活眼明察日記

物事の道理や本質を見分け、真相を明らかにする眼力を養いたい

過労死防止法制定へ百万人の署名運動

2012-01-23 21:41:31 | Weblog
過労死ほど理不尽な死に方はない。この理不尽な死に方に何の対策も取っていないのが、国・厚労省である。

過労死の根本には、労働法制の規制緩和がある。この規制緩和を利用して、経営者らは法を無視して、「やりたい法題」しているのが現状である。

たとえば正社員に対して、派遣社員への雇用変更をちらつかせ、強引にリストラを進めている企業は、巷間よく耳にすることである。このように弱い立場の労働者にサービス残業を押し付けたりして、素知らぬ顔をしている経営者は後を絶たない。正当な残業代(割増賃金)を支払わなくても済むわけだから、これほどありがたいものはない。この働かせ方が現在常態化し、蔓延中でもある。

過労死やそれに伴う自殺者は昨年度178人が労災認定された。「氷山の一角」であることは誰の目にも明らかだ。過労死させた企業及び経営者が、刑事責任を問われないことは、法制度に欠陥があるからだ。加えて、厚労省・労基署の怠慢も見逃せない。

このたび、過労死遺族や弁護士たちが「過労死防止法」の制定を求めるため、全国一斉100万人の署名集めをはじめたという。(12/01/21 朝日新聞)世界中どこを探しても、過労死させる国は日本をおいてない。これで先進国だというからなんとも情けない。

そして、若者たちの雇用創出を妨害しているのは、これらの無法経営者たちである。いまこそ法制化を急ぎ、経営者責任追及のため立ち上がるときはない。


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