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一日一句(1436)








大漁旗地にひるがへる櫻かな






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公開講座『ルカーチの存在論』25周年第10講(最終講)




■きのう実施された公開講座『ルカーチの存在論』25周年第10講(最終講)の様子が、公式ページ on Facebookへアップされました。ご覧ください。レジュメは、後日、アップの予定です。


前半:日本国憲法の危機と社会運動
後半:ルカーチ著『社会的存在の存在論』第二部 労働論の翻訳文提出・討議

※ 前半、後半ともに、非常に活発な議論が行われました。4月からは、講座の拠点を御茶ノ水へ戻し、奇跡の26周年へ突入します。すべては、この地から始まりました。26年も続いている公開講座は、世界的に見ても、めずらしいのではないでしょうか。

※ 次回は、26周年のキックオフ集会が、茨木正治 東京情報大教授を迎えて、行われます。講演タイトルは未定です。

(日時)4月16日(土)午後1:00-5:00(全体総会含む)

(場所)中央大学駿河台記念館

(会費)無料







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詩的断章「時の周辺」







時の周辺





late afternoonという英語は
どういう日本語にすべきか
そんなことを考えながら
デリ・フランスのテーブルで
ぼんやり珈琲を飲んでいた

詩を書き始めると
たちまちそこは大陸の赤い荒野だ
メロンパンと珈琲だけの
小さなテーブルに
砂埃が立ち込める
川崎の街の真ん中のデリ・フランス
ここは いま 世界の果てである

わたしは
沓を落とす音を立てて
始皇帝の暗殺者 張良を
呼び出してみる
暗殺したい御仁は
いまどき大勢いるが
きょうの用件は
それではない

雨の椿は何色が
もっとも美しいのか
尋ねてみたいのである
時の周辺へと姿を消した
暗殺者に

張良は笑いながら
こう言うだろう
真紅と
血と地は同じ音をしているが
血も大地も椿ほど信ずるに足りない
遊びを終えると 逢魔が時 その先はもう海である



初出「浜風文庫」








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