき】がより正確なはずだ。)
 前のブログで書いたが、事、教育に関しては誰でもが経験している自明のことと反対の(無知・無感覚)としか言いようのないようなことが政治の名で推し進められ、メディアはそれを【全体的には肯定的に】広報をするだけになっている。
 ジャーナリズムの責任を取り違えている。目先のことばかり優先していると、自ら投げたブーメランは自分のところに返ってくるのに。(地球の温暖化と同様。)
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